株式相場は底を打ったか

2016年2月16日

昨日は、日経平均が前週末比1069円(7%)も上昇し、1万6千円台を回復しましたね。この背景には、3つの要因があると日経新聞は伝えています。

1. 需給
2. 中国
3. 米国
1. 需給
この3つのうち、需給とは、先物市場と現物市場の価格差を利用して鞘を抜く(差額を利益として得る)取引をしているトレーダー群が、すでに日経平均先物に売り注文を多く入れていて、買い戻しが入りやすい環境だったとの解説を紹介しています。
この場合の、「先物の売り」というのは、買っていないのに売ることを指します。先に売ってしまってあとから買い戻します。売りが膨らむと、その売りポジションを持っている人々はいつか買い戻さなければなりません。この買い戻しが多く入り、先物が上昇し、現物市場がこれに追随して上昇した、という説明がなされています。
2. 中国
春節(旧正月)が明け、約1週間ぶりに取引を再開した上海株式市場の下落幅が限定的だったことで、市場に安心感が広がりました。
3. 米国
前週末の米国株が大きく上昇し、かつ月曜は米国市場は祝日でお休み。なので、翌日(火曜、今日ですね)の日本株は少なくとも前日の米国株の動向には左右されないので「上昇相場が少なくとも明日までは続きそうだ、という買い安心感が広がっていた」という解説を紹介しています。
この他、円高と原油安が一服し、安心感をもたらす要因も重なりました。
ですが、もう一つ、見逃してはならない要因があります。
それは、先週12日の大幅下落の要因となったドイツ銀行を発端とする欧州銀行の信用不安が後退したこと。
4. 欧州の信用不安の後退
ドイツ銀行が債券の買い戻しを発表したので信用不安が後退し、前週末の欧米株式市場は反発し、為替市場でもリスクオンの方向、つまり円が売られる(円安)展開となりました。
その結果、昨日上昇をけん引したのは、銀行や保険など、マイナス金利発表後に大きく下落した金融セクターと、輸出関連銘柄でした。

株式市場は底を打ったか

では、これで株式相場は底を打ったと言えるでしょうか。
残念ながら、これを持って株式市場が底入れしたと見る向きは多くありません。理由は、不安定要因(不透明要因=リスク)がまだ沢山あるから。主なものは、以下の3つ+αです。
1. マイナス金利の実施
今日16日から、マイナス金利が実際に実施されます。これが株式相場にどう影響を与えるか、誰も予想をつけられていません。状況を注視し、影響を見極める必要があります。
2. 日本経済の減速懸念
・2015年10〜12月期の国内総生産(GDP)は2四半期ぶりのマイナス成長となりました。
・日本の企業業績は堅調に推移していましたが、4-10月の収益成長は6%と予想より低い水準となりました。
3. 米国の利上げの先送り観測
米国FRBが1月に景気の見方を後退させました。昨年9月に利上げを見送った際に「世界の金融情勢を注視する」と言っており、12月の利上げで事実上それが無くなったとみなされたわけですが、1月のFOMC(金融政策を決めるFRBの委員会)声明で再び同じ文言が加えられました。
これは、口先による事実上の「金融緩和」になります。金融緩和とは、景気が悪い方向に行くと見通した時に景気を下支えするために市場に多くのお金を出回らせる政策。
米国経済は良い方向に向かっているよ、という見方が示されれば、3月利上げに王手、がかかった所ですが、金融情勢を注視する、ということは、それが解かれない限り、次回3月の利上げは難しいということになります。
米国が利上げを見送ると、米国の長期金利は低下し、(金利が高くならないのだから)ドルが売られ、ドル安円高になります。円高になれば、皆さんご存知の通り、企業業績を圧迫します。
4. その他沢山のリスク要因
さらに、今の世界の金融市場には、中国経済や原油安、地政学リスク、欧州の信用不安など、リスクがそこここに散りばめられています。どれかが火を吹けば、安全通貨の円は買われ「リスクオフの円高」になります。
まだまだ不安定な動きは続きそうです。グローバルに分散されたポートフォリオを構築して「国際分散投資」をしている方は、ここで安易に動かず、状況を静観し見極めることが賢明と考えます。
相場の動きに一喜一憂せずに済む、国際分散ポートフォリオを持つことの威力は、こういう時に発揮されます。
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