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2015
03月26日

投資におけるリスクとは?

投資におけるリスクとは?

<投資におけるリスクとは?>

前回の投資についての記事をご覧になって頂いた方から、リスクについて質問を受けたので、今日は、投資におけるリスクについて、分かりやすい説明を試みてみたいと思います。

リスクというと、投資をしている人の中でも、損失が出る確率のことと理解している方が多いです。が、これ、誤りです。

投資の世界では、どれだけ変動するか、その変動する確率のことをリスクと呼んでいます。確率なので、リスクは数値で表すことができます。プラスへの変動であっても、マイナスへの変動であっても、変動幅が高ければリスクが高い資産、という言い方をします。

例えば、Aという資産に投資をしていて、昨日のパフォーマンスが0.5%マイナス、今日は2.5%プラス、明日は1.5%マイナスだったとします。

この資産の変動率を計算してみましょう。

変動率を計算する際には、まず「変動の平均」を出す必要があります。

上下どちらも変動とみなされますので、プラスとマイナスの符号を取っ払ってしまって、数値だけの平均を取ります。

この3日間のパフォーマンスのプラスマイナスの符号をとったら、0.5と2.5と1.5ですね。この3つの平均は1.5%です。

ここで、別のBという資産のパフォーマンスが、7%マイナス、5.5%プラス、8.5%マイナス、だったとすると、同じように7と5.5と8.5の平均を出します。7%となります。

Aの変動の平均は1.5%、Bは7%。

これだけでも、直感的にBの方がリスクが高いとみなすことができますが、この数値の精度をもう少し上げてみたいと思います。

精度を上げるために、毎日のリターンが平均からどれだけ離れているかを見ます。

資産Aの昨日の0.5%は平均1.5%から1%乖離しています。今日の2.5%は1%、明日の1.5%は平均と同じですから乖離幅はゼロです。この乖離幅の平均をとります。(1+1+0)/3 で0.66になります。

同じように、Bの乖離幅の平均をとると{(7-7)+(5.5-7)+(8.5-7)}/で1になります。この、0.66と1が、リスクと言われているものです。

(本当は、「乖離幅の2乗の総和のルート」という、もう少し複雑な計算をします。これは、統計学をやった方ならお判りと思いますが、標準偏差と呼ばれているものです。ここでは概念を理解していただくことを目的としているので、本来の計算には触れません。

ここで、目をファンドに移してみましょう。ファンドの案内などには、「シャープレシオ」という言葉が書かれていることがあります。

これは、リスクに対してどれだけのリターンが期待できるかを表す指標で、これが高いほど投資効率が良くなります。投資効率が良いとは、取ったリスク1単位に対して期待できるリターンが高い状態を指します。

シャープ・レシオは、分母にリスク、分子に期待リターンを入れて、計算します。その際の分母のリスクに、さきほど計算したリスクを持ってきます。

例えば、期待リターン10%, 5%と言われたら10%の方を選択しがちですが、リスク(平均からのばらつき度合いでしたね)がそれぞれ20%, 1%だとしたら、前者のシャープレシオは10/20=0.5, 後者のシャープレシオは5/1=5と、後者の方が断然投資効率が高い、つまり、小さなリスクで大きなリターンを上げている、選択すべきファンドとなります。

ただし、同じ資産クラス内での比較をしなければなりません。資産クラスとは、「株」とか「債券」とか、投資先の種類のことです。

さらには、株の中でも、アクティブ運用とパッシブ運用など、運用手法が同じもの同士で比較しなければなりません。

これらについては、追い追い解説してゆきますね。

それでは、今日のおさらいです。

・投資の世界でのリスクは、損失を出す確率を指すのではない。
・プラス方向にもマイナス方向にも、平均からのばらつき度合いをリスクと呼ぶ。
・投資の成績を見るには、期待リターンだけみてはだめ。
・リスクに対するリターンの大きさー投資効率ーを見る必要がある。
・その指標の代表的なものとして、シャープレシオがある。
・シャープレシオが高い方が投資効率が良い=リスクが小さくリターンが大きい。

プラスの方向であっても、平均からのばらつきが大きければリスクが大きいというのはわかった。でも、やっぱりプラスにぶれるのは歓迎だし、マイナスにぶれるのが嫌だ、というのが心情だと思います。

そこで、次回は、もう少し肌感覚でのリスクについて、そしてリスク許容度について、触れたいと思います。

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