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2015
06月10日

重要な決断をするために活用するシステム思考

重要な決断をするために活用するシステム思考

重要な決断を下す時、何に一番重きを置きますか?

人が何か決断する時、どういうプロセスを通るか、
何に重きを置くかは、大きく二つに分けることができます。

⒈自分の感情や直感。気持ち。ワクワクするかどうかで決める。

これで決める方は、最近スピリチュアルブームもあって、
かなり増えてきていると感じます。

⒉データや情報に基づいて論理的に結論を導き出す。

こちらを行っている方は依然多いです。
男性、男性的思考の女性、に多いです。

この二つはざっくり右脳型、左脳型等と呼ばれることもあります。どちらかだけではなく、両方のミックスという方もいます。元々1だった人が、2に向かうことはあまりありませんが、2だった人が、1に向かうことは、ままあります。

ずっと2だったけど、ワクワクすることをしよう!ということを聞いて、ちょっと自分の気持ちを覗いてみるようになった、というケースです。

そういう方は、まず、できるだけ多くの情報やデータを、自分にインプットします。そして、集め切ったと思ったら、そこからは、論理的に考えていくのではなく、

自分の中で全ての情報をガラガラの機械よろしくかき混ぜて、ガラガラぽんっと、出てくる自分の感情や気持ちを見つめます。

データや情報を集める際には紙とペンを使って論理的な思考で整理し、最後は直感で決める、という感じでしょうか。

最近では、ビジネスの世界でも、この二つ「論理的思考」と「五感思考」それぞれの長所を活かして体系化し、組織の発展に活用しようという学者も増えてきました。

また、今見えている二つの選択肢だけではなく、第3のアイデアがないかを考え、これまで見えていた解決策と全く異なる結論に至ることの重要性を提唱している学者もいます。

さらに、一人で考えるのではなく多様な人とアイデアを出し合い、協働する中で新たな価値を生み出す、といったことを提唱する学者もいます。

今の世の中は、複雑です。直面する現実や状況は、多面的、多層的、多元的です。そういった現実や状況に対して「ある一つの見方」だけをしていては、その全体像を捉え、本質的な対応や変化を創り出すことはできません。

「これまで自分が持っていた視点とは全く異なる視点」で見ることで、それまで気づかなかった物事の全体像、一つ一つの要素の繋がりや関係性、構造的な問題が見えてきて、今取りうる最良の選択肢を取ることができる。その考え方に、私は心の底から同感です。

今日は、そういった思考法の一つ、「システム思考」を、ご紹介したいと思います。

システム思考とは、複雑な問題の独立した事象に目を奪われずに、各要素間の相互依存性、相互関連性に着目し、全体像とその動きをとらえる思考法です。

海外では、マスターカードやデュポン、BPなどもシステム思考を採用し、年間あたり数百億円規模に及ぶ業務改善・利益向上を上げています。
システム思考の歴史は古く、1950年代にアメリカのマサチューセッツ大学で生まれました。例えば、米ソ冷戦においては「アメリカが軍備増強」すると、「脅威が増すため、ソ連も軍備増強」し、さらに「脅威が増して、アメリカも軍備増強」するという状況がありました。
それぞれの立場では合理的かもしれないですが、システム全体でみると合理的ではないですよね。ちなみに、経済学では、これを「合成の誤謬」と呼んでいます。
これに陥らないためには、高い視点に基づいて全体像を捉えるシステム思考が必要、
ということで生まれた思考法です。

一言で言うと、「個別最適化」ではなく、「全体最適化」を図り、「本質的な問題解決」の進路を見出すための思考法です。

ちなみに、アメリカの経営学者、ピーター・センゲは、適応し変化する能力を継続的に開発している組織を「学習する組織」と名づけ、その実現のために必要な要素「5つのディシプリン」(構成技術)を挙げています。

それは、①システム思考 ②自己実現と自己研鑽 ③メンタル・モデルの克服
④共有ビジョンの構築 ⑤チーム学習 の5つ。

これを、個人レベルでの決断に応用することができます。

ステップ1:状況の把握・判断材料となるためのあらゆる情報やデータを集めます。

これは不要でしょうと思えるものでも、関連するものであれば、全て集めます。

ステップ2:価値観が似ている人に意見を聞く

リアルでなくても、ネットでの発言を見たり、本を読んだり、といった所からも、他人の意見を拾うことは可能です。ここで大事なのは、意見だけでなく、その根拠を同時に拾うことです。

ネットでは直接の意見は聞けませんが、こういう考え方に則った場合、どういう決断をするか、という観点で情報を集めます。ここでのポイントは、集める時点で、これは実現可能性が低い、などと判断して取捨選択しないこと。

ステップ3:価値観が異なる人の意見を聞く

これは、私たちは本来あまりしません。どちらかというと、価値観が異なる人は避けて生きています。そうではなく、「そういう取り方もある」「そういう選択肢もある」と
自分の決断の材料の多様性を広げるという意味で、あえて価値観の異なる人の意見を聞きます。

こちらも、リアルでも、ネットでもとにかく集めること、結論だけではなく、その根拠を拾っておくこと、実現可能性を判断して取捨選択してしまわないこと、が大事です。

<3と4の注意点> 

判断と取捨選択は無意識にしてしまうので、注意が必要です。これこそが、選択の幅を狭め、つまりは、自分のフレームワークから抜け出せず、可能性の幅を狭めていることになるのです。

今したいのは、自分の限界を超えた選択肢を吟味することです。無意識にやっている「それは違うだろう」と判断して、もしかしたら有益だったかもしれない選択肢を「捨て去る」という行為をやめて、全てを受け入れます。

また、言語化できる情報だけでなく、雰囲気や空気といった言語化が難しい情報、
普段決断する時に視野に入れない情報もインプットしてください。

ステップ4:集めた情報から無限の可能性を追求する。

マインドマップが描ければ良いですが、描けない場合は、自分がわかるように紙に書きます。全ての選択肢一つ一つの先に展開する世界を上げていきます。

ここでも、広がる世界のアイデアを沢山出すことに重きを置きます。一つの選択肢から想像を膨らませて、様々な展開ルートを探っていきます。何個出てきても構いません。
その後に、選択肢の中で、これは現実的に絶対に取れないというものを外します。

ここで、友人や家族など、ステークホルダーがいれば、一緒にブレーンストーミングを行うことはとても効果的です。他者の視点が入ることで、発想が広がり、自分ひとりでは気がつかないイノベーティブなアイディアがもたらされます。

ステップ5:自分の価値観と合致しているものを取捨選択する。

それらの取り得る選択肢の中で、自分の価値観に一番合致したものを選択します。
選択肢そのものだけではなく、その後の展開が自分の価値観に合致するかを見ます。

ステップ6:五感でその選択肢と展開をどう感じるかを確認する。

すでにその選択肢を取り、展開がされている人生を生きていることを、臨場感を持って感じます。その時、自分の五感がどのように変化するかを観察します。

細胞が広がるような感覚、心がオープンになるような感覚、身体が軽くなって、空間が広がるような感覚があれば、OKです。

これは、様々な場面で使えます。慣れると、早くなってきますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

それでは、今日も目一杯輝いていきましょう!

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