朝、会社に来て、席に座って、仕事の予定表をチェックして
「今日もやることがたくさんあるな」
そう思った後、あなたはどのような順番で仕事を進めていきますか？
今回は、
「仕事がどんどん進み、充実した人生を送るための優先順位のつけ方」
についてお伝えします。
To Doリストのうち、どの仕事から始めると、仕事がどんどん進むのか。
答えは、
「自分が一番価値を感じる仕事を、最初にする」
です。
そのためには、自分は何に一番価値を感じる人なのか -「自分の最高の価値観」- が言語化されている必要があります。また、自分が価値を感じることの中にも序列（優先体系）がありますので、こちらも明確にしておく必要があります。
そして、「その仕事をすることで自分の価値観が最も満たされること」- すなわち、一番価値を感じること – を優先順位の一番にして、まずその仕事から始めていきます。
「でもこの仕事の方が、締め切りが早いから」
「この書類は課長が急いでくれと言っていたものだから」
「これを早くしないと××さんが不機嫌になるから」
このように、あなたは自分の価値観を満たすことを考えず、他の人の事情、他の人を喜ばせることを重要と考えて仕事の優先順位をつけていないでしょうか。
あなたが「仕事が辛い」と感じる理由はそこにあります。他人を喜ばせることを一番に考えて仕事をするとは、他の人の価値観に沿った仕事の進め方をするということです。
価値観は各自異なりますから、他人の価値観に合う仕事は、ほとんどの場合、自分の価値観には合っていない仕事です。つまり、その仕事ではあなたの天才性は発揮されず、むしろ不得意で下手な場合が多いので、仕事を終えるためには多くの時間がかかってしまうのです。
自分が辛いと感じている仕事を優先していると、その仕事を終えるためにはとても時間がかかるので、To Doリストの４、５番目にはあなたの価値観を満たすような仕事があるのに、それに着手せずに1日を終えてしまいます。
次の日には、また、他の人の価値観に沿った仕事がやってきて、そちらを優先する……このやり方では、あなたは自分の価値観に合った仕事にずっと手をつけることのないまま、人生を終えてしまいます。
あなたが持っている独自の才能が発揮されない、がんばっても、がんばっても満たされない人生 – 。
そんな人生にならないようにするためには、自分の価値観に合っている仕事を優先して、仕事の順番を決めていけば良いのです。
自分の価値観に合った仕事をしていると、仕事が楽しいと感じ、幸せを感じます。
そんな時は、誰でも、仕事をする上での大切な三つの力
・注意力
・集中力
・持続力
が発揮されます。集中して仕事をしても全然疲れず、次々と仕事をこなすことができます。
自分の価値観に沿った仕事をしていると、充実感を感じますが、他人の価値観にあわせて仕事をしていると、自己犠牲感を感じてしまいます。
面白いと感じないので、注意力、集中力、持続力が発揮されず、必要以上に時間がかかってしまいます。そして、価値を感じない仕事では、細部に対するこだわりも持てないため、抜けがあるなどして、ようやく仕上げた仕事も、クオリティが低いものになってしまいます。
その仕事を依頼してきた相手に「こんなに時間がかかってこの程度」などと言われることもあるでしょう。これでは、長い時間と労力をかけてやっと仕事を終えても、ストレスが溜まるばかりで充実感がありません。
我慢して仕事をしたのに大して感謝もされません。他人の価値観に合わせて仕事をしていると、あなたの仕事人生はとてもしんどく寂しいものになってしまいます。
では、自分の価値観に合わない仕事はどうすれば良いのでしょうか。
その仕事に価値を感じる他の人に依頼をします。
「こんな大変な仕事を人に押し付けることなんてできない」
「そんなことをしたら××さんが気の毒」
そう考えるかもしれませんが、それはその仕事があなたの価値観に合っていないからです。
価値観は人それぞれです。あなたの価値観に合わない仕事に価値を感じる人、その仕事が得意な人が、あなたのそばにも必ずいます。
その仕事を楽しいと感じながらやってくれるので、あなたはびっくりするでしょう。その方も、自分が価値を感じる仕事、すなわちやりたい仕事を振ってもらえたので、むしろ喜んでもらえます。
あなたが我慢して不得意な仕事をすることは、むしろその仕事に価値を感じる人が職場で活躍できるチャンスを奪うことにもなってしまうのです。
To Doリストは自分の価値観に合ったことで埋めつくし、最も価値観を感じるものを優先順位の１位にして仕事を進めていきましょう。
それが、あなたも周りの人も、楽しく充実感を感じながら仕事をする秘訣です。
「この会社での仕事はどれも自分の価値観には全然合っていない」と思う方は、今の仕事の中に「自分の価値観に合った要素」を探してみてください。
「この仕事のどこかに自分の価値観に合っているところがあるだろうか」という目で見ると、今の仕事の中にも自分の価値観に合った要素を探し出すことができます。
たとえば、
「経理の仕事は、つまらないし。いつか起業して、新しいことを企画するような仕事がやりたい。」
と思っている方には、もし夢が叶って自身が起業した場合、確定申告に経理の知識は大変役に立ちます。
今あなたがやっている仕事は、それがどんな経緯でついた仕事にしろ、何年か先のあなたの夢の実現をサポートするものになっています。だからこそ、あなたは今その仕事を続けているのです。
あなた自身が、意識としては嫌いだと思いながら、無意識レベルでは、それがわかっているからその仕事を続けているのです。
そのことに気がつくと、ルーチンワークだと思っていた仕事に対する気持ちが変わったことに気づくでしょう。
また、今の仕事の枠の中で、自分の価値観を満たすように責任範囲を変えてもらう、そういった行動をすることもできます。仕事の内容を変えてもらう要望など、聞いてもらえるはずがないと思い込んでいる方が多いですが、言ってみると、以外と聞いてもらえた、というケースは多いです。
ポイントは、今の仕事の中に、自分の価値観に合う要素は何か？と考えることです。これによって最終的に全ての仕事が自分の価値観に合致していることに気づけるはずです。
人生デザイン構築学校®︎（JDS）に入学してキャリアの見直しをされた方は、ほとんどが今の仕事の中に自分の価値観に合った要素を見出しています。
今自分が担当している仕事こそが、自分の価値観に合ったものだったと認識することができて、その場所で活躍を始めています。
「To Doリストを価値観に合った仕事だけで満たすこと」は、誰にでも可能なのです。
仕事がどんどん進み、充実した人生を送る——
あきらめずにその道を目指したいですね。
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