新型コロナウイルスについて知っておきたい8つのこと

(追加情報を赤字で記載しています)

新型コロナウイルスが急速に広まっています。1月30日午前9時現在、全世界で7,783人の感染者と170人の死亡が確認されており、WHOは29日に記者会見を開き、30日13時半(日本時間21時半)に「緊急事態宣言」正確には「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」として認知するかどうかを判断するという事態になっています。

こちらでリアルタイムに確認ができます。

https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6

追加:
1月31日 WHOは「緊急事態宣言」発令
12時現在:感染者9,776名    死亡者 213名、回復者187名
2月1日9時現在:感染者13,700人 死亡者304人

日本では、1月30日午前9時現在、11人の感染が確認されています。その中には、一度も武漢を訪れたことがない人の感染、つまりヒトからヒトへの感染が二人含まれています。中国以外では、ドイツ、ベトナムに続いて3カ国目の「ヒトからヒトに感染する」症例が確認されました。

また、チャーター便で武漢から帰国した人の中で、陽性と診断された2人は発熱などの自覚症状がなく、隠れ感染者が指数関数的に増えているのではないかとの懸念が広がっています。

https://www.pscp.tv/w/1OdJrqEvgaeGX

ネットでは、根拠のない誤った情報も「専門家の意見を伝える」として流出しています。日本政府は中国からの渡航者受け入れ拒否をしておらず、対策本部も現時点で設置していません。

このような状態では、何を信じて良いのかわからず、どうすれば良いのかもわからないまま、不安な気持ちだけが先行してしまいます。

自分の命と人生は、自分で守ることが必要です。正しい情報にあたり、正しい情報の選別の仕方を身につけ、正しい知識を持ち、予防策を自分で取る。本稿は、当ウイルスの特徴や予防策、対応策など、命を守るために必要な情報をまとめるとともに、情報のシェアのみならず、公開情報からどのように正しい情報を選り分け、できる限り真実に到達すること、そのプロセスを示すことを目指しました。

偽り情報に振り回されず、自分で裏を取っていくプロセスを学んでいただけたら幸いです。

感染スピード

当ウイルスは、正式名を2019-nCovと言い、一番の特徴として、感染スピードが高いことが挙げられます。感染スピードは、Rという伝染性の推計値(estimates of transmissibility)で表されます。RはReproduction、日本語では再生産指数などと訳されています。

これは、簡単に言うと、一定期間にかかった人数からモデルを使って推計した、一人の感染者が生み出す感染者数の平均、つまり推計値です。

R>1の場合、Rを低下させる有効な制御手段を導入しない限り、感染が広がっていき、自立的に(放っておくと)アウトブレーク(集団感染)状態になります。

R<1の場合、人から人への感染は発生しますが、新しい症例が発生する数は時間とともに減少し、最終的には自然に収束します。

発生初期段階で集団の大部分が新しい脅威に気づかず、全員が影響を受けやすい状況にある場合、そして何も感染を止める有効な措置が講じられなかった場合、Rが一定期間一定であると仮定します。これをBasic Reproduction Number, 日本語で基礎再生産数と呼び、R0で表します。

このR0は、前述したように推計値なので、計算する研究所によって、またデータをとる期間や仮定に使う変数によって、数値が異なります。また、時の経過とともに変化していくものでもあります。

これを頭に入れた上で、推計値を公表している期間の数値を見てみましょう。

英インペリアルカレッジは、1月18日までのデータで、セントラルケース(一番起こる確率が高いケース)のR0を2.6と算出しています(信頼区間95パーセンタイル*2.1 – 3.5)。*95パーセンタイルとは、95%の確率で起こる範囲

英インペリアルカレッジ: 2.6 (2.1 – 3.5)

https://www.imperial.ac.uk/media/imperial-college/medicine/sph/ide/gida-fellowships/Imperial-2019-nCoV-transmissibility.pdf

他の研究所のR0を見ると、

ニューイングランドジャーナルオブメディスン : 2.2 ( 1.4 – 3.9)

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2001316?query=featured_home

米ランカスター大学 : 2.5(2.4-2.6)

当初3.8と算出し物議を醸し出しましたが、その後2.5(2.4-2.6)に修正しています。

WHO: 1.4~2.5

https://www.who.int/news-room/detail/23-01-2020-statement-on-the-meeting-of-the-international-health-regulations-(2005)-emergency-committee-regarding-the-outbreak-of-novel-coronavirus-(2019-ncov)

WHOは低めですが、高くてもおおよそ1人に3人という感覚で良いと思います。

このように、感染率、致死率などの、「算出する」系の数値は、たとえメディアが発表しているものであっても、記者は売れる記事を書くというバイアスが働いていることを考慮し、「どれだけの人数を対象にいつ算出した数値なのか」を把握し、1機関が出した数値をそのまま信じず、複数の機関の情報を当たることが大切です。

そして、ランカスター大学のように、一旦出した数値も訂正、修正することがあるので、信頼できる機関からの情報であっても、すぐにそれが真実!と捉えず、他にあたってみる、という情報の取り方を自分ですることが大切です。

数値を見て、高い! 低い! という感覚を持っていると、助けになります。R0という数値を今回初めて目にしたとしても、多くの数値にあたること、また、過去にはどうだったのかをみることで、相対的に「高い!」「低い!」の感覚を2、3日あれば、養うことができます。

試しに、他の感染症がどれくらいの伝染性があったのかを見てみましょう。米ジャーナリスト、@Vaccinologist氏がわかりやすくまとめてくれており、これらの数値は、他の専門機関、専門家が発表している数値と同等の水準を示しているため、参考値としてこちらを載せます。

普通のインフルエンザ1〜2
エボラ熱1.5〜2.5
SARS 3(2〜4)
はしか(Measles) 12-18

SARSの10倍の感染率や、感染率83% といった情報がネットで出回っていますが、これを知っていれば、それはちょっと違うんじゃないの?という感覚を持つことができます。

専門家ではなくても、一般に公開されている情報を当たることで、そのセンスを身につけることができ、ニュースで踊っている数値をそのまま鵜呑みにせず、冷静に確認することができるのです。

今回、ネットで高すぎる数値を流しているケースでは、感染者の増加数の伸びだけを見て感覚的にSARSより早いスピードだと断定しているケースや、前提とする数値が根拠のない予測値を使っているケースが見られます。特に、YouTubeでは、素人の憶測の域を出ない、信ぴょう性に欠ける情報が多く出回っています。

また、これらの数値は、当局が把握していない感染者を含んでいないので、実際にはもっと多くなるはずだと言う議論を見かけますが、英インペリアルカレッジのレポートをよく読むと、推計値算出には、当局の感染者の発表が百人程度だった1月18日時点で4000人が罹患しているとの仮定を採用しており、当局の把握実態が甘いことも考慮されている数字となっています。

https://www.imperial.ac.uk/media/imperial-college/medicine/sph/ide/gida-fellowships/Imperial-2019-nCoV-transmissibility.pdf

https://www.newscientist.com/article/2231453-new-coronavirus-may-be-much-more-contagious-than-initially-thought/

伝染性R0は、SARS2〜4に対し、2019-nCovは、どの専門機関も、2台後半、高くても3あたりで算出されていることを知って、誤情報に動揺しないようにすることが大切です。

https://edition.cnn.com/asia/live-news/coronavirus-outbreak-01-27-20-intl-hnk/h_05eff6eabdde903b6d460943ada248f5

致死率

当初は1%と言われていましたが、現在では、2%台後半から2.9%の間で日々動いています。中には15%という「香港と中国の科学者の共同発表」なるものを使って危機感を募らせる情報も出回っています。一次情報にあたってみると、サンプル数が41人と限られた人を対象にしたものであることがわかりました。

感染スピードでお伝えした通り、これを持ってこのウイルスが15%の致死率を持つウイルスと断定することはかなり乱暴で、こちらは無視して良い例です。

伝染性と致死率は、反比例の関係にあることが知られています。ウイルスは寄生した人が死亡した場合、ウイルス自体も死亡してしまうため、致死率が高ければ、伝染性は低くなります。また、罹患した人が死亡せずに増えるために、致死率が低ければ伝染性は高くなります。

出所) EARLの医学ツイート@EARL_Med_Tw

これらを知っておくと、感染率も致死率もどちらも高い!人類史上初の高さ!大変だ!というニュースは、すぐにガセだとわかります。

実際に、SARSは、2002年11月~2003年8月にかけて、中国を中心に8096人の感染者が出て、うち774人が死亡、致死率は約10%でした。

2015年に韓国で発生したMERSは、2015年5月~2015年12月に186人の感染者が出て、うち38人が死亡、致死率は約20%でした。

2019-nCovは、いまのところ致死率は3%に近い水準で推移しており、SARSやMERSよりも低い致死率となっています。

1つの情報を得たらそれを鵜呑みにせず、一次情報にあたり、その解釈を複数のソースにあたることで、正しい知識や見解に到達することができます。

それでは、ここからは、予防法と対処法を見極めるために、2019-nCovはどんなウイルスなのかを見てみたいと思います。

2019-nCovは、どんなウイルスなのか?

新型コロナウイルスは、武漢のウイルス研究所から「逃げ出した」可能性

武漢には、中国科学院武漢病毒研究所の傘下に武漢国家生物安全実験室というウイルス研究所があり、そこからウイルスが「漏れた」可能性が、ひそかに指摘されています。ひそかにというのは、中国当局はそのようには発表しておらず、いくつかの情報からそのように推測できるということをメディアが報じているだけだからです。

では、こちらも、ガセなのでしょうか。

一次情報を調べてみると、それを伝えているどの媒体も、元をたどれば、米ワシントン・タイムズ紙が発表した1月24日付記事にあることがわかります。

当記事は、上記ウイルス研究所で新型コロナウイルス が研究され、それが何らかの形で外に漏れたのではないかと報じています。記者は米軍事ジャーナリストのビル・ガーツ氏です。

ガーツ氏は、同実験室が2019-nCovの研究にも関わっていた可能性、2019-nCovが人間への接触で同実験室から外部に流出した可能性を指摘しています。

2019-nCovは中国の秘密生物兵器計画に関連する武漢の実験室で発生した可能性
https://www.washingtontimes.com/news/2020/jan/26/coronavirus-link-china-biowarfare-program-possible/

同実験室は、BSL-4 (Bio Sefety Level 4)という一番毒性の強いウイルスの研究を行う機関で、2017年完成以来、エボラ出血熱やニパウイルス感染症などのウイルス研究にあたってきているとされてきました。

BSL-4施設とは

BSL4施設とは、感染力や感染した場合の重篤性等から判断して、危険性が極めて高いと考えられる感染症の病原体を最も安全に取り扱うための設備を備え、かつ最も厳重な管理運営がなされることをWHOに認められた施設です。

WHO(世界保健機関)のマニュアルにおいて、リスクグループ4に分類されるエボラウイルスなどの病原体を十分な管理のもと安全に取り扱うことができ、それらに対するワクチンや診断方法、治療薬、治療方法の開発などを行うことができます。

BSL-4施設とはどのような施設ですか。ー長崎大学感染症共同研究拠点

ですが、ガーツ氏は、同実験室は今回の2019-nCovの研究にも関わっていた可能性があると指摘しています。

彼は、可能性を伝えていますが、実際に行なっていたことを伝える報道が、2018年、中国でなされています。ここでは、公開を控えますが、このニュースは、豚が感染したウイルスがコウモリに由来する新しいコロナウイルスであることを確認したと報じました。

この時点では、異なる種への感染は確認されたが、ヒトへの感染は「豚と頻繁に接触していた人にも確認されていない」と報じられ、継続的な監視が感染症の予防と家畜生産の安全性の確保に不可欠と結んでいます。

同実験室は今回2019-nCovと名付けられたコロナウイルスの研究を継続していたと考えることはできます。

そして、同実験室は、中国で唯一のBSL-4施設なのですが、その安全性については、米 CHROME Biosafety and Biosecurity Consultingのコンサルタントが2017年に、米科学誌Natureで、疑問を呈していました。

Nature
世界で最も危険な病原体を研究する態勢を整えている中国の研究室

Nature 記事を伝える中国の記事(を翻訳した記事)
世界で最も危険な病原体を研究するウイルス実験室、中国で誕生へ―英メディア

さらに、武漢国家生物安全実験室の場所ですが、中国当局が今回の新型コロナウイルスを最初に発見したと発表した海鮮市場から30キロほどしか離れていません。

これらを総合すると、この実験室からウイルスが外に漏れたのちに、何らかの過程を通って野生動物が感染し、それを捕獲して販売している市場で売られ、それに接触したか食べた人に感染したという可能性は、否定はできません。ですが、証拠はなく、推測の域は出ません。

さらに、ガートナー氏は、同実験室で行われていた研究が、人間の健康に資するためのものではなく、中国人民解放軍の生物戦争のための「兵器開発に関与していた可能性」があると指摘しています。

生物兵器だった可能性

記事の中で、イスラエル軍事情報機関の専門家、ダニー・ショハム氏は「武漢国家生物安全実験室」が中国人民解放軍の生物戦争のための兵器開発に関与していた可能性を指摘しています。ただし、同氏も証拠はないと伝えています。

ウイルスに襲われた武漢にある中国の生物兵器プログラムに関連する2つの研究所
https://m.washingtontimes.com/news/2020/jan/24/virus-hit-wuhan-has-two-laboratories-linked-chines/

海鮮市場から発生したのでも、実験室からでも、生物(細菌)兵器でもそうでなくても、どっちでも良い!と思うかもしれません。ですが、これは重要です。

仮に、今回の新型コロナウイルスが自然に生まれたものではなく、人間が既存のウイルスを掛け合わせて人工的に作った生物(細菌)兵器であるならば、容易に感染が拡大するように「設計」されている可能性があります。

先に示した通り、伝染性と致死率は反比例の関係にありますが、これは、症状が出てから感染した場合に観察される現象です。仮に、症状が出る前に感染する場合、この関係が成り立つとは言い切れません。

実際、2019-nCovは、WHOによれば潜伏期間が2-10日と長く(14日と指摘する機関も)、中国国家衛生健康委は「感染力がやや強まっている。潜伏期間中も感染する、これがSARSとの大きな違いだ」と語ったと報じられています。

「潜伏期間でも感染」する新型肺炎

生物兵器かどうか、現時点では確認できる情報は見つかっていません。ただ、色々な情報を集めてピースを繋げてみると、無視して良いガセ情報とも言い切れません。仮に生物兵器であるならば、感染力が強いウイルスが開発されたと言うことなので、まだ症状が出ていない潜在的感染者が増えてくるにつれ、伝染性と致死率が高まってくることが考えられます。

その可能性も否定できないことは念頭に入れつつ、伝染性、致死率が今後どのように変化していくのか、注視が必要です。

感染経路は?

2019-nCovがヒトからヒトへの感染する経路については、飛沫感染、接触感染の2つの経路があることが確認されています。

飛沫感染

飛沫感染とは、咳やくしゃみをすることで飛んだ飛沫に含まれるウイルスを、別の人が口や鼻から吸い込んでしまい、ウイルスが体内に入り込むことで感染すること。

接触感染

接触感染とは、感染した人が咳を手で押さえた後や、鼻水を手でぬぐった後に、ドアノブ、スイッチなどに触れると、その触れた場所にウイルスを含んだ飛沫が付着、その場所に別の人が手で触れ、さらにその手で鼻、口に再び触れることにより、粘膜などを通じてウイルスが体内に入り感染することです。

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html

http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/~idsc_fukuoka/seasonal_flu/flu_prevention.htm

これ以外に、ウイルスの感染経路として空気感染がありますが、2019-nCovは今の所、空気感染はしないとされています。

空気感染

空気感染とは、空気中を漂う微細な粒子(飛沫核)を吸い込むことにより感染することです。飛沫が空気中を浮遊しているときに水分が蒸発すると、飛沫核という微小な微粒子となり空気中を長時間浮遊、そこに病原体が付着すると、病原体もまた飛沫核に乗って長時間、空気中を浮遊します。空気流に乗って廊下や隣の部屋に到達することもできます。

空気感染する感染症は、現在のところ、麻疹、水痘、結核の3つだけです。飛沫、接触感染をしっかり防げは、空気感染の心配は、今の所、必要ないということです。

症状は?

症状としては、インフルエンザに似た症状が現れるとされています。咳、くしゃみ、発熱、体の痛み、のどの痛み、筋肉痛、倦怠感、吐き気、下痢などです。そして数日後に、息切れ、呼吸困難など、重篤化し肺炎のような症状を発症する人も出てきます。
武漢の新型肺炎重症患者が「ただの風邪ではない」と気づいた症状を証言

Business Insider の記事は、この流行を食い止める上での課題の1つは、感染者の多くが比較的軽度な症状しか見せないことだと指摘しています。
武漢の新型肺炎もSARSも流行の始まりは同じ

何故ならば、症状が軽く、感染していると気づいていない人が通常通りに活動を継続している間に感染が広がっていくためです。また、潜伏期間も上述の通り長く、潜伏期間中も感染する性質があることから、ますます感染を食い止めることが難しい状況となっています。
新型コロナウイルス、「潜伏期間にも感染」

対応としては、まだ症状が出ていなくても感染している人もいることを想定して動く、ということが必要です。

ワクチンはいつできる?

これまでワクチンは、まだ開発されていないとされていましたが、つい29日、英BBCが、オーストラリアのピーター・ドハティー感染・免疫研究所が29日、新型コロナウイルスの培養に中国国外で初めて成功したと報じました。
https://www.bbc.com/japanese/51290825

また、アメリカ国立アレルギー・感染症研究所がワクチンの臨床実験に着手する予定を明らかにしており、米国立衛生研究所と米国のワクチンメーカーのノババックスは1月21日、すでに開発に着手していることを明らかにしています。

感染が急拡大する中で、いかに早く大量のワクチンを生産できるかが焦点になりますが、ノババックスの持つ技術を使えば、5~6週間で臨床での使用が可能なワクチンを製造できると報道されています。

武漢の新型コロナウイルス肺炎 ワクチンはいつできる?

一縷の光ですが、5〜6週間とは、気の長い話です。ワクチンは今の所ないものと思って対応することが必要です。

予防方法は?

これまで、2019-nCovの特徴について見てきましたが、これからどう身を守ったら良いのでしょうか?

上記感染経路で触れた通り、飛沫感染、接触感染が感染経路なので、それを遮断します。

症状が出ていなくても感染している可能性がある人が周りにいると仮定して、人混みに行くことを極力避ける、不特定多数の人が触るものを触らないようにする、などができることです。その上で、以下を行います。

飛沫感染を抑える

人混みに行く時には、マスクを着用するなど、もしかしたら症状がなく感染しているかもしれない人からの咳、くしゃみから飛沫を受けないようにする対策を取る。

接触感染を抑える

入ったお店やレストランのドアノブやバスルーム、トイレの什器など不特定多数の人が触るものに極力触れないようにすること。触った場合、手を洗う前に、口や目や鼻を触らないこと。そして、触れた時にはすぐに入念な手洗いをすること。外から帰ったら、飛沫を受けているかもしれない物の表面を消毒すること。

消毒については、ものの表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)、手指の消毒には消毒用アルコール(70%)が有効とされています。

また、咳やくしゃみをする際、口を手で行うと、接触して手についたウイルスが口に入ってしまうため、肘で抑えること。

コンタクトレンズを使用している場合は、目の粘膜からも感染するということなので、手を洗わずにコンタクトレンズの付け外しをしない、ということが必要です。(1月31日)

今の所、接触しただけでは移らないとされています。接触した手で自分の粘膜を触ることで感染するので、とにかく手を入念に洗うこと。手で自分の粘膜を触らないこと。これだけで、かなり感染を防ぐことができるとされています。

WHO推奨「今すぐできる」新型コロナ予防はマスクより手洗い

https://www.businessinsider.jp/post-206544?itm_source=article_link&itm_campaign=/post-206605&itm_content=https://www.businessinsider.jp/post-206544

うがいを勧める情報もありますが、喉に入ってしまっている時点で感染しているとのことなので、その前で止めることが必要です。

飛沫感染ではウイルスが空気中を漂うことはないので、空気の流れについて気にする必要はありません。ただし、武漢に10分いただけで感染した症例や、中国では完全防備して飛沫感染および接触感染を抑えているはずの医療関係者が集団で15人感染するなど、空気感染の可能性も完全には否定できていません。

そのため、病院では患者は空気が病室から流出しない陰圧病室に入院させます。

装着するマスクも異なります。空気感染の予防ではサージカルマスク(コンビニなどで購入できる三層構造の通常のマスク)は顔面とマスクの間に隙間がありそこから空気が漏れ込んでしまうため、意味をなさないそうです。そのため、N95マスクという特殊なマスクを使用します。ですが、飛沫感染の場合はサージカルマスクで十分のようです。

マスクの付け方が悪いと意味がないとの報道も見られますが、空気感染は今のところしないということなので、顔面とマスクの間に隙間ができてしまっても、他人の咳やクシャミからの飛沫を防げれば良いわけなので、鼻と口さえ隠れていれば、密着度はさほど気にしなくて良いということになります。

ただし、上記のように、空気感染する可能性は完全には捨てきれていないので、大事をとって万全にしておきたい場合は、空気感染対応をされてください。
(1月31日追加)

↑ 顔面とマスクの間に隙間があると、近くで咳やくしゃみをした人が至近距離にいた場合、隙間から入り込む可能性があり、密着させることは、飛沫感染対策においても重要とのことです。お詫びして訂正いたします。

重要なことは、サージカルマスクしかなかったとしても、していることは、飛沫を防御するという意味で、重要ということです。これじゃダメなんだ、とならずに、あるものでするようにしたいです。(2月1日追加)

https://www.tepika.net/column/vol51.html

今の所、飛沫感染、接触感染対策を取れば防ぐことができますので、同じ空間に患者かもしれない人がいるような環境に神経質になる必要はないということです。ただし、空気感染の症例が出てきたら、予防法が、マスクの種類、付け方が上記のように異なりますので、情報を注視することが必要です。

免疫力を高める

そして、これらに増して重要なことが、免疫力を高めることです。

免疫とは体内で発生したガン細胞や外から侵入した細菌やウイルスなどを常に監視し撃退する自己防衛システムのこと。 免疫力が高ければ、感染を免れたり、症状が出ずに完治することもあり得ます。

外からの侵入を防ぐ算段を取るとともに、自らの身体に備わる免疫システムの力を高め、個人としてできる万全の準備をしてこのウイルスを乗り切りましょう。

感染したかも?と思ったら

最大限予防をしていたけれど、もしかして感染したかも?と思ったら。

または、これまでに中国からの帰国者や旅行者と接触があって、あの時もしかしたら感染したのではないか?との懸念があったら。

14日間は自分の健康状態をモニターすることが必要です。その時に注意したい症状は、症状の項でお伝えした症状、すなわち、咳、くしゃみ、発熱、体の痛み、のどの痛み、筋肉痛、倦怠感、吐き気、下痢など。そして数日後に、息切れ、呼吸困難など重篤化の症状を発症する人も出てきます。WHOによれば、重篤化する確率は約20%とのこと。重篤化する前に、軽めの症状が出たら、すぐに専門家に診断を仰ぎましょう。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200129/k10012263811000.html

日本医師会は、病院での二次感染を防ぐため、まず最寄りの保健所や医療機関に電話で相談したうえで、専門の医療機関を受診するよう勧めています。

新型コロナウイルスに係る厚生労働省電話相談窓口(コールセンター)の設置について

まとめ

新型コロナウイルスについて、1月30日午前9時現在でわかっていることをまとめました。

今回、まとめていて、情報を得る際に留意したいポイントは、以下の2つだと感じました。

  1. 1つの研究所、一人の専門家が「試算」して「〜月までに〜人に上る可能性がある」と公表した情報を、二次的に伝える人が「可能性がある」を削除して、あたかも「事実」のように伝えてしまっていること
  2. 同じく二次的に伝える人が、研究者が試算をする際に使う「変数」が「1つの仮定」の数値であることを理解しておらず、導き出された結果だけを断定的に伝えてしまっていること

一次情報を正確に伝えている二次情報は、個人の方が流しているものの中では、残念ながら、専門家の伝達者以外では見つけることができませんでした。個人に限らず、ニュースサイトにおいても、一次情報が部分的、技術的、解釈的に誤って伝えられているものが散見されました。

一次情報にあたって正確な情報を入手し、フェイクと自覚せずに熱意と共に伝えられる二次三次情報にむやみに踊らされることなく、できることをしっかり行って、自分と大切な人の命と人生を守っていきましょう。

今後も、新しい情報が入ったら、アップデートしていきます。

ミッション・ミッケ人生デザイン研究所
人生デザイン構築学校®︎ 代表

高衣紗彩


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