気になる金融キーワード:スマートベータの『ベータ』って何?

こんにちは!
ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の石部です。
6月には入りました。
3月期締めの企業の決算発表はほぼ終わり、次のイベントはFOMCの今年2回目の利上げが行われるかどうか、というところですね。
FOMCとは、Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、アメリカの金融政策を決定する会合のことです。
アメリカの金融政策が、世界の景気や市場の動向に繋がっている。これは近年の金融市場の動きから確認できる事実です。
当研究所では、キャリアと資産を同時に満たす学びを提供しています。私自身も現在進行形で学んでいる一人ですが、何が金融市場を動かしているのか?を知っておくことは大事ですね。
今日はその学びの中から、気になる金融キーワード『アルファとベータ』について、ご紹介しましょう。

◎聞き慣れない金融キーワード

金融キーワードで『アルファとベータ』って、皆さん聞いたことがありますか?
おそらく、多くの方にとっては、初めて聞くキーワードではないでしょうか?
前回ご紹介した、『パッシブとアクティブ』であれば、投資信託の商品名や分類名に出て来るので、「あ~、あれのことかな?」と思いあたるでしょう。
http://missionmikke.com/detail/isb031/
でも、『アルファとベータ』と言われると、「???」となってしまいます。
このキーワードは、何を表しているのでしょうか?

◎『スマートベータ』を聞いたことはありますか?

投資信託をお持ちの方には、『スマートベータ』と呼ばれるファンドがある、ということで、少し聞き覚えがあるかもしれませんね。
今週の日経ヴェリタスでは、第1面下段から第4面まで、最近のファンドの動きに対する特集記事がありました。新しいキーワードとして紙面を割いていたのは、この『スマートベータ』です。
『スマートベータ』というのは最近注目されているファンドのことで、代表的なものとしては、『JPX日経400』があります。
『スマートベータ』という名前は、『ベータ』よりも賢い(スマート)という意味で、名付けられています。

◎『ベータ』とは

では、『ベータ』とは何でしょうか?
前回ご紹介した『パッシブファンド』は、「『ある特定の指数(インデックス)』と同一の運用成績を目指す」という運用方針で、「インデックスと同じ運用成績になる」ことを目指して運用されています。
このとき、「インデックスの動きに、どれくらい追随しているか(同じ値動きになっているか)?」を表しているのが、『ベータ』と呼ばれる指標です。
『ベータ』は、特定の指数(インデックス)と同一の動きとなっているかどうかを示す指標であり、インデックスの動きに完全に連動している場合、そのファンドのベータ値は『1』と表されます。

◎『アルファ』とは

では、『アルファとベータ』の『アルファ』とは、何でしょうか?
『アルファ』は、「インデックスのリターンを超過したリターン」のことを指します。
「インデックスの動き」と比較して、組み入れた個別銘柄がどれだけリターンを確保できたかで、そのファンドのアルファ値が決まることになります。
この2つのキーワードの違いは、『パッシブファンドとアクティブファンド』の違いとよく似ています。

◎『アルファとベータ』で『ポートフォリオ』を考える

では、我々長期投資家は、これらのキーワードをどういう場面で意識すればいいのでしょうか?
私の考えでは、皆さんの金融資産の『ポートフォリオ』を考える際に、活用していただくとよいと思います。
ある特定の銘柄や資産クラスに投資をしようと考えたときに、「この投資はある指標(インデックス)に対してベータはどれくらいか?」「この投資のアルファの期待値はどれくらいなのか?」というように、ある指標(インデックス)に対する値動きの傾向を把握しておくことで、ポートフォリオの特性をより良く理解できるようになります。

◎まとめ

今日は、気になる金融キーワードの中から『アルファとベータ』を取り上げました。また、関連キーワードとして『スマートベータ』にも言及しました。
『スマートベータ』とは、『ベータ』よりも賢い(スマート)という意味で名付けられていますが、実は参照する『指数(インデックス)』の選び方を工夫することで、従来の指数(インデックス)よりも、高い期待リターンを得ようとするもの、のことを表しているのです。
長期投資家として、自分の資産がどんな影響を受けやすいのかを知るために、『アルファとベータ』というキーワードを知っておくと、ポートフォリオを組むときに理解しやすくなりますね。
では、今週も素敵な一週間をお過ごしください!


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