2019年6月17日
日本には、四季があり、それが日本人の精神性を形成しています。
冬の結構厳しい寒さがあるから、春の桜をとても嬉しく思います。
春が来たことに、幸せを感じ、感謝をします。
夏の太陽を、貴重だなと思います。
夏が苦手な人にとっては、秋の涼しい風を心地よく感じます。
そして、冬のキリッとした空気を貴重だなと思います。
冬の寒い日に、コタツでみかんを食べることに幸せを感じ、感謝をします。
対極を知っているから、その特性の価値を感じることができ、感謝ができるのです。
私たち人間は、その物が「ない」状態を経験しなければ、その物が「ある」状態の「価値」を感じることも、感謝の気持ちを持つこともありません。
病気になって初めて、健康のありがたさがわかります。
目が霞んで初めて、目が見えるありがたさがわかります。
どこかが痛くなって初めて、どこも痛くないことのありがたさがわかります。
誰かがいなくなって初めて、当たり前にいることのありがたさがわかります。
「ない」状態を経験することは、それ自体がとても貴重な、感謝に値する経験なのです。
四季を知っている日本人は、「ない」を経験する数が多いという点で、感謝を感じやすい環境にあると言えます。
冬がない常夏の国の人たちは、春を嬉しさは知らず、夏の太陽を、うとましくは思っても、貴重だとは思いません。いつもそれが当たり前にあるからです
「ない」と「ある」を繰り返す環境に住む日本人は、対極を知っているという意味で、「中庸」という考え方を受け入れやすいのです
中庸とは、『どちらでもない真ん中のゼロ』なのではなく、どちらの対極も知っている状態です。
どちらも持ったことがあって二つが対消滅した結果の真ん中、それが中庸です。
どちらも知らないと、中庸にはなれません。
ここで、中庸にいることがなぜ、重要なのか? と思われた皆さまへ、お伝えしておくと、中庸とは、あらゆる感情のペア(全ての感情には相対する感情があります)が対消滅し愛と感謝だけが残る状態です。
愛と感謝を感じている状態で何かをすること(仕事も、資産形成も)、それが自分にとって幸せと感じる人生にしていくための一番重要な『鍵』になります。
詳しくは、ポッドキャストでお話ししていますので、聞いてみてください^^
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愛と感謝以外、全ての感情には対極があり、愛と感謝だけが対極を持ちません。
そして、愛と感謝を感じる中庸に戻るためには、対極を知る必要があります。
「ない」は、『試練』または『不幸』の顔をしてやってきます。
それらがない人生を送れることが良いように思われているかもしれませんが、「ない」状態を経験することは、それ自体がとても貴重な、感謝に値する経験なのです。
試練のど真ん中、不幸と思われることの真っ最中に、そのことにまで思いを巡らせることができれば、試練を、乗り越えられるかどうか、ではなく「当然乗り越えられるもの」「乗り越えるもの」として、受け止めることができます。
どうしてこんなことになったのか、と原因を探して後悔するのではなく、自分や誰かを責めるのでもなく、その「ない」を経験することが自分に何をもたらすのか、を考えることができます。
それがもたらしてくれるのは、それが「ある」状態に、当たり前と思わず、価値を感じ、感謝ができる自分です。
そう考えることができた時、「辛さ」は激減します。それどころか、辛いと全く感じなくなります。つまり、試練を試練と感じなくなるのです。淡々と、どうすれば良いか、に思いを馳せることができ、ネガティブな感情に見舞われることなく、粛々と対処対応することができるようになります。
そうなると、感情に任せて、感情とともにとった行動に比べ、結果がすこぶる良好なものになります。
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中庸の愛と感謝の状態は、あらゆるレベルで存在します。
そして、あらゆるレベルで戻って来れる場所です。
そのレベルは無数に存在します。
一つクリアすると、また一つ、経験していない極を知る機会が与えられます。
このことに関しては、(両極を知っているから)中庸に居られる、でもこのことに関しては、居られない。
という具合に、私たちは、人生の中で、一つ一つ、中庸に戻れることを増やしていっています。気づいているいないに関わらず。
両極を知ることが増えるに従って、中庸に居られることが増えていきます。
一つ増えるに従って、一つスパイラルの階段を登ります。
それが、精神性の向上です。
「ない」を経験することは、だから、貴重なのです。
それを知ったら、「ない」を経験すること自体が感謝に値することとわかります。
あなたは、今、どんな「ない」を経験していますか?
もし、今、「ない」を経験していて、辛いと感じているなら、ご自身に聞いてください。
その「ない」は、どんな「ある」への感謝をもたらしてくれるでしょうか?
そして、これも知っておいてください。
その「ない」を経験している時にも、なくて辛い、だけを感じさせるようなことは、天は私たちにしません。
宇宙はそのようなカラクリにはなっていません。
なくて辛い、を、慰める、励ます、ようなことを同時に起こしてくれています。
それらの助けを借りて、「ない」を乗り越えるのです。
それらは、必ず与えられています。・・・ということは、「ない」は、乗り越えるために与えられているのです。
過去に行った何かの罰とか、カルマの清算のため、などではありません。
愛と感謝の状態に戻れるチャンスとして、自分のレベルに応じた「ない」がもたらされるのです。
繰り返しますが、それは、より愛と感謝の状態に戻ってこれる機会を増やしてあげようという天の愛からきます。
その「ない」(試練)と同時にもたらされている「慰めや励まし」すなわち、支援をしっかり見つけて、その助けを借りて、必ず、乗り越える。
四季のある国に住む私たち日本人には、その素地が備わっています。
「ない」を感じられることに感謝して、一緒に、精神性の向上のスパイラルを一つ一つ登っていきましょう。
精神性が向上する、とは、人生に起こることに関わらず、人生を幸せに生きることができる人になっているということです。
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