こんにちは! ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、所長の高衣紗彩です。
春分も過ぎ、三月も終わりに近づいてきています。このブログの読者の方々は、時間管理や自分管理をしっかりやっている方が多いので、手帳もこだわりを持って選んでいる方も多いと思います。
そういう私も、文房具大好き人間で、健やかなる時も、病める時も、文房具屋さんに遊びに行っては、戦利品を家で広げてとても幸せな気持ちに浸っています。先日、いつも行く文房具屋さんに行くと、四月始まりの手帳がずらりと並んでいました。
http://missionmikke.com/detail/ino026/
オーソドックスなものから、ざっくりと午前、午後、夜、と別れているもの、30分単位で詳細に書き込めるもの、一日1ページで行動記録するもの、向こう2週間の予定が見開きで一覧できるもの、ビジネスとプライベートに分けて記入できるもの、など、最近では、手帳にも様々なものが出てきていますね。著名人がプロデュースした、一風変わった手帳なども置かれています。
これらの多くは、一日24時間という限られた時間を有効に使うことが目的になっています。つまり、手帳は、時間や行動管理のために作られています。実際、多くの方が、やるべきことをやりそびれないため、今日何を優先するかを決めるため、などに手帳を活用していますね。
この行動は、あることが前提になっています。そのあることとは、私たちには「やるべきことがある」ということです。この「やるべきこと」、あなたは、どのように決めているでしょうか?
目次
やるべきこと、と聞いて、何を思い浮かべますか? 自分の役割として「やる」と決まっているもの、上司や他人から頼まれた仕事、などと認識していることと思います。
これらの多くは、自分がやると決めたものではなく、他人から頼まれたもの、他人が決めたもの、です。他人が決めたことを手帳に書いて、私たちは自分の人生の時間をそこに優先的に振り向けている、ということになります。
他人が決めたことを元にTo Doリストを作成するということは、自分が本当に価値を置くものを後回しにしているということです。その状態だと、To Doリストの全てに毎日✔️がついても、なぜか心の充実感は得られない、ということになってしまいます。
今日、心の充実感が得られなければ、明日、その仕事への意欲やエネルギーが湧いてくることはありません。エネルギーが湧かないものをまたTo Doリストに入れるので、それに✔️をつけるために、自らを相当奮い立たせなければなりません。それは、精神的にも辛いことですし、何よりも面白くありません。だから会社に行くのが辛くなってしまうのです。良い結果も出せないという、悪循環に陥ってしまいます。
あなたには、良い結果が出せる領域があります。それは本来のあなたが価値を置いていることやものです。
面白くないのであれば、それは、あなたが本来価値を置くことを仕事をしていないからです。本来価値を置くこと、を、あなたの本当の最高の価値観、と呼びます。ここで言う価値観とは、世間一般で言われる価値観と定義が異なります。
通常、価値観とは、こうすべき、こうあるべきと思っているもの、のことを指すと思います。それは、道徳心、あるいは倫理観と言います。価値観ではありません。あなたの価値観とは、あなたが何を一番大切に思っているか、何に価値を置いているか、を示すものです。
そして、殆どの人は、自分が何を一番大切に思っているか、何に価値を置いているかを正確には認識していません。私たちの本当の価値観は「こうすべき」と言う、誰かから植えられた価値観に上書きされてしまっており、自分には見えなくなってしまっているのです。
では、あなたが本当は何に価値を置いているのか、あなたの本当の価値観はどうしたらわかるのでしょうか。それは、あなたには見えていないので、「何を大切に思っていますか?」「何が大事だと思っていますか?」と聞かれても、出てきません。あなたの本来の価値観を上書きしてしまった、他人の価値観が出てくるだけです。
なので、その答えを元に、手帳のTo Doリストに「重要だけど緊急でないこと」を加えても、それがあなたにとって本当の「重要なこと」になっていないケースがほとんどなのです。
では、どうしたら、あなたの本当の価値観がわかるのでしょうか。それには、あなたが無意識にとっている言動を分析する必要があります。無意識にとっている行動なので、あなたは自分がそんな行動をとっていることを認識していません。それを認識するには、心理学的、人間行動学的に練られた、価値観とは全く関係がなさそうな一連の良質な質問を自分にする必要があります。
また、あなたが幼い頃に持ってしまった「欠落感」を理解する必要もあります。欠落感とは、自分にはこれが(欲しかったのに)与えてもらえなかった、これがなくて辛かった、寂しかった、悔しかった、しんどかった、と思っていたもののことを指します。
もう忘れてしまっていることかもしれません。ですが、それが私たちの無意識の行動を形作る源泉になっています。「自分はこうしたい、こうすべきなのに、なぜこうしてしまうんだろう」と思うようなことがあるのなら、それは往々にして、忘れてしまった欠落感の為せるわざであることが多いです。
そして、それこそがあなた本来の最高の価値観を形成しています。なので、あなたの本来の価値観を見極めようと思ったら、かなり時間をとって幼い頃にさかのぼり、真剣に自分と向き合うことが必要になります。特に、幼い心がかなりのストレスや傷、トラウマを経験した場合、本人は思い出そうとしても全く思い出なかったり、自分の中でそれはなかったことにしていたり、思い出すことを拒否して欠落感は何だろうと考えることからさえも逃げようとする、といったことが起こります。
また、自分の中でそれが良い思い出にすり替わっている場合もあります。そうすることで自分を守ってきたのです。その場合、誰かの価値観に上書きされる前の、あなた本来の価値観を特定しようと思ったら、そんな自分をまず認識し、受け入れ、向き合う、と言う、ともすると辛い、この過程を乗り越えることが必要になってきます。「あなたが大切に思うことは?」と言う直接的な質問では明らかにならないことがお判りいただけたと思います。
本来の自分の最高の価値観を知るための一連の良質な質問は、人間行動学の権威であるDr.ディマティーニが開発した『価値観を知るワーク』に体系化されています。その質問を解説した動画と、答えを自分で深堀りをするための人生デザイン構築学校オリジナルの深堀りシートをプレゼントさせていただいています。本記事の一番下から登録申請して取り組んでみてください。
この価値観のワークを取り組まずとも、自分本来の価値観と他人の価値観を、ざっくりですが見分ける方法があります。その一つは、あなたが「〜すべき」と思っているものは何か、ということです。「〜すべき」という表現であなたの中に入っているものは、あなたの価値観ではありません。誰か他人の価値観です。
あなたは、この『〜すべき』にがんじがらめにされて生きてはいないでしょうか。それは、役割に付随していることが多いです。会社員たるもの〜すべき、教師たるものこうあるべき、男なら、夫として、妻として、娘として、母として、親として・・・。上げればキリがありません。そして、それらに従って行動しようとすると、体に力が入り、苦しいはずです。本来の自分ではない誰かになろうとしているため、自然体でいられないのです。
では、あなたが本当に価値を置くものについては、あなたはどうなるのでしょうか。あなたが最高に価値を置くものやことには、あなたは一家言あります。こだわりがあります。注意が向きます。そのことをしている時、素晴らしい集中力を発揮します。誰かに声をかけられても気づかないほどかもしれません。持続力もあります。ご飯を食べるのも忘れて、いつまででも続けられるかもしれません。
問題が起きた時にも、どうすれば良いか「わかって」しまいます。次に何が起こるかを見通す力、先見性も発揮されます。観察力、察知力もあります。先が見えるので、先手を打って行動することができます。あなたが潜在的に持つ能力が全て、自然に発揮できてしまいます。これを、才能と言います。
ここまで読んで、あることに気づかれた方もいるかと思います。これらが全てできたら、『仕事ができる人』になり、職場で優れたリーダーにもなれるのではないでしょうか。
自分の本来の最高の価値観に合致したことをしている時、私たちは自然とリーダーになることができます。最高の価値観は、指紋のように一人一人異なります。なので、私たちは一人一人が、どこかの分野でリーダーになることができるはずなのです。
仕事ができる人とは、頭が良い人でも、段取りが良い人でもありません。仕事ができる人とは、単に、自分の価値観に合致した仕事をしている人に過ぎないのです。無意識にしてしまうことに加えて、意識的に自分の価値観に合致した目標を立て、手帳を活用して気持ちや行動のベクトルを全てそちらに向けているので、「仕事のできる人度合い」はなお一層強まります。
色々と「わかって」しまい、自然とリーダーになれるので、当然、仕事は面白い。面白いから、ますますエネルギーが湧き出てくる。その湧いてきたエネルギーをますます投入する。エネルギーを投入するから高いパフォーマンスが発揮できる。ますます面白くなる。こういった、好循環の中で生きているのです。
仕事が面白い時、私たちは多分幸せです。自然にそのようになっている人は、すでに自分の本来の価値観と合致した仕事をしている人です。つまり、仕事が面白いと思え、日曜のサザエさんを見ている時に幸せを感じている人は、手帳で時間配分を管理しているように見えて、実はエネルギー配分に使っているのです。
自分の人生を生きるため、自分の本質を活かす人生を生きるためにもっとも大切なことは、自分の価値観の最上位のことを最優先し、それに一番多くのエネルギーを振り向けることです。このエネルギー配分の計画を、手帳で行います。
もし、この新しい手帳の使い方を取り入れたい方は、年度末のこのタイミングが、2017年4月始まりの新しい手帳に切り替える絶好のチャンスですね。
具体的な手帳の使い方は、井上研究員のこちらの記事を参考にされてくださいね。
http://missionmikke.com/detail/ino025/
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