こんにちは。ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の井上翔太です。
現在持っているお金(資産)を少しでも増やしたい、大きな資産を手に入れてお金に不自由ない生活がしてみたい、誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか?最近では政府が掲げる「貯蓄から資産形成へ」という旗印のもと、TVや雑誌、街角などで資産運用に関する広告が増えているので、今後そのような人が増々増えていくかもしれません。
投資や資産運用というと「お金を増やす」ということが目的と考えられているため、どうしてもテクニック論がフォーカスされ、これから投資を始めようとする投資初心者も、そのテクニック論から勉強することが多いようです。もしくは「医薬品関連で大化け候補の注目銘柄」といったような、“お買い得情報”を判断材料とした投資から始めてみる、そんな声も聴きます。
しかし、それらの投資方法で資産を右肩上がりに増やしている、という話はあまり聞きません。市場の浮き沈みと同様もしくはそれ以上に、資産総額が乱高下している場合が多いようです。
それはなぜかというと、投資や運用を通じて資産形成を行うにあたっての重要な2つの要素が欠落しているためです。その二つの要素とは、「正しいマインドセット」、次に「正しい知識」です。これらがあって初めて様々な手法を使いこなし、膨大な量の情報も自分の中で整理することができ、正しい投資行動(判断)が可能になります。
ではそれらはどのようなものなのでしょうか?今日は、二つのうちの一つ、「マインドセット」についてお話ししたいと思います。
目次
お金の増やし方の「マインドセット」というと、テニスの錦織選手がコーチのマイケル・チャンに習っているようなメンタルを強くするトレーニングを思い浮かべた方もいるかもしれません。ここではそうではなく「投資をするということはどういうことか」を理解することにあります。これが1つめのマインドセットであり全ての土台となります。投資の世界ではメンタルの強さは関係ありません。
その投資の本質について、著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏の言葉を引用しながら説明します。
http://missionmikke.com/detail/%E7%A2%BA%E5%AE%9F%E3%81%AA%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%82%92%E8%A1%8C%E3%81%86%E4%B8%8A%E3%81%A7%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88/
金融資産の構築(お金を増やす)によって、最終的には不労所得のみで生活することを目標としている方もいると思います。不労所得がもたらすものはもちろん「お金」、そして会社等の拘束時間からの解放による「時間」の2つが挙げられますが、これさえあれば幸せを感じることができるのでしょうか?そこを見誤ってしまっては、何のために時間も労力もかけて金融資産を築いたのかわからなくなってしまいます。
そうならないためには、「自分にとって投資をする目的とは何なのか?」「お金を得ることでどうなりたいのか? 」資産形成を開始する前に、自分自身を見つめていくことが必要になります。これが2つ目のマインドセットです。この2つ目をのマインドセットをどうしたら持つことができるのかは、こちらで詳しく説明しているので、確認してください。
http://missionmikke.com/detail/sai006/
サラリーマンの方は、資産を築く上で、年収が重要なウェイトを占めてくることになると思います。そこで気になるのが他人の年収ですよね?友人同士であってもなかなか聞くことが出来ないこの話は、「サラリーマン 平均年収」というキーワードで検索して調べることができるので、調べている方も多いと思います。
そして、その検索結果を見た際に、もし「みんなこんなにもらっているんだ。おれもそれぐらい貰ってさえいれば…」と感じた場合、そのマインドでは資産形成は成功しません。たとえ、自分の年収が平均以下であったとしても、です。
そうではなく、お金が足りないから資産形成をする、ということを出発点にしない。では、何を出発点にすれば良いのでしょうか。これが3つ目のマインドセットです。巷の常識ではなかなか想像できないこのマインドセットの持ち方については、以下の記事で説明しています。
http://missionmikke.com/detail/mat023/
最後に上記3つの根底に流れるベースとなるマインドセットを紹介します。それは自分自身およびその存在をどう認識しているか、ということです。一見投資とは関係の無い話の様に聞こえますが、投資とは世界中にある富を自分の周りに引き寄せることである、そう考えるとその中心にいる自分自身はどのような状態になっているべきなのか、これが重要だと考えることができます。少しスピリチュアルな話ですが、実際に多額の資産を築いている人の実例を見ても間違いのない真実であると言えます。そしてそれは投資初心者にこそ大切なことになります。
http://missionmikke.com/detail/tak019/
投資初心者から熟練者までが持つべきマインドセットとして
・投資をするとはどういうことか? の『投資の本質』を理解する
・自分にとって投資は何のために行うのか? 投資の目的を明確に持つ
・足りていないという感情を出発点にしない
以上3つのマインドセットについて理解を深めていただける記事を紹介しました。これらの根底にあるのは、自分自身をどう認識しているか、ということです。
テクニック論を勉強するにしても、これらのマインドセットを理解してから行うと、物事の捉え方そして判断基準が確実に変わってきます。またこれらのマインドセットの勉強は、一見すると遠回りのようにも見えますが、長期にわたり安定して資産を構築していくためには、実はこれが最短距離になります。理由は、金融資産の構築と同時に自分自身の中に「無形の資産」が構築されるからです。無形の資産が有形の資産を生み出します。
実は金融資産の構築というプロセスは、その「無形の資産」の構築が真の目的なのかもしれませんね。