体験講座・
セミナー

オウンドメディア Owned

2020
01月27日

エッセンシャル思考 〜最小の時間で成果を最大にする〜 ( グレッグ・マキューン)【書評】

エッセンシャル思考 〜最小の時間で成果を最大にする〜 ( グレッグ・マキューン)【書評】

今日も目の前にやらなければならない仕事が山積みになっている。
この状況をどうにか変えようにも、過去数年間に渡り同じ生活を続けてきて、もはや変え方が分からないという方に朗報です。
今回ご紹介するエッセンシャル思考は、

“最小の時間で成果を最大にする”思考法です。

同じ時間でより成果を最大化させる思考法とは何なのか、ポイントを絞ってご紹介します。

著者プロフィール

グレッグ・マキューン

シリコンバレーのコンサルティング会社THIS Inc.のCEO。
エッセンシャル思考の生き方とリーダーシップを広めるべく世界中で講演、執筆をおこなっている。
アップル、グーグル、フェイスブック、ツイッター、リンクトイン、セールスフォース・ドットコム、シマンテックなどの有名企業にアドバイスを与えている。
ハーバード・ビジネス・レビューおよびリンクトイン・インフルエンサーの人気ブロガー。

 

どんな人に向けた本か?

本書はもっと自分らしく生きるための思考法を「エッセンシャル思考」として説明しています。

具体的には以下のような人に、自分にとって本当に大事なものを選択するための具体例が多数提案されています。

・色々なことに興味を持ちすぎている人
・仕事が早く、いつも誰かに何かをお願いされる人
・誰かのお願いを断れずにいつも引き受けてしまう人
・他人の評価が気になって、ついつい頑張ってキャパを超えて仕事をしてしまう人

このような方に有益なエッセンシャル思考とは、どのような思考法なのでしょうか。

 

エッセンシャル思考概要

エッセンシャル思考とは

エッセンシャル思考とは

”本当に大事なことを見極め、最高のパフォーマンスを発揮することが可能”

になる思考法だと筆者は述べています。
エッセンシャル思考を手に入れるには3つの思い込みを克服しなくてはいけません。

「やらなくては」「どれも大事」「全部できる」の思い込みです。

この思い込みを以下のように転換していくことから、スタートします。

「やらなくては」ではなく「やると決める」
「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」
「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」

そんなこと言っても全部大事でしょ、誰かがやらないとならない仕事なのだから、という声が聞こえてきそうですが、では反対にエッセンシャル思考ではない思考法とはどんな思考なのでしょうか?

 

非エッセンシャル思考で生きるとどうなるか

一言でいうと、たくさんの仕事やタスクを抱えているような状態は、エッセンシャル思考で生きていないと伝えています。

どれだけ仕事を片付けても新しい仕事が発生し、常に忙しいと感じている。というのはその例の一つです。
このような例は、特に優秀な人に多く見られるというところも興味深いです。
優秀な人ほど、組織に属すると、その活躍と共に以下のようになっていく傾向があります。

”第1段階 目標をしっかり見定め、成功へと一直線に進んでいく

第2段階 成功した結果、「頼れる人」という評判を得る。「あの人に任せておけば大丈夫」と言われ、どんどん多様な仕事を振られるようになる。

第3段階 やることが増えすぎて、時間とエネルギーがどんどん拡散されていく、疲れるばかりですべてが中途半端になる

第4段階 本当にやるべきことができなくなる。成功したせいで、自分を成功に導いてくれた方向性を見失ってしまう。”

先ほど例に挙げた「常に忙しい人」というのは実績と周りからの信頼があるが故に、起きてしまうことなのですね。

では、エッセンシャル思考で生きるとどのようになるのでしょうか?

 

エッセンシャル思考で生きるとどうなるか

本書では、常に忙しく毎日色々な会議に引っ張り出されて、山のような仕事をこなしている会社役員のエリオットという人を例に出して、紹介しています。

ある日、転職も考えて信頼する先輩に自分の仕事について相談をしたところ、その先輩から自分にとって重要な仕事以外は断るように、とアドバイスを受け、それを実践しました。

たくさんの依頼にも

”この仕事は自分が今やれることのなかでいちばん重要か

と自分に質問し、答えがイエスのものしか引き受けることをしなくしていったそうです。

その結果、数ヶ月で仕事に余裕ができ、家に早く帰れるようになり、家族との時間を過ごせるようになりました。
しかも、このエリオットのやり方に文句を言ってくる人はおらず、むしろ以前よりも評価が上がり、驚くほどのボーナスを受け取った、と紹介されています。
このエピソードはエッセンシャル思考がいかに重要であるかを教えてくれる話ですね。

 

私の非エッセンシャル思考体験

かつての私も、毎日会議が朝から夜まで入っていて、常に誰かに自分の予定を決められてしまう非エッセンシャル思考の人生でした。
自分の仕事に取りかかる頃には、精神的にも、体力的にも疲れていて、全く生産的でありませんでした。

そんな日々の中で、本書にもあったように「今、何が重要か」を考え、自分が出席する必要のない会議は権限を委譲して参加しない、という選択をしました。

そして、誰かに予定を入れられる前に、自分自身にアポイントを取り、「何時から何時までは○○の時間」と自分の予定をブロックし始め、少しずつエッセンシャル思考を実践しています。
皆さんの生活の中にも、自分がやらなくてもいい事があるはずです。
大きなもではなく、日々の小さなことから「やらないこと」を決め、「自分で選択する」という体験をしてみると、意外と簡単で、誰にも迷惑をかけないことに気づきます。

 

弊所研究所が目指すエッセンシャル思考の実践法

弊研究所主催の人生デザイン構築学校®︎では本書エッセンシャル思考が目指す「自分にとって本当に大事なもの」を「最高の価値観」として認識し、それを大切にする人生に自分自身でデザインするということを推奨しています。

私自身も「最高の価値観」を洗い出し、自分にとって大事なものを明確に定義できるようになったおかげで、瑣末なことに埋もれる毎日から脱却することができました。

そればかりでなく、エッセンシャル思考になると、お金も貯まるのです。
自分にとって大事なことがハッキリしてくるので、大事なこと以外の出費は無理なくやめることができます。
これは、私にとって副次的な効果ではありましたが、とても面白く、そしてすごくありがたい効果の一つでした
自分の実体験も通して、エッセンシャル思考を実践すると人生が様変わりすると感じています。

 

まとめ

今回ご紹介した内容は、主に本書の第1章の部分です。
他にも20章に渡り、エッセンシャル思考の考え方を紹介しています。
たくさんの仕事を抱えて日中は全力で働き、家に帰るとバタンキュー、そんな日常から脱却したい方は、是非本書を読んでみることをおすすめします。

Amazonリンク

 

一覧に戻る
アーカイブ