会社に行っても仕事や合わない上司にイライラするし、在宅勤務をしても自分のペースが掴めずイライラする。
どこでどのように働いても、仕事におけるイライラは尽きないものです。
なぜ、環境が変わっても私たちはイライラし続けるのでしょうか。その原因を探りつつ、イライラした時にすぐできる7つの対処法をご紹介します。
目次
上司からの仕事の指示がざっくりすぎて何をどうしたら良いのか分からない。
報告書にいつも大量のコメントが付いたり、「脇が甘い」と何かと細かい点を指摘され、気が滅入る。
全力で仕事に取り組んでいるものの、上司と仕事への取組み方や重要視しているポイントが合わずイライラする、という方は多いと思います。
友達は選べても、親と上司は選ぶことができない、とはよく言われることです。
上司と良い人間関係を築くにこしたことはないですが、上司と合わない場合は、常にイライラしてしまいます。
いつも同じこと繰り返したり、仕事をする意味や価値を感じない。
つまらない仕事にはやりがいや充実感を感じることはありません。
また、つまらない仕事をこなす毎日を、無意味にただ時間を過ごしていると思い、イライラすることもあるでしょう。
後輩に頼んだ仕事が、全然上がってこないとイライラしたり、周りは上手にサボっているのに自分だけが正直に仕事を頑張っているとイライラすることもあると思います。
自分が頑張れば頑張るほど、周りがサボる余地が出て、自分の中で不公平感が募りイライラを感じることもあるでしょう。
社会情勢の影響で在宅勤務を始めたものの、自分だけの部屋がないので自宅で落ち着いて仕事ができない、休校により1日中家にいる子どもの世話もしなければいけない。
と、在宅勤務という新しい働き方に慣れずにイライラしてしまう。
イライラするきっかけが相手の反応やおかれている環境にあったものの、そのイライラが表面化した本当の原因は別のところにある場合があります。
イライラしている当人の身体的や精神的なものに、本当の原因が隠れている場合がほとんどなのです。
「相手を変えることはできない。変えられるのは自分だけだ。」とは有名な表現ですが、自分を変えることで、イライラの原因を取り除くことができるのです。
仕事でイライライする本当の原因は、自分の身体的と精神的な理由の2つに分けられます。
寝不足だと気持ちが不安定になり、ストレスを感じやすくなります。
些細なことでイライラしたり落ち込んだりすることも多くなります。
睡眠不足は集中力の低下ももたらすため、仕事での不注意によるミスも増え、イライラした気持ちを増大させる原因となります。
イライラが必ずしも更年期の症状とは限りませんが、ホルモンの変動がイライラの原因になっている可能性があります。
一般的には、女性ホルモンの減少により更年期障害に悩む女性が多く取り上げられますが、更年期は男性にも訪れます。
男性の更年期障害が起こる時期は個人差が大きく一概には言えませんが、男性ホルモンの低下が始まる40歳以降は、どの年代でも起こる可能性があります。
常に自分が正しいという視点で物事を捉えているも、イライライする原因の一つです。
私たち一人一人は異なる考え方を持っています。
一つの側面から見ると自分の考えが合っているかもしれませんが、別の側面から見ると、相手の考えが合っている場合もあります。
他人の視点を排除し、常に自分の視点だけで物事を考えることは、視野を狭め、他人を受容する余地を狭めてしまいます。
また、自分が正しいということに固執することにもなり、自分と異なる考えを受け入れられず、イライラを増幅させてしまうことにもなります。
自分の価値観を満たしていない行動には、やる気が湧かず「しなければならない」という思考になります。
この「~ねばならない」という行動に向かう時には、ストレスホルモンが分泌されます。
また、価値観を満たしていないことには集中力が低下し、本来のパフォーマンスを発揮できず充実感も低下させてしまいます。
イライラしている時は、自分の在り方がマイナスに傾いています。
瞑想をすることで、その状態を中庸の状態にもっていくことができます。
中庸の状態とは、プラスでもマイナスでもないニュートラルな状態です。
そのマイナスの状態をプラスに傾けるのではなく、ニュートラルな状態に戻すことでイライライしていた気持ちが落ち着き、さらに愛と感謝の状態になれます。
中庸のニュートラルな状態になる過程で、出来事や物事をマイナスの片面しか見ていないことに気づくことでしょう。
世の中の出来事はプラスとマイナスが同時に同じ量だけ存在しています。
つまり、全ての出来事はプラスでもマイナスでもない、ニュートラルな状態が事実なのです。
それをマイナスのこととして感じイライラしたり、プラスのこととして感じ喜んだりするのは、自分の解釈によります。
出来事を解釈していることに気づき、事実を事実として捉えることで、イライラとする気持ちを落ち着けるのはもちろん、同じ出来事が起こってもそのような感情を抱かない自分になれます。
自分の本当の価値観を満たす行動をしている時、セロトニンやオキシトシン、ドーパミンといった幸せホルモンと呼ばれるホルモンが分泌されることが、脳科学の研究で明らかになっています。
逆に、自分にとって価値が低いと思うものに向かっている時には、コルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリンといったストレスホルモンが分泌されています。
仕事の内容がつまらない、在宅勤務といったことでイライラするのは、その行動をすることの価値を見いだせない、価値が低い行動をしていると思っていることが原因です。
それらの行動の中に自分の価値観を満たす行動は必ずあります。
具体的な行動ではなく、一つ抽象度を高めると、イライラする行動の中に価値観を満たす要素が見つかるはずです。
私たち一人一人は異なる価値観を持っています。
相手を理解できずにイライラしている時は、自分の価値観を相手に押し付けている場合があります。
自分の価値観は自分だけが価値を置いているもの、相手は別のものに価値を置いている、ということを前提にするだけでも、気持ちは落ち着きます。
異なる相手の価値観を全て受け入れたり、合意する必要はありません。
それを尊重するだけで、コミュニケーションも向上し、穏やかな対人関係を築ことができます。
価値観を満たす分野では、私たちは他の人よりも高いパフォーマンス、才能を発揮します。
家族や職場の同僚や、部下・上司など異なる価値観が集まっているところは、異なる才能が集まっているとも言えます。
自分が不得意な分野でも、そこを得意とする人もいます。
価値観が異なるからこそ様々な視点を得られます。
自分と同じ思考、同じ価値観を求めるのではなく、異なる価値観を楽しもうと意識してみてください。
それだけで、これまでイライラしていたマイナスの出来事が、自分の視野を広げる、新しい才能が見つかるプラスの出来事と思えるようになるでしょう。
これらを確認し、修正した上で、よく言われる対処法の1つとして、甘いものを食べる、があります。
ストレスが溜まったり、イライラした時、無性に甘い物が食べたくなることがありますよね。
そんな時は好きなチョコを少し食べましょう。
チョコレートには精神的ストレス反応を抑制し、改善する成分が含まれていると共に、脳の活性化にも効果があるという報告があります。
イライラの解消に留まらず、頭の働きもよくなるのは嬉しい効果です。
もっとも簡単で自律神経を整える方法が深呼吸です。
深呼吸は幸せホルモンを増やすと、脳科学の研究でも明らかになっています。
深く息を吐いて吸う。
たったこれだけで、気持ちがふっと軽くなり、イライライしていた気持ちを減らすことができます。
仕事へのイライラの原因は身体的なものもありますが、多くは
・物事を一つの側面でのみ捉えている
・自分の価値観が明確でない
の2点が原因だと考えられます。
まだ見えていない別の側面から物事を捉えることで視野が広がります。
より広い視野を持つことでマイナスとしか考えていなかった出来事にもプラスを見出せ、イライラを減少させたり、強いてはイライラした気持ちすら抱かなくなります。
広い視野を持つためには、深呼吸と瞑想により中庸の状態にいることです。
また、自分の価値観が明確でない方は、この機会に明確に言語化されてください。
なんとなくこんな感じかな、と言語化しているのとではその効果は大きく異なります。
言語化することで、仕事の中に価値観を満たす要素も見つけやすくなります。
自分だけで価値観を明確にするのが難しい方は、こちらのメルマガに登録いただくと『価値観ワーク』を体験いただけます。せひご活用ください。