前回は、アインシュタインの二つの言葉をご紹介して、人生の成功を阻む三つの思考をお伝えしました。
人生の成功と言っても、人それぞれ違うものであることは、これまで何度もお伝えしてきました。
「自分にとっての成功」は、人には理解できないことかもしれません。
自分の中で「自分の人生、これでいい！人生は素晴らしい！」という実感が生まれたら、それがどんな形であっても、それはその人にとっての成功なのです。
人にとっての、社会にとっての、誰かにとっての成功ではなく、あなた自身の成功ー。問題は、それを得るために、どうするべきか、であって、他人の尺度での成功を目指しても、いざ成就したとき、「あれ？ 幸せじゃない。」と思ってしまいます。
それは、世間にとってみたら、成功かもしれませんが、あなたの人生にとっては、成功ではないですよね。
人生の成功を望むなら、まず、あなたにとっての成功とは、何がどうなることなのか、を明確にする必要があります。
これに答えるためには、「自分の価値観(V)」と「人生のミッション(M)」を確実に認識することが必要です。自分の最高の価値観が満たされ、ミッションを達成できたと思えたとき、そこに、心の芯からの幸福感、至福感が沸き起こります。その達成を「目標」にすることが、必要です。
目標を立てたり、目標達成のための戦略や戦術を練ったり、必要なスキルやノウハウを習得する行動計画を立てたり、それを習慣化したり・・・。そういったことは、このVとMがはっきり明確になってから、行うものです。
この順番が間違っていると・・・。
目標を立てても、絵空事のように思えたり、他人事のように思えたり、それ自体にはわくわくするけど実際に取り掛かろうと思ったら、なかなかやる気がわかずについ、他のことをしてしまう・・などということが起こって、かなりの苦しい努力、強い意志がなければ、達成はとても難しくなってしまいます。
目標を立てても、なかなか行動が起こせない場合、意志が弱いのではなく、目標を立てる前の準備ーVとMを明確にすることーをしていないだけの話です。VとMと目標（P)のベクトルが揃ったとき、あなたは放っておいても、そこに向かってエネルギーを注ぐでしょう。
それが仕事だったら、幸せです。あなたは、仕事に日々燃える人となり、当然のことながら、群を抜くパフォーマンスを発揮できるでしょう。なぜなら、そんな風に目標を立てる人はいないし、なによりVとMの達成につながる仕事についている人自体が少ないからです。
「これでいい！ これが自分の人生だ！」と思える、自分の人生をデザインしたいと思ったら、あなたが最初にすべきことは、VとMを明確にすることです。
それが、明確になったら、次に、それに合致するよう、それを「カタチ」にできる、現実的な「あり方」の「最終形」を描きます。これを、『ビジョン』と言います。
そして、その『ビジョン』を現実化するために、何がどうなっていなければならないか？ を考え、その「何がどうなっている」を決めることを、『目標を設定する』と言います。
この順番さえ、間違わなかったら、あなたは、自分の才能を遺憾なく発揮し、自分でも想定していなかったようなパフォーマンスを発揮し、これまた想定外に可能性が広がっていく人生を歩むことができます。これは、人間行動学上、立証されているもので、あなたが人間であるならば、必ずそうなるとまで言える「法則」です。
まとめると、目標を設定する前に行う３つのこととは・・・。
1. 自分の最高の価値観を明確に知る(通称:価値観ワーク)
2. 自分の人生のミッションを明確に知る
3. ビジョンを描く
これが完成して、ようやく４番目に、目標設定がきます。
4. 人生のそれぞれの領域で、目標を設定する。
では、目標を設定したら、次に行うべきことは何でしょうか？
それを、次回お伝えします。
「私たちの生き方には二通りしかない。奇跡など全く起こらないかのように生きるか、すべてが奇跡であるかのように生きるかである」
– アインシュタイン
明日も、奇跡に溢れた、輝く一週間を！
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