ハーバード・ビジネス・レビューというビジネス雑誌が、毎年、「読者が選ぶベスト経営書」なるものを発表しているのですが、先ごろ、その2014年版が発表されました。対象となったのは、2013年10月から2014年9月までに発行された書籍。編集部が読者に「他の人に薦めたい本」「後世に残したいもの」を質問)を3冊まで投票してもらい、2014年の良書として公表したものです。1位に選ばれたのは・・・。
順位 | 書名 | 著者名 | 出版社 |
1位 | ビジネスモデル全史 | 三谷宏治 | ディスカヴァー・ トゥエンティワン |
2位 | 「好き嫌い」と経営 | 楠木建 | 東洋経済新報社 |
3位 | 第五の権力 | エリック・シュミット他 | ダイヤモンド社 |
4位 | GIVE&TAKE | アダム・グラント | 三笠書房 |
4位 | やりたいことをやるという ビジネスモデル |
遠山正道 | 弘文堂 |
6位 | 魂の経営 | 古森重隆 | 東洋経済新報社 |
7位 | 君に友だちはいらない | 瀧本哲史 | 講談社 |
8位 | ゼロ・トゥ・ワン | ピーター・ティール他 | NHK出版 |
9位 | ブラックスワンの経営学 | 井上達彦 | 日経BP社 |
10位 | 未来企業 | リンダ・グラットン | プレジデント社 |
いかがですか?
もう読まれたもの、気になっていて読んでいないもの、いろいろあるかと思います。
(個人的には、10位に入った「未来企業」がおすすめです。)
師走も中盤に入り、何かと気ぜわしい週だと思いますが、このような時こそ、「締めくくり」として、まだ読んでいない良書を紐解いてみてください。
人が遊んでいる時に、勉強・鍛錬をする人が、抜きん出る
昔、恩師に言われた言葉です。
例えば、試験が終わった当日。試験前に勉強するのは当然です。
そして、試験が終わった日、今日ぐらいは勉強しないで好きなことをしよう。
そう考えるのが、人の常。
ですが、ここで、より一層の勉強をするのです。
趣味でやっていること、スポーツや芸術など。
コンサート、展覧会、試合、といった本番の日、あるいは、その翌日も
普通なら「休暇」を取るでしょう。
仕事なら、大きなプロジェクトが完了した日。
今日くらいは、パーっと飲もう、となるでしょう。
そこを、敢えてせず、日頃と同じスケジュールで動くのです。
人が走り回る師走の「大きい石*」として、前回ご紹介した
「2015年の計画を練る」
にプラスして、
「2014年に取りこぼした良書を読む」
を加えてみてください。
あなたの2015年が、才能をいかんなく発揮する年に、きっと、いえ、確実に、変わります。
*大きい石:フランクリン・コビー氏が自分の人生にとって最重要なことを指す時に用いるたとえ。ディマティーニの言う、自分の真の最高の価値観と同義。それを最優先してスケジュールを組むことを両氏は提唱しています。