せっかくチームやグループをまとめるなら、周りから慕われる人気のあるリーダーでありたいですよね。
一方で、「人気がなくても仕事は出来る。」という意見もあります。仕事をする上で、どうしても相手に無理をお願いする場面もあります。そういった時、人気があるリーダーから頼まれるのと、人気のないリーダーから頼まれるのとでは、受け手のやる気は大きく変わります。
では、男女問わず、魅力的で周りから慕われるリーダーに共通することは、何だと思いますか。
自信がある、面倒見がいい、責任感がある、学び続ける、情熱があるなどなど。
確かにこれらはリーダーとして重要な資質ですが、それで人気のあるリーダーになれるとは限りません。
優秀なリーダー=人気のあるリーダーではありません。
たとえ優秀だとしても、部下から人気のないリーダーもいます。
人気のあるリーダー、部下のついてくるリーダーは優秀である以上に大切なことがあります。
それは何か?
時代の変化と共に変わってきたリーダーの資質とは?
自然と人がついて来るリーダーとは?
これからの時代におけるリーダー7つの条件のうち、今回は3つご紹介します。
一つ目は、他者へ興味関心を持ち、周りを常に気にかけていることです。
人は、自分の味方になってくれる人に好意を抱きます。自分のことを理解してくれているなと思える人には、ついていきたくなりますよね。
「あれ、Aさん浮かない顔をしているな。今朝のミーテインングで決めた割り振りに納得がいってないかもしれないな。」といった、同僚や部下の些細な心境の変化や、場の雰囲気を察することはチームやグループを率いていく上で大事です。
「察するのは苦手だし、常にタスクに追われていて、周りの変化に気がつけない。」
このように思う方もいらっしゃるでしょうが、そんなに難しく考える必要はありません。
まずは、相手が何についてよく話すのか、どんなものを身に付けているのか、何げない話によく上がる話題は何かなど、ちょっとしたところから意識を向けてみましょう。「意識を向ける」、ただそれだけでも、「自分に関心を抱いてくれているのかな」、と相手に伝わることもたくさんあります。
前述の興味関心の話にも繋がってきますが、相手の話を引き出す質問をすることです。
チームやグループをまとめる際に、つい人は自分のことばかり話してしまいがちです。ですが、話の長い上司を嫌がる人が多いように、一方的に話しても煙たがられるだけで、うまく伝わりません。
例えば、プロジェクトチームの中に与えられた業務を指示された通りにこなせない人がいるとします。この理由を、自分の説得力や説明力が足りないと考えてしまうと、さらに詳しく説明しようとして話が長くなり、悪循環となります。自分が話すのではなく、相手が何に苦戦しているのかなど、質問をしましょう。
アクティブリスニングとも言われますが、とりあえず会話が始まったら、自分から相手に積極的に質問をし、話を引き出す。
それも、「大丈夫?」という端的なものより、「最近は帰りが遅いようだけど、困っていることはないかな?」というように少し具体的に聞くと、相手は答えやすくなりますし、会話が続きやすくなります。その場で思いついたことを質問するというよりは、朝の通勤時間などに、その日、同僚や後輩に聞くことを少し考えてあげるといいですね。
また、相手に興味関心を持っていると、自然と質問も湧いてくるかもしれません。
質問をしたあとには、相手の話を熱心に聴きましょう。
もし相手が悩みや不安を抱えていたら、どんな状況なのか聴いた上で、解決できるように一緒に真摯に考えてみてください。
日々の業務もある中で、常に一人ひとりのために時間を取ることは難しいかもしれません。ですが、どんな短時間の会話でも、忙しい中でも、取り組んでいる作業を一旦止めて、相手の話を耳を傾けて熱心に聴きましょう。ながら聴きは、相手の存在を蔑ろにしていることになるため厳禁です。
今回ご紹介した人気のあるリーダーの3つの条件は、一見当たり前のようで、実際自分の行動を振り返ってみると、できていないこともあったかもしれません。ポイントは、「ちょっと意識する」です。そのちょっとした意識の積み重ねが、部下の信頼を生み、人気のあるリーダーに繋がります。
残り4つの条件は、後編でお伝えします。お楽しみに!
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