体験講座・
セミナー

オウンドメディア Owned

2015
03月19日

誰かの言動の被害者になってしまった時、自己肯定感を高く保つための9つのステップ

誰かの言動の被害者になってしまった時、自己肯定感を高く保つための9つのステップ

今日、被害者になりませんでしたか?

あの人の言った言葉、あいつの態度、新しい仕事の割り振り、電車の遅れ、クライアントに理不尽に怒られた、根も葉もないことで批判された、誤解された・・・
敏感な人になると、同僚が目を反らした、上司が挨拶をし返してくれなかった
会議で発言を促されなかった、などなど、
『◯◯されて(されなくて)、傷つく』範囲が広がります。
ストレスの多い昨今、被害者になることは、とても簡単です。
毎日毎日、被害者になるチャンスはそこここに溢れています。
もうならないぞ、と決めても、振り返ると、あー、被害者になっていたな、と思います。
それをキャンセルしようと思っても、理不尽に批判されたことへの怒り、失望、無力感を消すことはできず、そういう自分にまた嫌気がさします。
それに向き合わずに、「ストレス発散」と称して飲みに行ったり、買い物をしたり、ジムで汗を流したりして、今日をなんとかやり過ごしていると、
無意識のうちに、
「自分には価値がない」
「愛されるに値しない」
という小さな欠片(カケラ)が心の海の底にヒラリと落ち、そこに残ってしまいます。
それを、取り除かないでいると、1年、2年と経つうちに、小さな欠片がどんどんどんどん溜まってしまいます。
そして、気づかないうちに、自分への立派な無価値感が出来上がってしまい、それが「低いセルフイメージ」の栄養となります。
なぜ、私たちは、いとも簡単に被害者になってしまうのでしょう。
それは、私たちの中に、そう望む心があるからです。
被害者でいると、メリットがあります。
「人が優しくしてくれる」
「同情を得ることができる」
「注目を集めることができる」
「人のせいにできる」
「自分の正当性が守られる」
「あきらめることができる」
これらは、すべて自分を守る行為です。
心の奥深くの「自分を守りたい自分」が「被害者になる」ことを選択しています。
これは、NLPや心理学などで「肯定的意図」と呼ばれているものです。
でも、気づいてください。

自分を守りたいと思って採った行動が、逆に、低いセルフイメージを作り上げていることを。

今日から、それをやめましょう。やめるための第一歩は、簡単です。

「やめる!」と意図を持って決意すること!

そして、次の9つを行いましょう。

⒈ 自分が採った素晴らしい行動に目を向けましょう。

・今日自分が達成した、小さな「成功」は何ですか?
・今日成し遂げたことは、何ですか?
・今日自分が行った、素晴らしい行動は何ですか?
・今日自分が行った、「自分で自分を褒めてあげたい」ことは何ですか?

2.そんな行動を採った自分、それに気づけた自分に感謝をしましょう。

3.被害者になってしまった出来事を思い出し、次の視点からその出来事をもう一度見てみましょう

今回新たに取り入れる視点1:

『それをあなたに行った人にも、肯定的意図があります。』

その人も、私たちと同じように、自分を守りたいのです。
その人も、私たちと同じように、不安なのです。
その人も、私たちと同じように、人を攻撃し、ないがしろにすることで、自分の正当性を守りたいのです。

その人の理不尽な行動も、私たちが持っている、肯定的意図が成せる技なのです。
腑に落ちるまで、その人になり切って、その人の「肯定的意図」を理解し、受け止めてあげましょう。

4.
自分の周りの人の行動や特性は、自分もそれを持っているから自分に向かって投げかけられている、と知りましょう。<鏡の法則>

今回新たに取り入れる視点2:

『他人があなたに見せる特性は、
あなたが嫌悪感を感じて見て見ぬふりをしている、

あなた自身が持つ特性です。』

自分は、いつ誰に、どんなシチュエーションで、同じ特性を示したか、思い出しましょう。
形は違う、行為そのものは違う、大きさが違う・・・、と、色々違いますが、あなたは、その特性を、確実に、どこかで、示しています。
それは、あなた自身が許すことのできる形で示されているので、「同じ特性」と見ることができていません。ですが、出される姿形は違えど、その特性自体は、同じです。あなたも、確かに、その特性を持っているのです。

なぜなら、『全ての人間は、全ての特性を持っている』これが真実だからです。

普段優しいメアリーも、旦那さんが取られるとなったら、スカーレットに冷たくなります。
普段弱虫で泣き虫なのび太くんも、しずかちゃんの危機には、勇気ある正義感が強い一面を覗かせます。

あなたを被害者にした加害者は、いつかどこかであなたが誰かに見せた、あなた自身です。

5. あなたもその一面を持っている、その人と異なるわけではない、ということに気づかせてくれたのは、他でもない「その人」と知りましょう。

その特性をどこでどう出すかを、あなたは選択することができます。出さないという選択をすることもできます。

今回新たに取り入れる視点3:

『あなたも、加害者と同じように、その特性を持っている』
『加害者の彼/彼女にも、あなたと同じように
肯定的意図がある』

そのスコトーマ(これまで見えていなかった盲点)が見えた時、あなたの意識は拡大し、「人間の幅」「許容力」「包容力」「優しさ」「共感力」が広がります。

その人があなたに取った行動、その出来事を通して、あなたの精神性は向上しました。

6. その特性を持つ自分、この出来事によって進化した自分、両方を受け入れ、認め、感謝をしましょう。

ここで大切なことは、無理やり感謝をするのではないということ。

この出来事を自分が進化するきっかけに変えた自分自身、という絵が見えたら、自然と感謝の念が湧いてきます。
湧いてこなかったら、もう一度ステップ1から5までを行いましょう。

7. 加害者と思い込んでいた人が自分の人生に登場してくれ、進化のきっかけをくれたことに感謝をしましょう

これも、新たに取り入れる視点3つが本当に自分の中に取り入れられていたら、自然と「かつての加害者」が、自分の人生というステージで行ってくれた役割に感謝の気持ちが自然と沸いてきます。湧いてこなかったら、もう一度ステップ1から5までを行いましょう。

8.
感謝の気持ちが、細胞の一つ一つに流れ、あなたの心を暖かく満たして行くのを感じましょう。

感謝の気持ちが湧いてくる感覚をしっかり味わいましょう。その状態では、心がオープンになり、アイデアやインスピレーションが湧いて来る状態になっています。

実は、インスピレーションというのは、この状態にならないと湧いてきません。感謝の気持ちは「愛」とリンクしていますので、森羅万象、万物に対する愛情を感じる方もいらっしゃると思います。その状態を、じっくり味わってください。その状態が、『中庸』の状態です。

私たちは、自分が持っていなかった新たな視点から物事を見ることで、「傷ついた」「ムカついた」「羨ましい」「恨めしい」といった感情から解き放たれ、それらの感情を感謝に変えることができます。愛と感謝だけが残っている状態、それが「中庸」の状態です。

中庸の状態にいることが増えること、それが精神性の向上です。

9. 小さな感情の欠片が取り除かれ、心の海がクリスタル・クリアで、一点の曇りも無いことを確認しましょう。

あなたは、被害者になりそうになった自分の心と向き合い、その小さな欠片を取り除きました。今、心の海はクリスタル・クリアで、一点の曇りも無いことを確認しましょう。

あなたは、このワークを行う前よりもっとエネルギーに満ちているのを感じていることと思います。

さあ、ストレス発散に使う時間とお金とエネルギーを他のこと、自分をもっと輝かせること、例えば、仕事に使えるスキルや知識の習得など、に使いましょう。

今日も、穏やかで健やかな1日を!
高衣紗彩

一覧に戻る
アーカイブ