こんにちは! ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の花井です。
新年度を迎えるにあたり、心新たに目標を設定し直した人も多いと思います。やりたいことは山ほどあるけれど、時間を捻出するのが難しい。心機一転、頑張りたいけれど、充分な時間がないと嘆いている人はいませんか?
今日は、時間が足りない、もっと時間が欲しい人にお薦めしたい事があります。それは今、注目されている『マインドフルネス瞑想法』の実践です。瞑想と聞いて、無理〜という人、ちょっと待って下さい!どうか気楽に、息抜きにお茶を飲んだり、伸びをしたりする感じで、まずは試してみて下さい。
『マインドルフネス瞑想法』はベトナム出身の僧侶ティック・ナット・ハンや「マインドフルネ・ストレス低減法プログラム」の開発者であるジョン・カバットジンなどにより、研究、普及され今ではその有効性故に、世に知られる多くの企業、教育機関、医療機関が取り入れ実践しています。
マインドフルネス瞑想法は、「今という瞬間に完全に注意を集中し、その瞬間のすべてを受け入れ、意識的に生きる」というものです。そして、「瞑想からもたらされる、リラクゼーションや注意力、意識、洞察力をもたらす潜在的な能力を開発するための体系的な方法」と、ジョン・カバットジンは著書の中で語っています。(マインドフルネスストレス低減法 北大路書房)
では、何が起こるのでしょうか?
今という瞬間に注意を集中する、という訓練を積んでいくと、知らないうちに、しっかりと集中力がついてきます。集中力があると、何事も短時間で効率良く行うことが出来るので、時間を有効に使え気分は爽快です。
この訓練は、今この瞬間に注意を集中する、意識を今に置くという事です。今この時に自分がやっていることの動作、一つ一つ,その一瞬一瞬に気づいている、という経験を意識的にします。例えば…今、パソコンのキーボードを叩く自分の指を、人差し指、中指、それぞれの指がどう動いているのか、ひとつひとつに注意を向けます。その時の指の腹の感触は?関節は?皮膚は?手首は?左手は?右手は?
又は、コーヒーを飲む時、カップを持つその手の感覚、動き、口にカップを持っていく、唇に触れるカップの縁の感触、コーヒーが口の中に入ってくるその瞬間。全ての動作や感覚に注意を向け、意識的に静かに味わいます。
出来る時に、少しだけやってみる。仕事中に一瞬、頭と手を止めて、自分の呼吸に意識を向け、聞こえてくる音に気づいてみる、習慣化してくると、時間に振り回されるという感じが減ってきます。
どんな時でも、今この瞬間に意識を置くことにより、静かな心でいる事が出来るようになります。自ずとこれまで気がつかなかった事にも意識が行くようになります。見えなかった事が見えるようになるのです。
試しに1分でも静かに、ただ今にあるということに意識を向けて座って下さい。何が聞こえますか、体感温度はどんなですか。呼吸を感じてみます。呼吸する度にどこかが動いていますか?身体の各部分に意識を向けてみます。
このように静かな時間に留まらなければ気づけない、音、感じ、気持ちに気づくでしょう。これらの体験はあなたの感性を養い、あなたの洞察力、気づく力が発揮されるようになります。
当然、日々の生活に、ポジティブな影響が出てきます。怒り、焦り、不安、いわゆる負の感情と呼ばれている嵐に巻き込まれそうになっても、まるで台風の目のような静かな存在でいられるようになるのです。
平静な気持ちで物事に向き合い、冷静に取り組めるので、時間を有効に使え、無駄が省けるようになります。
ジョン・カバットジンは著書の中で語っています。『今、自分が存在している場所で真実を見つけることができないというなら、一体どこに真実があるのだろう。』(マインドフルネスストレス低減法 北大路書房)
瞑想を通して、平静に自分と向き合い、自分の真実を発見し、自分の内側で起きること、自分の存在について、もっと深く考察し、気づけるようになります。自分の思いや望みをはっきり表現できるようになります。すると、今という瞬間にあなたが意識し、思考する事が的確になり、あなたを望む方向へと導くことになります。時間は 一瞬一瞬 過ぎ去っていき、刻々と物事は変化していきます。自分自身の感情や思いも然り。その変化に気づき、一瞬に意識を入り込ませることができるようになり、望む結果を掴んでいくことになるのです。
『マインドフルネス瞑想法』を生活に取り入れ、習慣化していくと
時間がもっと欲しい人、もっとゆったりした時間を自分のものにしたい人は、是非、『マインドフルネス瞑想法』をあなたの生活に取り入れてみてくださいね。まずは、気楽にやってみてください。