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2016
03月03日

桃の節句に考えるー何が自分にとって本当の幸せなのか_

2016年3月3日

今日は、雛祭りですね!雛祭りは『桃の節句』。桃の節句と聞くと、幼い頃飾って貰ったひな壇飾りを思い出して、なんだか嬉しくなります。

桃の節句は、実は、古くは、「上巳の節句」(じょうしのせっく)と呼ばれ、日本でも「日本書紀」に「3月3日が上巳の節句」との記述が残っているそうです。10世紀に渡り続いてきた日本の伝統行事なんですね。

「上巳」(じょうし)とは、3月の初めの巳の日のこと。平安時代には、この日に水辺に出て不祥を除くための禊(みそぎ)や、祓(はらえ)を行い、人形(ひとがた)に不浄を託して川や海に流して、災厄を祓っていました。

それが、宮中で行われていた「雛遊び」と結びついて、今のように3月3日に雛人形を飾り、子供の健やかで幸せな成長を祝う行事に発展したと言われています。

今でこそ、川に流しはしませんが、雛人形が子供の災厄の身代わりになるという点は残っているんですね。なので、

『節句が終わったらすぐに片付けなければならない!

さもなくば、嫁に行き遅れる((´・_・`)』

なんて、言われています。

私も、母親と雛飾りをしまうとき、「今日片付けないと、あながお嫁さんに行き遅れちゃうからね。」と言われたものです。 毎年しっかりしまっていたのに、行き遅れましたけどね(^^;)

日本では、ほかにも、季節に応じて端午の節句やお正月の松飾りなど、様々な飾り物をする風習がありますが、この「その日が過ぎたらすぐ片付ける」というのは、雛祭りに限らず、どの行事でも不文律のようになって、しっかり守られています。

高衣は、海外に留学した際、アメリカの空港に降り立ったのがお正月だったのですが、三が日も過ぎようというのに、煌びやかなクリスマスの飾りが空港の天井から沢山垂れ下がっているのを見て、仰天したことがあります。

「すぐに片付ける」って、日本独特だったんですね。

それは、私たちのDNAに組み込まれているものかもしれません。クリスマスの飾りは26日にはどこにもありませんし、松飾りも初七日を過ぎたら全く目にしません。

お正月になってクリスマスの飾りを見るのは、私たちには気持ちが悪いですが、欧米人にとっては、Merry Christmas & Happy New Yearと言い合うように、クリスマスとお正月は一連の行事のようになっていることもあって、『普通』であり、何ら問題はないのです。

このように、私たちの価値観は、育ってきた家庭環境や学校環境のみならず、こういった、育った国独特の文化や風習からも、影響を受けています。

そして、育った地方の習わしなどの影響も受けています。もちろん、私たちは、神道や儒教の教えなどの影響も受けています。

そういった、国家レベル、地域レベルにプラスして、個人レベルで経験したことによって、価値観は形作られます。

何が言いたいかというと、人それぞれ「幸せ」と感じるポイントは、異なる、ということです。
「成功」と思える「状態」も、異なります。

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私たちは、誰しも、ずっと幸福を求め、生きています。

そのために、日々端正込めて働き、辛い思いに耐え、自分の思う「幸せ」に向けて、日夜一生懸命生きています。

そして、ずっと欲していたものを、何年もかかってようやく手に入れます。それが手に入った瞬間は、とても嬉しく幸せな気持ちになります。ですが、しばらくすると、また何か別の物を追い求めるようになります。際限がないのです。

「これさえあれば幸せになれる」と追い求め、願いを叶えるために一生懸命努力もし、頑張って手に入れたものが一瞬の喜びしか与えてくれない幻想だった。そう気付いたとき、愕然とします。それが何年もかかって手に入れたのなら、なおさらです。

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これまであなたは何を手に入れてきたでしょうか?

立派な仕事、ステイタス、そこそこのお金、人生のパートナー、普通に円満な家族、自分の居場所、家、洋服、車、友人、人脈・・・。

沢山の友達がいて、そこそこの仕事があって、家があって、家族がいて、物も沢山持っていて、年に何回か旅行にも行けて・・・。

それでも、心の底からの充足感が感じられず、疲労感、不足感を感じる。

でも、このまま行っていいのか、という疑問には蓋をして、さも充足感溢れているかのように自分の心を騙して日々生活している。そうでないと、頑張れないから。

もし、あなたがそういった状態にあるのであれば、それは、

『何があったら、何をしていたら、どうあったら、何自分は充足感・幸福感を感じるのか』

がわからないまま、走っているからかもしれません。

本当は、あってもなくてもどっちでもいい物も、「これがあれば幸せになれる」リストに入り、それを追い求める。努力する。そして、手に入れた!

でも、あれ? 充足感がない。そうか、あれがあれば幸せになる、よし、頑張ろう。手に入れた! あれ、まだ幸せじゃない。そうか、まだ手に入れなければならないものがあるんだ。それは、えっと・・・。

疲れて、しまいます(( ? _ ? )

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もっと、効率よく生きましょう!

私たちは、幸せになるために生まれてきたのではなく、今すでに幸せなのです。

今もうそれを感じることはできるのです。

その「幸せ」という感覚は、「自分は何がどうなったら幸せなのか」が明確にわかって、今それに向かって歩いている、と自覚できると、瞬時にもたらされます。

まだ目指すものを手に入れなくても、それさえわかれば、今からでも「幸せ」に生きられるのです。

大好きな場所に旅行に行くとき、現地に着かなくても、家を出たときから、いえ、旅支度をしているときから、幸せですよね。

人生もそれと同じです。

「あなたは、何がどうなったら幸せですか?」
「何が、あなたにとっての、本当の幸せですか?」

今、私たちは、そこを真剣に考える時期に来ているのかもしれません。

子供の幸せな人生を願うひな祭りの今日、ゆっくり時間を取って考えてみると、
何か新しい視点が得られるかもしれません。

今日も、輝く一日を!

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