新聞、書籍、ラジオ、テレビ、ネットニュースにSNS
世の中には情報が溢れています。
私たちは日々膨大な情報に晒されながら生きています。
では、この「情報を読む力」、あなたは持っていますか?
読む力と言っても国語力ではありません。
情報を読む力とは、情報の集め方と処理の仕方のことです。
あなたの周りに滝のように流れてくる情報のうち
自分に必要な情報はどれか。
あれもこれも欲しいと必死になって集めたとしても
覚えられる量には限界がある。
集めた情報を自分の知恵として使うにはどうしたらいいか。
今回は「情報の集め方と使い方」について考えてみます。
情報の取り方や活用法について、大変参考になる本があります。
佐々木俊尚著『読む力最新スキル大全』(東洋経済新報社 2022年1月発行)
サブタイトルは
・現代病「集中できない」を知力に変える
・脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!
とても魅力的なキャッチコピーですね。
著者は毎日約1000本の記事の見出しに目を通し、その中から有用な記事を選んで毎朝10本程度SNSで紹介しているそうです。
「自分には能力はないから、そんな真似はできない」
そう考える人もいるかもしれません。
でも情報の収集と活用はスキルであって、能力ではありません。
やり方を知って身につければ誰でもできるようになります。
今回この本の内容に、さあや学長の知見を加えて情報をとる上で必要なポイントについてお伝えします。
情報が欲しいと思った時にはニュースを見る、新聞や雑誌を読むのが一般的でしょうか。
SNSはどうでしょう。TwitterやTikTokを眺めている時、特に情報を取ろうとは意識していないかもしれません。
では、SNSではひとつの記事を閲覧すると同じ発信元からの記事か頻繁に流れてくるようになることに、みなさん気づいているでしょうか。
今のSNSにはアルゴリズムが組み込まれています。
最後まで読んだ記事、「いいね」をつけたものや閲覧時間の長いものがあると、それに類似したものを選んで流してくるシステムになっています。
つまり、タイムラインに流れてくる情報は、閲覧者の興味に沿ったものに選別されているのです。
これは自分と同じ趣味を持つ人たちと知りあいになりたい、その人たちからの情報が欲しい時にはとても便利です。
ですが、SNSがこのようなシステムで動いていることを知らないと、自分のタイムラインに流れてくる情報と同じものを、世の中の全員が見ていると思ってしまうでしょう。
例えば新型コロナウイルスワクチンの副反応のことが知りたくて
ワクチンの重篤な副反応に警鐘を鳴らす人たちの投稿に「いいね」をしたり、
副反応の事例の紹介記事の閲覧時間が長かったりすると、
「ワクチンは危険だ」と考える人たちの記事ばかりが流れてきます。
また新型コロナウイルスの感染拡大状況が心配で、感染拡大のシミュレーションやワクチンの接種率に関する記事を探して読んでいると「感染抑制にワクチンは必須」と考える人たちの記事ばかりが流れてきます。
SNSでは自分の信じているものを後押しするような情報だけが流れてくるのです。
意図的に、流れてくる記事以外の記事を見に行かない限り、私たちはSNSのアルゴリズムに乗せられた理解をする羽目になってしまいます。
ですから、SNSから情報を得ている人は要注意です。
閲覧する情報に偏りができていることに気づかず、自分の意見が世の中の大多数の意見だと思いこんでしまう危険性があります。
かといって、新聞やテレビなどが公正な情報提供をしているかというと、それもそうではありません。利権やスポンサーなどの絡みで、メジャーなメディアであっても、メジャーなメディアだからこそ、偏った報道になっていることも多いです。
情報は、自分から能動的に、敢えて自分が最初に受け取った情報、自分の意見と反対意見の情報を探しに行き、両方の情報を偏りなく吟味することで、自分の意見を持ちたいです。
さあや学長は、SNS上にある自分とは異なる意見も知りたいと考えて、自分とは反対の意見を持つ人をフォローしたり、いいねを押したりしています。そうすることによって自分と同じ意見だけでなく、異なる意見を持つ人の情報もタイムラインに流れてくるようになります。
この方法はSNS上で自分のところに流れてくる情報の偏りをなくす上で有効です。
ですが、人は「この意見は間違ってる」と思う投稿に「いいね」を押すのは難しいですね。
脳が拒否反応を示します。
そのような時には「保存機能」を使うのがお勧めです。反対意見の投稿を保存しておけば、まとまった調査がしたくなった時その投稿を元に、反対意見の情報を集めることができます。
また、自分の集めている情報の偏りを認識するためには、近しい人とSNSのタイムラインの見せ合いをするのがお勧めです。人によってタイムラインの内容がかなり異なっていることがわかると思います。
自分のところに届く情報には偏りが生じていないか。
これを常に意識しておけば、偏った意見をもとに間違った判断をする危険性が下がります。
またSNS以外のニュースや新聞でも、今、中立の立場のメディアはほとんど存在しません。かつては偏りのない情報を流そうとしていたメディアも変質しつつありますし、さらにネットメディアには恐ろしく偏った情報を流すところもあります。
佐々木氏が挙げている偏りのある情報を流すメディアを見抜く方法をいくつか紹介します。
1.出来事の構図を単純化してしかも断言していないか
人は強い言葉に惹きつけられます。断言されるとその言葉にマインドコントロールされやすいので要注意です。
2.誰かを悪者にして対立を煽っていないか
悪者にされた人も、違うところではいいことをしているものです。一面的なものの見方を押し付けてくるメディアは要注意です。
3.「私だけが知っている隠された真実」というのを根拠にしていないか
今はほとんどの情報は公開されています。独自のルートで情報を入手、と書かれている情報には、出どころの不確かな、根拠のない情報が含まれていることが多いのです。
4.正しさ、正解に過剰に偏っていないか
「正義」や「道徳」など、一般的に正しいと思われることを強調する、人々の良心に訴えかけるのはプロパガンダを煽る際よく使われる手口です。正義の名の下に一方向からの見解だけを主張されると、多方面から物事を見ることができなくなります。
事実の全体像を把握しにくくなり、判断を誤る危険性があります。
正邪の判断を押し付ける展開になっている記事には気をつけましょう。
(続く)
後半は
・情報は信頼できる専門家から入手する。ただし注意が必要
・手に入れた情報はどのように保存するか
・忘れたと思っていた情報がインスピレーションの元になる
です。
今回ご紹介した記事はポッドキャストにて音声にもなっております。
ご興味がある方はこちらからご視聴ください。
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273.情報の取り方、知ってる?知らない?
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