静寂を味方につける

2019年6月10日

祝日には、なにをしていますか? 思いっきり朝寝坊して、ゆっくり遅いランチをされている方、あるいは朝から忙しく動き回っている方もいらっしゃるかもしれません。
一方で、そうするはずだったのに、起きたらお昼近くで、あーあ、またやってしまったと自分にげんなりしている方もいらっしゃるかもしれません。
あ、それ、自分! と思った方、げんなりする必要はありません。このところ、プライベートや仕事、どちらも忙しかったのです。疲れが溜まっていて、寝不足の状態にあったのです。あなたの脳と身体はあなたよりずっと繊細で賢く、そのことをわかっているので、今日は沢山寝たのです。
ここ数年、短睡眠がもてはやされていますが、「長い睡眠」は、怠惰とか、よくないもの、ではありません。睡眠がもたらしてくれる効用の主なものを見ていきたいと思います。

静寂の効用

世界のトップクラスのアスリートは、睡眠をとても大切にします。彼らは、ほんの少しの体調の変化に敏感ですから、睡眠をたっぷり取った時に自己ベストが出る、ということを身をもって経験しているので、睡眠を第一優先に考えて、1日のスケジュールを組んでいます。
社会学者のクリスティーン・カーターは、
「その日のことを全てやり遂げるには時間が足りないと感じている時、私たちは「もっと時間が欲しい」と願い、睡眠を削りがちです。ですが、時間は必要ありません。必要なのは、静寂です。」
と言っています。
「静寂とは、何もしないでただ静かな中にいること、だけではなく、それ自体がパワーを持ち、そこにある何かとして、実感できるものである」とは、スリープ・レボリューションを書いたアリアナ・ハフィントン氏の言。
「静寂は、私たちを消耗させる心配や恐れを全て焼き尽くし、本質と安らかさと恩恵だけを残していってくれる協力な力を持っている」のです。

中庸の効用

これは、中庸にいる、のと同じ状態です。未来への心配や恐れ、過去への罪悪感、悲しみ。そういった感情に心が支配されていると、私たちの本質はそれらに覆われてしまって、外に出てこれないのです。
それらの感情からフリーになり、それらがゼロになった時に、本来の自分が持つ「豊かな才能の源泉」から才能や可能性が溢れ出てくるようになります。なので、
『ゼロであって豊か』
なのです。これが、自分の中庸にいる、という状態です。
人生の質は、この状態をいかに早い時期に自分の中に感じることができるか、そして、その状態をいかに頻繁に感じ、いかに長くとどまれるか、にかかっている、と、私は、経験則的に確信しています。
この状態にある時には、仕事のパフォーマンスは格段に上がるのはもちろん、人間関係の悩みも消えてしまいます。解決するのではなく、文字通り、問題が消えてなくなってしまうのです。家族やパートナーとの関係もしかりです。
なぜなら、この状態にいるときには、「状況の面も裏も全て見えている」状態にあるためです。視野が広く、視座が高くなっているので、相手の言動の源泉を見ることができ、相手の表面的な言動に反応するのではなく、「ムカつく言葉」の奥にある「愛」や「愛を欲する」心を感じ取ることができるためです。
「中庸にいるときの状態がどのような状態なのか」、そして、どうしたらその状態にいることができるのか、についての詳しい説明は、別の機会に譲りたいと思いますが、一言で言うと、
あなたの「神性」が現れる状態です。
自分が一番好きな、一番誇れる自分でいる状態です。
そこは、あなた自身が一番心地よく、万物に優しくなれる状態です。なので、周囲もあなたを大好きになります。だからと言って、自分より他人を優先している訳ではありません。我慢している訳でもありません。自己犠牲感もありません。あなた自身が一番心地よいので、長続きします。抑えた感情などがないので、いつか爆発するということもありません。外で一生懸命「いい人」を作って、家に帰ってきて一番大切であるはずの家族に当たる、ということもなくなります。
その状態に、瞑想をしている時だけでなく、日常の活動をしている時になっていると、あなたの神性は常に発揮されることになり、人生のあらゆることが、好転をし始めます。
そのためには、どうしたら良いのでしょうか。今日は、静寂を味方につける方法をお伝えします。

一人でぼーっとする時間を確保する

『静寂と睡眠を味方に』になるとは、人間にとってベストな睡眠時間が何時間なのか、それを知ってその時間を取る、と考えがちです。ですが、ベストな睡眠時間は、人それぞれです。入眠までに要する時間、ノンレムからレム睡眠に移行するまでに要する時間、自分にとって、何時間の睡眠がベストかをしっかりと知り、スケジュール帳にその時間を先に確保することをお勧めします。

まとめ

今日は、静寂と睡眠がパフォーマンスに与える影響を、脳や見てみました。静寂と睡眠を戦略的にとり、中庸の状態にいることを戦略的に目指す、そうすることで、日々のパフォーマンス、気分、人に対する態度や対応が変わります。それは、あなたの人生を変える、と言っても、過言ではありません。
皆さんも、忙しい時こそ、戦略的に、静寂、睡眠、休養、中庸にいる時間を多く取って、静寂、を人生に取り入れてみてくださいね。
最後にシェークスピアの言葉を。

快い眠りこそは自然が人間に与えてくれるやさしい、なつかしい看護婦だ
 — シェークスピア

愛と感謝を込めて
高衣紗彩
参考図書:『スリープ・レボリューション』日経BP社、アリアナ・ハフィントン
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