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2022
12月12日

お金と時間どちらが大切?

お金と時間どちらが大切?

あなたは自分がお金と時間のどちらをより大切にしているのか、考えたことがあるでしょうか。 

お金と時間はどちらも大切。ですが、時間がたっぷりあっても、金銭的余裕がないと余暇は楽しめない。将来自分で自由に使える時間を手に入れるためも、今は寸暇を惜しんで働いている——そう考えている人が多いと思います。

時は金なり。時間はお金を生み出すために使うもの。

現代は、多くの人が時間よりもお金を優先した人生を送っていると思います。

私たちに与えられた時間は有限です。

時間よりもお金を優先する生活で、本当に有意義な人生を送る事ができるのでしょうか?

今回はさあや学長の推薦図書『TIME SMART お金と時間の科学』(アシュリー・ウィランズ著、東洋経済新報社)の内容を紹介しながら、時間の価値について考えてみたいと思います。

 私たちのほとんどはタイム・プア

”誰もが時間とお金の両方を望むだけ手に入れたいと思う。でも実際は妥協せざるを得ない。私たちはいつも時間かお金かの二者択一の選択をしている”

このように本書には書かれています

ほとんどの人は、時間よりもお金を優先し、休暇よりも働き続けることを選び、今はその時間がないからと、やりたいことを未来に先送りしています。筆者はこの現象を「タイム・プア(時間的に貧乏)」と表現しています。

自分はお金を稼ぐことより休暇を優先している。だから時間を大切にした人生を送っている——そう思っている人も、無意識のうちに時間よりもお金を優先することがあります。たとえば、

・欲しいものがある時、ネットで一番安いものが売られているサイトを1時間以上かけて調べる。
・タクシーに乗れば5分で着く場所に、30分かけて電車を乗り継いで行く。
・休暇をとって家族と旅行に行く時、社用のスマホやP Cを持っていき、時々メールをチェックしている。

これに類した行動をしたことのある人も多いでしょう。これらはすべて時間よりもお金を優先した行動です。私たちは「お金」が最も価値のある資源だと教え込まれているので、時間は大切だと知っていても、実際の選択ではお金を優先してしまうのです。

時間が空いたら次の仕事をしなければと思い、お金に関する情報に注意を払い続けてしまいます。そして貴重な自由時間ができた時には、その時間を有効に使う準備ができていないので無駄に過ごしてしまう、あるいは「休んでいる場合ではない」と、やはり働き続けてしまうのです。

そして「いつも忙しい、時間がないと感じている状態」、すなわちタイム・プアに、慢性的に陥っているのです。

タイム・プアから抜け出すために「タイム・トラップ(時間の罠)」を理解する

本書では、タイム・プアに陥る私たちの習性をタイム・トラップ(時間の罠)として紹介しています。タイム・トラップを理解して時間に対する捉え方を変えることで、タイム・プアから抜け出して時間を有意義に使えるようになります。

ここではタイム・トラップに関する事例を本書から、そしてさあや学長の知見から紹介します。

手持ち無沙汰恐怖で時間を無駄遣い

駅のホームや電車の中では、ほとんどの人がスマホの画面を見つめています。これはこの小さな箱が常に有用な情報を発信しているからなのでしょうか。

哲学者のブレーズ・パスカルは「人類の抱える問題はすべて、部屋に一人きりで静かに座っていられないことから生じる」と言っています。これは「手持ち無沙汰嫌悪」と呼ばれています。

ハーバード大学の心理学教授ダニエル・ギルバードは心理学の実験で、学生を空き部屋に入れて何もすることがない状態で隔離しました。そしてその部屋に軽い電気ショックを与えることのできる装置だけを置いておきました。

学生はいつも簡単に気晴らしができる状態で暮らしているので、何もせずに時間を過ごすよりも、部屋に置いてあった電気ショックの装置を自分に使ってみる方を選んだのだそうです。

大半の人は何もしないでいることを考えると無性に腹が立つ、とギルバート氏はまとめています。 

手持ち無沙汰状態は価値ある余暇の状態です。何もしないことによって脳を解放することから得られる身体的・精神的恩恵は、脳を絶え間なく働かせることで得られるストレスよりもはるかに大きな価値があるのです。

手持ち無沙汰を嫌悪して、必要性の低い仕事で空いた時間を埋めてしまう。そして時間がないと思い込む。これがタイム・トラップであり、。私たちにはこの習性があることを認識しておく必要があります。

また、現代社会では「いつも忙しいこと」自体がステータスシンボルになっています。現代人はアイデンティティが仕事と強く結びついているため、忙しくしていることで自分の価値が上がり、逆に空いた時間があると自分の価値が低下すると感じてしまいます。この認識も私たちをタイム・プア状態に陥らせているのです。

締め切り前に他のことがやりたくなるのは心の不安を埋めるため

明日は重要な会議があるから今日中にプレゼン資料を作らなければならないとか、明日はレポートの締切日だという切羽詰まった時、そんな時に限って机の上の汚れが気にかかる。本棚の本の乱れが気にかかって仕事が手につかない、本棚を整理していたら本の中身が気になって気がついたら一冊読んでしまった。本来の仕事が全くできずに朝が来る——そんな経験はないでしょうか。

目前に集中してやらなければいけないことがある時に限って、何か違うことをしてしまう、その行動には実は理由があります。

やり終えなければならないことが迫っている時、人はとても不安になります。その不安を解消したいという心理が、私たちを本来の仕事とは別の方向に向かわせます。

机の上の片付けのように、仕事に直接関係ないけれど簡単にできそうなことをやり終えて、やり終えた満足感で不安を解消しようとするのです。

そしてこの不安からの逃避行動によって、タイム・プアに陥ります。

やらなくてもいいとわかっていることを一生懸命やって、自分をタイム・プアの状態に追い込むのは人の習性、タイム・トラップであることを認識しましょう。

そして、「自分でも理解できない行動をしてしまう」、「どうしてそんなことをしてしまったのか」と、私たちは自己卑下します。その感情によってパフォーマンスも低下してしまうのです。

しかしながら、くだらないと思える行動にも理由があり、不安や恐れから逃げるための行動なのだとわかると心が落ち着きます。そして逃げずに本来の仕事に向きあおうと思えるようになります。

まずは、自分が逃げていることに気づくことが大切なのです。

時間を優先する生き方で有意義な人生を送る

人はお金優先の考え方では幸せになることができません。それは富の獲得には上限がないからです。いくら稼いでも際限はなく、さらに渇望感が増すのです。

時間よりお金を優先する人にとって、幸せはいつもさらに稼いだ先にあるものなので、今瞬間の幸せを味わうことはできません。

時間を優先し、自分に与えられた有限の時間を大切にしようとすると、世界の捉え方が変わってきます。

人とのふれあい、周囲の自然、日常の出来事に対して心から感謝する気持ちが芽生えてきます。時間に余裕があることでもたらされる今の幸せを感じることができます。

本書にはさらに、タイム・プアから抜け出し、時間に投資するためのステップ、そしてそれを習慣化するための戦略が具体的にワークシートとともに記載されています。興味を持たれた方は一読されることをお勧めします。

時間を大切にして有意義に使う習慣は、セルフコーチングジャーナルを使うことでも身につけることができます。現在2023年版を発売中。詳細は弊社ホームページへ。

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