自己肯定感とは「ありのままの自分を肯定する感覚」のことです。
自己肯定感が低いと人生を楽しく幸せに過ごすことができない——そのことは一般的にもよく知られています。
では、あなたの自己肯定感は高いですか?
実は「自分は自己肯定感が高い」と思っている人の中にも「隠れ自己肯定感の低い人」がかなり存在しています。
あなたの自己肯定感は本当に高いでしょうか。
今回はこのテーマについて考えてみます。
「仕事でいつも失敗ばかり」
「これといって得意なことも何もない」
「いつも他人を羨んでばかり」
このように感じている人には、自己肯定感が低いという自覚があります。
人間行動学的には、自己肯定感は、物事や出来事の1)どの側面を 2)どのように認知するのかによって決まります。なので、自己肯定感が低いと悩んでいる人は、この二つを正常な状態に戻せば、自己肯定感を高めることができます。
問題は、自己肯定感が低いという自覚のない「隠れ自己肯定感の低い人」です。
仕事も勉強もどちらかといえばよくできる。
世間で言うところの成功した人生を歩んで来た人の中に、かなりの数、自己肯定感の低い人が含まれています。
上司や部下からの信頼も厚く、ほとんどの事案をそつなくこなすことができる。そんな人は「自分にはある程度の能力がある」と自信を持っています。
それは、自己肯定感が高い状態ではないのかと思われるかもしれません。
ですが、そんな人が今までにない大きな困難にぶつかった時、仕事で大失敗をしてしまった時、自分に自信をなくして先に進めなくなる、自分はなんてダメな人間なのだろう、と落ち込んでしまう。
そのようなケースがよくみられます。
これが「隠れ自己肯定感の低い人」です。
そんな人は常日頃、仕事も順調に進んでいて、相対的には幸せな人生を送っていると自分で思っています。
ですが、幸せな人生を送っているはずなのに、心の隅に正体のわからない不安がある、なんとなく生きていくことにしんどさを感じている、日曜の夕方には憂鬱な気分になる。
そのような感情を抱いているのではないかと思います。
このような人たちは、生きることに辛さを感じているのだけれども、一応幸せな人生を送っているはずなので、辛さの理由を自覚することができません。
自分に自信があるので「自己肯定感が低い」とは思えないのです。
本当に自己肯定感の高い人とは、どのような人でしょうか。
今まで順調に進んでいたプロジェクトに思わぬ事態が発生した。
このままでは大失敗、会社に多大な損失を与えてしまう。今まで自分が築き上げてきた信頼も地に堕ちる——そんな状況を想像してみてください。そんなとき、あなたはどうしますか。どのように考えるでしょうか。
自己肯定感が本当に高い人は、そのような非常事態にも苦肉の策を講じて、突破口を見つけます。
火事場の馬鹿力的なパワーを発揮して、周囲が驚くような行動を起こし、なんとかその場を乗り切ることができます。
どうしてそんなことができるのでしょう。
「隠れ自己肯定感の低い人」は、プロジェクトが暗礁に乗り上げて、あなたに対する信頼も大きく損なわれることが決定的になった時、その後始末をこなしながら、「どうしてこうなってしまったのだろう」と過去を振り返ります。
そして、「あの時自分がもっと注意していれば」「自分がもう一度確認していれば」などと、どんどん自分を責める方向に思考が向かっていきます。するとどんどん元気がなくなって、その困難に立ち向かう力が失われていくのです。
反対に、自己肯定感の高い人は、決定的なピンチの時にも、自分の中に失敗の原因を見つけようとはしません。失敗したという現実をそのまま受け入れて、転んでもただでは起きないよ、ここから何を掴み取ろうか、と考えます。そして「10年後には、この失敗があったから今の自分があると言えるようになろう」と考えます。
これが「本当に自己肯定感が高い」ということなのです。
小さい頃から成績も優秀で、いつも周りの人たちに褒められてきた人は、周りに評価されることで自己肯定感を高めています。周りの人に褒められる行動かどうかチェックして、褒められる自分になるように、自分を変えていく——その行為が日常化してしまっています。
相手が怒っている時にも、相手が怒っているのは自分が怒らせたからだとか、何でも自分の中にトラブルの原因を見出そうとします。
その人生は、一見順風満帆に見えますが、本人にとっては辛い、苦しいものです。日常はそれほど辛さを感じていなくても、とんでもない災難が降りかかった時、どんなに努力をしても他者から評価が得られないことが決定的になった時、絶望して行動することができません。自分の内から湧き出る力が発揮されないのです。
先の読めない変化の激しい今の時代、そんな世の中を生き抜いていくには、本当の危機にもリーダーシップを発揮できる、真に自己肯定感の高い人です。
ですから、毎日の生活に漠然と生きづらさを抱えている人は、自分は自己肯定感が低い可能性を疑ってみてください。自己肯定感が低いと思っていても実は低くない人もいますので、思い込まずしっかり事実を認識することが大切です。
自己肯定感が低い人と思われる方は、あなたの「最高の価値観」に生きることで健全な状態を育んでいくことができます。
自己肯定感を高めて、生きづらさから解放され、思う存分あなたの人生を楽しんでください。
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