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2014
09月19日

スコットランドの独立が住民投票で否定されました。

スコットランドの独立が住民投票で否定されました。

スコットランドの独立を問う住民投票が数時間前に終わり、独立が否定されました。
投票日が近づくにつれ、独立賛成派が増え、前日の世論調査では、反対52% 対 賛成48%と、独立もあり得る接戦状態になっていました。
これに関して、英BBCが、投票日に全世界でtweetされた数を集計し、地図にまとめています。当日のtweet数は、正式’?)タグが付けられているものだけで、13,670件、これは全体の1%にも満たないそうで、実際には100万に近いtweetがされていたようです。
なんと、アルジェリアやフィジーなどからもtweetがあったそうで、世界でどれだけの人が、自分とは直接関係のない、世界の裏側の出来事に関心を寄せているか、そして、SNSによって、それがいかに早く共有されているのかが、良くわかります。
紹介させている主なTweetは、
・ラテンアメリカでは、学校で、スコットランドは一つの国だと教えられている。それが現実になるかもしれないんだね。(アンゴラ)
・銃や弾丸を見ることのない、ただの権利に関する決断になることを願う。これは、過去についての投票ではなく、将来についての投票だ。(ベネズエラ)
・今日の終わりには、スコットランドは英国の一部のままであってほしい。離婚するより、一緒にいた方がいい。(ナイジェリア)
こういうtweetが増えると、学校でおいそれと事実と異なることを教えられないですね。こうした形で世界にばれてしまう…。
2番目の、過去を評価するものではなく、将来の在り方を決めるものだという主張には、思わず、頷いてしまいます。
こうして、国の問題を、個人の問題になぞらえる人も多いようです。
確かに、人間のグループとグループの問題ですから、個人対個人の関係と同じと言えます。
そこで、これを、ディマティーニの価値観をベースとする人間関係の構築の極意、を使って、解決の方法を探ってみたいと思います。
お互いに、自分の価値観を尊重しつつ相手の価値観を尊重する、という基本的なケアリングの考えを当てはめると、イギリスは、スコットランドを併合した際に力づくで抑えて来たスコットランドの社会慣習などの独自性を認める必要があります。自分のやり方を押し付けるのではなく、個性を認めて尊重する。この姿勢は、まだまだ国家間では見られないように思います。
独立賛成派の人々は、長らく民族の自由が押さえつけられてきたために、「自由」を求めて独立を願っているわけですが、自由には責任が伴うのは、個人の問題と同じです。反対派の人々は、そこを懸念しています。離婚したら一人で生きて行けないでしょ、というわけです。
実際問題、独立したら、問題は山積です。スコットランドの新しい通貨は、経済が弱いので変動制ではやっていけない、では、新通貨はユーロに加盟できるのか、そのためには債務水準やらの条件をクリアしなければなりません。スコットランドがイギリスの現在の債務をどれだけ引き継ぐかでまた、相当もめます。離婚になぞらえるなら、住宅ローンをどう折半するか、と同じです。
スコットランドは、現在、全く債務を引き継がないで独立できる権利を保守しています。そうなると、イギリスの債務のGDP比率は80%を超えてしまいます。そういうこともあって、スコットランドの独立は、イギリスにとっても歓迎すべきことではなく、住民投票の開催が決まってから、イギリス政府はスコットランドにより権限を与える案を出して来ました。
これは、相手の価値観を尊重する「ケアリングの人間関係」構築に沿った、方向性です。離婚問題が浮上して、あわてて相手の価値観を尊重し出したというのは、いただけませんが、他のオプションとして、これまでのように、武力で制圧するという方法もあったことを考えると、方向性としては、正しい(かどうかはわかりませんが)、良い方向性(人間として進化している方向)に行っていると思います。
スコットランド住民が独立を選ばなかった背景には、独立したらやっていけないという冷静な判断も大きいと思いますが、一緒にいたとしても、イギリスは今までより自分たちのことを尊重してくれると感じ、それが「これからも共にいる」ことを受け入れる心理的な後押しになったと思います。
国も、人の集まりなので、冷静な判断にプラスして、心理的な面が多いに影響するのですね。
離婚の危機にある方は、今からでも、相手の価値観を尊重することを今日から始めたら、状況が変わりますよ(笑)。あ、その場合でも、自分の価値観は犠牲にしない、それは忘れずに。
自分の価値観を尊重し、相手の価値観も自分のもののように尊重する。それが、ケアリングの人間関係構築術です。
ちなみに、著名人も反対・賛成の意志を表明していました。独立反対派の代表は、「ハリー・ポッター」の作者でスコットランド在住のJ・K・ローリングさん。ミック・ジャガーやスティーブン・ホーキング博士、デビッド・ボウイ、ポール・マッカートニー、べッカムも独立反対派でした。

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