体験講座・
セミナー

オウンドメディア Owned

2017
06月26日

依存するのは悪い事?自立と依存の関係とは?

こんにちは!
ミッション・ミッケ人生デザイン研究所 研究員の松野麻由子です。
前回の記事、「あきらめるのは悪い事?良いあきらめと悪いあきらめ」に続き、今回も「●●は悪い事?」シリーズでお届けします。(前回の記事はコチラ↓)

http://missionmikke.com/detail/mat034/
皆さんは「依存する」と聞くとどんな印象を持たれるでしょうか?恐らく多くの方が、「依存症」という言葉と結びつき、良くない行為と認識されているのではないかと思います。
私自身も長らく、「依存するというのは良くない。何にも依存せずに生きれるように自立しなければ!」ということを人生のテーマに生きてきました。「依存しない=自立する=自由」という方程式が自分の信念として深く根付いていたからです。
確かに、「〇〇がないと生きていけない」というような状態は「依存症」と呼ばれ、自分の人生が自分以外の力や価値観に振回されることになるため、決して良い状態ではありません。
しかしながら、何ものにも全く依存しない状態=何ものからも完全に自立する状態になることは、この社会に生きている限りは不可能です。誰かに、何かに依存するということは必ずしも悪いことではなく、必要な依存もあるのだということです。
実は、自立と依存のバランスが取れてこそ、人間関係も仕事も本当の意味で充実し、幸せを感じる時間が増えていきます。
そこで今回は、「依存=悪い」という固定観念に別の光を当てるために、必要な依存がもたらすメリットについてお伝えしていきたいと思います。自立の意識が強すぎて、何だか人生が行き詰ってきた・・という方は是非参考にしてみてください。

相手の活躍の場を提供する

誰かに何かを依存する(=頼る)ことは、その相手に活躍の場を提供することに繋がります。頼られることの喜びや、自分が誰かの役に立っているという感覚を感じてもらうことにもなります。もちろん、相手にそう感じてもらうことを期待して、頼る必要のないと感じることを頼る、ということではなく、素直に、相手を信頼しているからこそ頼る、という姿勢である必要があります。
「自立」に固執しすぎて、何でもかんでも自分でこなそうとしていると、誰かの自立していない部分が目について、そういう相手に苛立ったり、許せなかったり、頼られることを拒否してしまったりして、人間関係がギクシャクする原因にもなります。
誰かを頼るということは、相手に迷惑をかけるということでも、自分がダメだということでもなく、相手に活躍の場を提供できるということなんだと知ることで、誰かを頼ることへのハードルを下げることができます。

自分の弱さを受入れ、強みを伸ばすきっかけになる

誰かに何かを依存する(=頼る)ことは、自分よりも相手のほうが、頼る分野においては優れている、と認めることでもあります。それはつまり、自分の弱点を認め、受け入れるということでもあります。
「自立」に固執していると、この弱点を認めて受け入れる、ということが自立の妨げになると考えるため、非常に難しくなります。でも実は、自分の弱点を認めると、同時に自分の強みも意識することができ、弱い部分は誰かに頼り、強い部分をもっと伸ばしていこうという意識に切り替えることができます。
前回の記事に書いたように、自分のできないこと、不得意なことに関しては「あきらめる(明らかに見極める)」を、しっかりしていくということでもあります。

依存の対象に感謝ができる

誰かに何かを依存する(=頼る)ことは、自分は一人で生きているのではなく、常に誰かに支えられて生きていると実感し、依存の対象に感謝の気持ちが自然と湧いてくることに繋がります。そして自分も誰かに依存され(=頼られ)、感謝されるという循環の中で、相互依存という健全な関係を築いていくことができます。
自分の弱さを素直に認めて受け入れることができると、他人の弱さも認めることができると同時に、様々な人の支えに気づかせてくれ、感謝の気持ちが自然と湧いてきます。
「誰かに依存する(頼る)=弱い自分=ダメ」という方程式から抜け出し、「弱い自分=OK=弱い部分は誰かに依存する(頼る)」という方程式に塗り替えられると、もっと人生が楽しく充実したものになるはずです。

まとめ

今回は、自立に固執しすぎるのではなく、誰かに依存する(=頼る)ということのメリット
-相手の活躍の場を提供する
-自分の弱さを受入れ、強みを伸ばすきっかけになる
-依存の対象に感謝ができる
もあるということをお伝えさせていただきました。
それぞれの方の人生のステージによって、自立を目指すべき時と、今回お伝えしたように、依存することにも意識を向けるべき時というのがあるのだと思います。自立と依存、どちらにもメリットとデメリットがありますが、それぞれのメリットが最大限活かされるよう、自立と依存のバランスを上手くとっていくことが重要です。
私自身もまだまだ道半ばですが、自立はベースにしつつも、自分の弱みは清く認めて、誰かに頼れるところは頼り、自分の強みである部分は、誰かに頼ってもらえるように磨いていくという生き方を目指したいですね!
梅雨のお天気が続きますが、心晴れやかな一週間となりますように!

投稿者松野 麻由子

「自分が自分であって良い」という自分に根ざした感覚を一緒に探求し、本来の自分がチャレンジしたい人生を生きるためのサポートをするライフコーチ。人生デザインアカデミー協会®認定コーチ、兼「本来の自分を生きる」ための教育を施す北欧教育をベースとしたグローバル教育アドバイザー。

本来の自分を科学的なメソッドで思い出し、本来の自分を生きるためのキャリア設計と家族の良好な関係を構築するサポートをしています。

この投稿者の投稿一覧
一覧に戻る
アーカイブ