体験講座・
セミナー

オウンドメディア Owned

2023
04月14日

腹が立つときの処方箋、持っている?持っていない?

腹が立つときの処方箋、持っている?持っていない?

みなさんは誰かにイラッとすることはありますか?
普段温和な人でも時には腹が立つことありますよね。

・仕事で正当に評価されていない
・同僚と意見が食い違った
・自分の気持ちを分かってくれない!

など、日常生活の中でよくある光景かと思います。

このような腹が立つときの対処法については、さまざまな方法が出回っています。
・怒りを我慢しない
・怒りは自然な感情
・怒りを感じた自分を受け入れる

それは確かにそうなのですが、「それが出来ないから苦労している」と感じている方も多いと思います。
では、どうしたらいいのでしょうか?

腹が立った時の処方箋」について、世の中に出回っている対処法とは視点を変えて、「最高の価値観に生きる」との観点から考えてみたいと思います。

腹が立つメカニズム

処方箋を出す前に、まずは、腹が立つメカニズムについて考えてみましょう。

このメカニズムを知らないと、腹が立つ自分から開放されることはありません。

カラクリを知れば、「なーんだ」と思うようなことなので、ぜひ理解していってくださいね。

自分の中に理想像がある

腹が立つときには、自分の中に理想像があることが分かっています。

この理想像とは「リーダーとはこうあるべき」「男性とは強くあるべき」「母親とはこうするもの!」などの思いを指しています。

私もかつてはこのような理想像を強く持っていて、「上司とは、トラブルが発生した時や、何かあったら矢面に立つもの」と、思っていました。

一番最初に働いた会社で私が出会った上司達がこのように考えており、それを見て育ったので、「上司とはこうあるべき」というものが、自分の中に深く刻まれるようになりました。

しかしながら、転職した先の上司は、「トラブルが発生したら自分で説明をすることが正しい」と思っている人だったため、最初は戸惑いもありました。

また、自分の中の理想像があったからこそ、トラブルが発生した時に矢面に立ってくれない上司の態度に「私は大切にされていない!」と感じ、「怒り」となって感情が動くこともありました。

このように、自分の感情が動いた場合、多くの人は「あの上司はなんて奴だ」「サイテーの上司だ!」など、相手のせいにしてしまいがちです。

ですが、実は、その人があなたに怒りを発生させたのではなく、「自分の持っている理想」があるからこそ、そこから外れている人を見ると、「自分の感情が動く」といったメカニズムになっているのです。

もしも、あなたの中に「こうあるべき」がなかったら、感情が動くことはありません。

感情が動く場所はあなたの価値観があるところ

では、こうあるべきという理想像はどういった場所に現れるのでしょうか?

それは、「自分のこだわりを持っているところ」に現れていきます。

もっと具体的に言うと、自分の価値観がある場所に、こだわりを持ち、感情が動きやすくなっています。

例えば、あなたの価値観が、「人とフラットな関係性を築きながら、絆を深めていくこと」だったとします。

一方で、一緒に働く同僚は「自分の仕事の質を高めること」に価値観を持っている場合、「フラットな関係性も、絆を深めることも必要ない」と思っていることが多いです。

このような人は、会議の際にアイスブレイクや雑談もなく、淡々と仕事をしているように見えると思います。

そして、その姿はあなたの目線からは、「冷たい人」「気が効かない人」と映るかもしれません。

自分と相手との価値観の違いに気づかないと、相手の態度を見てイライラする!ということが起きる訳ですが、ここでも前述した同じメカニズムが働いています。

無意識の内に、相手に自分の価値観と同じように行動することを期待し、それが裏切られると腹が立つ。

つまり「自分の価値観を相手に押し付けている」という訳ですね。

これは、職場だけでなく家族内でも同じことが言えます。どんなに小さくても相手に対する期待があると、それが外れた時にイラっとする。

「ゴミを出してくれるだろう」「手伝ってくれるだろう」「誕生日には花を買って帰ってきてくれるに違いない」みたいなものも、全部自分の価値観に沿って、相手に期待していることになる訳です。

相手に向けている非現実的な期待

このような相手に求める期待のことを、Dr.ディマティーニは「非現実的な期待」であると言っています。

相手に対して現実的でないことを求めて期待をしている。そして、それが裏切られると、腹が立つ。

私自身、夫や、両親、同僚や、友人など多くの人に、この非現実的な期待を持っていたな(現在進行形でもありますが…)と思っています。

あなたはどうでしょうか?

腹が立つときの処方箋

ここまでで、腹が立つメカニズムについてお伝えしてきましたので、ここから処方箋についてお伝えしていきます。

相手は自分の価値観に生きているだけ

先ほども記載した事例をもとに考えてみたいのですが、アイスブレイクをしない同僚は果たして本当に「冷たい人」「気が効かない人」なのでしょうか?

あなたの目線から見れば、確かにその部分はあるかもしれませんが、だからと言ってその人自身が否定されるものではありません。

同僚の価値観である「自分の仕事の質を高めること」とは、「効率性」や「生産性」である場合、人との繋がりに対して単純に価値が低いだけです。

決して相手を蔑ろに思っている訳でもなく、そのスタイルで仕事をしていくことが、同僚にとっては至って普通なコミュニケーションの取り方なのです。

なので、相手は相手の価値観に沿って、ただ純粋に行動しているだけなのです。

価値観とはこれまでにお伝えしてきた通り、「本来全員が違うもの」ですから、当然な訳ですね。

相手をそのまま受け入れる

相手が相手の価値観に沿って生きていることが分かったら、それは「所与」と考えていくことが「最高の価値観に生きる」との観点からみたときの処方箋です

所与とは「自分では変えることのできない条件」という意味です。

あなたがどんなに「私の価値観に沿って行動して!」と思ったところで、相手の価値観を変えることはできません。

では、どうするかですが、相手をそのまま受け入れることが1番の解決方法です。

相手をそのまま受け入れることができれば、自分の価値観に沿って「こうして欲しい」「あーして欲しい」という期待がなくなるので、怒りを感じることもありません。

自分の期待する上司とは違うと分かったら、それに怒りを感じてエネルギーを消耗させるのではなく「ではどうするか?」との問いを立てて、その上司と一緒に過ごすための方法を考えていく。

諦めるのではなく、相手を受け入れる。

ことを考えてみてください。

考えた上でも、どうしても納得がいかない!と思うことがあるのであれば、一旦冷静になって、その上司の下で働くからこそ得られるメリットについて考えてみてください。

例えば、以前の上司は相談すれば何でも答えてくれて、困ったらすぐに解決策が得られ、仕事を効率よく進めていくことができる人であったとします。

ですが、最近異動になった新しい上司は、「何でも上司に回答を求めるのではなく、自分で考えろ!」との考えを持つ人であった場合、あなたは以前のように解決策をすぐに得られず、残業も増えてしまったとしたらどうでしょうか?

「どうして教えてくれないの!全くあいつはムカつく」との思いに至ることもあるでしょう。

ですが、ここで少し視野を広げて、

<そんな上司の下で働くことのメリット>

について考えてみて欲しいのです。

すると、

・自分の力で解決策を導く力がついた
・自分の役職よりも、一段上の目線で考えられるようになった
・考えたことを元に、行動する力がついた

など、”そんな上司”だったからこそ、あなたが受け取っているメリットがあることに気づくと思います。

このようにメリットが見えると、受容できることが増えていき、あなたの人間の器が大きくなっていくのです。

まとめ

ここまで読んでいただいたあなたは、自分が、相手をありのまま受け入れることができれば、怒りも発生せず、相手との関係性も良好になっていくことをお分かりいただけたと思います。

世間一般的に言われている処方箋、対処法は、腹が立ってから対処するものが多いですが、そもそも腹が立たない自分をつくっていくことができる訳ですね。

あなたも腹が立ったときは、「自分がどんな期待を相手にしていたのかな」と、自分を振り返ってみてください。

また、この内容はPodcast「人生戦略会議」の「306.腹が立つときの処方箋、持ってる?持ってない?」でも詳しく解説していますので、さあや学長からの音声をお聞きになりたい方は、こちらからご視聴ください。

人生デザイン構築メソッド®︎は、キャリア・資産形成・精神性の3つの柱で自分の人生をデザインしていく体系立ったメソッドです。
詳細はこちらをご参照いただき、より詳しく話を聞きたい方は、個別相談会にて内容をご確認ください。

一覧に戻る
アーカイブ