セミナーなどに行ってノートを取るとき
皆さんは何でノートを取っていますか?
米ウオールストリートジャーナル(WSJ)
が紹介する大学の教授の記事によると
http://jp.wsj.com/articles/SB10368883563906114164704582184221284655842
彼が教えている学生の殆どが授業のノートを
ノートバソコンで取っているそうです。
そして、ノートを取っていると思いきや、
実は、ネット上で他のことをしながら
授業を聞いているそうです。
教授曰く、
「過剰にネットにつながっている現代社会で、
彼らは絶え間なく他のことに気を取られていて
「完全な」状態で存在しているということが
決してない」
と続けています。
この「完全な状態で存在していない」とは、
別の言い方でいうと
『講義に集中していない』
『今ここに存在していない』
ということです。
授業を聞きながら他のことをして
マルチに、同時に、要領よく
「やるべきこと」を処理している
・・・つもりになっているかもしれません。
ですが、その結果はというと・・・
講義はネットでクルクル変わる世界より
進行が遅いため、どうしても、PCを
前にするとネットの方に気が行ってしまう。
感覚的にわかりますよね。
*
実際、
「ノートパソコンでノートをとっている
学生たちは手書きでノートをとっている
学生より成績が悪い傾向にあることが、
2014年の研究で分かっている。」
そうです。
ですが、その理由は、
ネット上のほかのことに気を取られる
ということばかりではないようです。
この研究によると、
PC利用者は
講義内容の「議事録」を作っていて、
手書きノート作成者は
情報を整理してからノートに書いている
のだそう。
手書きだと一言一句は書き取れないので
必然的に重要な部分だけ書くことになります。
なので、頭の中で、何が重要で
何が重要でないか、選別をしている、
つまり『思考している』ことになります。
一方、ノートPCだと、講師が言った言葉を
そのまま一言一句打つことになり
そこには自分の思考は反映されていません。
それは「思考していない』ことになります。
確かに、PCを前に何か言葉が入ってくると
反射的に聞こえたことを打ってしまいます。
*
件の教授曰く、
「私が講義でしゃべったことを
ほぼ逐一記録しているような学生は、
私が何を伝えたかったのかを理解して
いなかった。」
この、「何を伝えたかったのか」
を理解していない、という所が重要です。
自分が講義をさせて頂くようになって
感じるのは、
言ったことを理解しようとしている方より、
何を言わんとしているのかを
理解しようとして聞いている方
の方が、本質を掴んでくださっています。
*
まとめると、
PCでノートをとることは、
・つい他のことをしてしまう
・講師の言葉をそのまま打ち込んでしまうので
考えなくなる。
の二つの観点から弊害があるということ
ですね。
セミナーや講義を聞く際には、
講師が言ったことではなく、
何を言いたいか、を理解する。
そして、講師が言ったことではなく、
自分が理解したことを自分の言葉で書く。
さらに、できれば、理解したことを
どう行動に繋げるか、まで書けると
いいですね。
それは講師が言っていないこと。
講師が言いたかったことを自分なりに
咀嚼し自分の人生に取り入れた、
ということになります。
こうして見聞きしたことを、そのまま
鵜呑みにはしないけれども、一旦は
自分で試して見るという姿勢を
持つことも、積もり積もって、
人生を変えることにつながります。
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