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2017
12月27日

プロが語る!学資保険に入る前に絶対知っておいて欲しいこと

プロが語る!学資保険に入る前に絶対知っておいて欲しいこと

2017年12月26日

こんにちは!ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の斉藤です。
先日、澤田研究員が学資保険についての詳しい考察を、2回にわたる記事でお伝えしました。記事にもありましたが、なぜ「子供ができたらまず学資保険」と多くの人が考えるのでしょうか?
http://missionmikke.com/detail/saw046/
子どもが生まれた友人知人、クライアントから「学資保険に入った方が良いですか?」と相談される事は本当に多いのです。どうしてそう考えているのか、ヒアリングを重ねる中で、今ではその理由が明確になりました。
それは多くの場合、親から伝授された資産形成方法だという事です。
子育ての先輩である、友人知人から教えてもらったとしても、親には皆さん確認するようです。自分たちを、社会人まで不自由なく育ててくれた、親のお金に対する知識への信頼は絶大ですね。無意識的にお金の価値観は、親から刷り込まれているのです。
普段は何かと反対する親も「学資保険はいいね。ぜひやりなさい」となぜか大賛成です。中には「保険料は私たちが出すから」と、孫のために祖父母が契約者となるケースも、多々あるほどです。
本日は、その理由を紐解くとともに、人生に大切で必要な情報は、どのように取り入れると、自分らしい望む人生に向かう選択ができるのか、一緒に考えていきたいと思います。

高度経済成長を支えた、みんなの貯金

結論から言うと、親世代が子供の学費を確保するために学資保険がベストと思っている理由は、学資保険と言えば郵便局の簡易保険が代表的なことに関係しています。なぜ、郵便局の商品が、それ程の人気になったのでしょうか?
この話は、戦後復興を目的とした国策で、国が郵便貯金を一生懸命に営業した時代まで遡ります。国は、国民が郵便局に貯金したお金を集めて、財政投融資という形でその時々に必要だと判断した投資に一点集中投下したのです。官僚や一部のエリートが選んだ「一点張り」は次々と成功しました。
石炭が掘られ、火力発電所ができ、電力が安定供給され、道路、鉄道、空港ができると、生産性が上がり、さらに高度経済成長は加速して、国民は豊かな生活を手に入れました。自分たちのお金が使われていることを自覚しているかどうかは別として、郵便貯金をすると豊かになると、誰もが認識していったのです。
郵便貯金を奨励し、それに対する意欲を向上させるインセンティブも、今では考えられないものでした。1974年には、定額貯金の利子は過去最高の年8%になりました。この時に預けたお金は、10年後の満期時には手取りで2.1倍以上になったのです。しかも、国は郵便貯金にさまざまな優遇措置を設け、民間の銀行に預けるよりも有利な政策を取っていました。
皆さんは、貯めたお金のことを「貯金」と言いませんか?「貯金」とは政府系金融機関の一金融商品の名前です。メガバンクなどの民間の金融機関に貯めているお金は「貯金」ではなく「預金」という名称なのです。郵便貯金は、貯蓄や資産形成の代名詞となるほど、浸透しているという事ですね。
こうして、郵便貯金が一番の資産形成の手段と国民全体に認識されていたことが、その後発売された学資保険の爆発的な人気につながっていったのです。
良い時代ではあったのでしょう。急速に富を手にしていった国民が、貯金してマイホームを購入すれば、資産形成は完了した時代です。しかし、深く考えなくても良い状態で選択肢が狭まった事が、金融リテラシーが育たなかった一因にもなったと私は見ています。

国の営業が通用しなくなった。

日銀が12月20日に発表した資金循環統計によると、家計が保有する金融資産残高は、9月末時点で1845兆円と過去最高を更新しました。しかし、内訳をみると、現金・預金が943兆円と過半を占めています。貯蓄を頑張るDNAは、今でも受け継がれているとつくづく感じます。
一方で、国はずいぶん以前から「貯蓄から投資へ」とスローガンを掲げ、税制の優遇措置などで、家計の資金の流れを銀行預金から証券投資へと誘導しています。その代表がiDeCo(個人型確定拠出年金)とNISA(少額投資非課税制度)で、TVコマーシャルからインターネットまで、あらゆる媒体を使って普及を促進しています。
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、2017年1月から加入対象者が拡大されたことで、昨年末と比較して加入者数は倍増しています。それでも加入率は1%をようやく上回った程度です。NISA(少額投資非課税制度)では、口座を開設しただけで、実際に稼働していない口座が4割以上もあります。
国が様々な措置を講じて営業しても、今まで投資をした事がない人が「貯蓄から投資へ」行動をするムーブメントにはなりませんでした。既に投資をしている人が、資産の一部について優遇制度を使うという「投資から投資へ」の動きが起こっただけと指摘されています。
なぜ、以前の郵便貯金のように、国を挙げての一大キャンペーンは、功を奏していないのでしょうか?日本人は勤労収入を尊び不労所得を好まない。投資は痛い目を見るというイメージ。金融資産を保有しているのはシニア世代で、現役世代には投資する余裕がない。等々様々な理由が挙げられています。
どれも間違ってはいないのでしょうが、私には、どれも売れない言い訳のように聞こえてなりません。投資教育されていないから仕方がない、という向きもありますが、日本人はそんなに馬鹿ではありません。必要性を感じたものはしっかり取り入れます。必要性をイマイチ実感できない理由はどこにあるのでしょうか?

現代に生きる、あなたに必要な情報とは?

自分の人生に、何が必要なのか実感できないのは、投資に限ったことではありません。もう一度、時代を遡ってみましょう。
戦後、世の中に物がなくなってしまった頃は、売り手主導の時代でした。国民は「三種の神器」に憧れ、メーカーも大量生産、安定供給が至上命題でした。「豊かになりたい」という共通した価値観のもとで、高度経済成長を迎え、一億総中流に向かっていった時代です。貯金に限らず、国民全体で必要なものは、ある程度共通していたのでしょう。
やがてバブルの時代になるにつれ、一転して買い手主導の時代を迎えます。必要なものを買うという概念から、より便利で嗜好性が高いものを、浪費するようにもなりました。物は溢れ、簡単に売れなくなった売り手は、あの手この手を考えるようになります。セールスやマーケティングの手法も、数多く出現するとともに、消費者の意識も多様化していった時代です。
そして現代は、売り手も買い手も主導権を持たない「迷える時代」と言ってよいでしょう。消費者は、何を選んだら良いのか?今すぐかまだ先が良いのか?決定の優先順位は何か?そもそも必要かどうか?いろいろと悩んでいます。売り手もこの値段で売れるのか?こんなサービスは需要があるのか?と迷いながら世の中に提供しているのが、今の時代です。
21世紀に暮らす私たちは、明日生きるに困ってしまうといった、差し迫った状況にはない人が殆どでしょう。過剰に増えた情報を取捨選択して、より自分らしい望む人生にしていくには、どうしたら良いか、みんな迷っているのです。
価値観が多様化して、選択肢も爆発的に増えたことは、豊かさの証しだと思います。しかし。何が確かな明日を約束してくれるのか、私たちは選択をする術を持っていません。国がプッシュする投資も、迷って一歩踏み出せないのです。
では、どうしたら、確かな明日を手に入れることができるのでしょうか。この答えを得るためには、確かな明日と言うものは、人それぞれ異なるものであることに気づく必要があります。あなたにとっての確かな明日とは、どのような明日なのでしょうか。そして、それはどうしたら手に入るのでしょうか。
その第一歩は、自分の最高の価値観を明確にすることです。自分の最高の価値観を知っていれば、自分の人生にとって本当に必要か否かの判断基準を持つことができます。最高の価値観を満たすものにしか、お金も時間もエネルギーも費やさない。そのような選択が、今日では可能である。それを知ることで、明日を確実に自分らしい人生に繋げることができるのです。
あなたが望んでいるのは、確かな明日ではありません。あなたが望んでいるのは、あなたが望む明日を、確かに手に入れることです。
かつては、学資保険がみんなにとっての確かな明日への回答でした。今は、iDeCoもNISAも、それがベストな回答 ーすなわち、あなたが望む明日に繋がるものかどうかーは、人によって異なるのです。
あなたが望む明日に繋がるものかどうか、それを見極めるための判断基準は、1) 自分の最高の価値観にあっているかどうか。2) 最高の価値観にあった目的を人生の目的にしているかどうか。そして、3) その選択肢はその目的を叶えるために必要かどうか、そこに繋がるものかどうか。この3つの判断基準ー物差しーがあれば、選択に迷うことはありません。
その上で、情報を取り入れる時に重要な事は、事実と見解をしっかりと分ける事です。事実は一つですが、見解は複数あります。一つの見解を目にしたときは、反対の見解を探すようにします。その上で、自身の考え方を持つようにすると、広い視野を包含した、自分らしい判断をする事ができるようになります。
また、人に相談する場合、特に営業マンや専門家から話を聞く際の注意事項があります。いきなり結論めいた事を言ったり、商品の説明をする人には要注意です。それは、診察室に座ったとたん、問診や診察もせず、診断結果と薬の処方箋を出す医者のようなものです。そんな医者は嫌ですよね。
迷える時代なので、信頼できそうな人、誠実そうな人、知識が豊富な人を信用して相談してしまいがちです。もちろんそれも重要ですが、
人に相談する際に、一番大事なことは、まず、自分の中に判断の軸があるかどうか、です。それがなければ、相手の言うことをそのまま聞くほかありません。
そして、次に大事なことは、あなたがあなたの価値観を大切にする選択を、その人が大切にしてくれるかどうか、です。
あなたの価値観を大切にしようとする相手は、あなたの価値観を知るために、たくさんの質問をしてきます。その質問により、あなたは自分では気付きもしなかった、潜在的な価値観に気づくこともあるでしょう。あなたが本当に欲しいもの、あなたにとっての確かな明日や、解決したい問題はそこにあります。
繰り返しますが、あなたの価値観を共有してくれる人は、あなたの人生を望む方向に変える人だと、ぜひ頭の片隅に置いておいてください。

まとめ

今回は時代を紐解いて、我々がどのように情報を受け取っていて、望む人生に向かうには、どう取り入れれば良いのか考えました。
・学資保険が、教育費を貯めるための代名詞となっているのは、親世代に国の営業が大成功して、みんなが豊かになった記憶があるから。
・現代の国の営業である「貯蓄から投資へ」がうまくいかないのは、必要性を感じないから。
・自信や希望を持って将来の選択をできないのは、情報過多の「迷える時代」に何を選択したら良いかわからなくなっているから。
新たな時代を迎えた現在、親の時代の価値観と同じ選択をする事がベストとは限りません。みんなにとっての確かな明日はもうない今、あなたにとっての望む明日を目指す選択が必要です。自分らしい人生の選択に自信と希望を持つためには、自分の最高の価値観を明確にして、それを共有してくれるプロフェッショナルのブレーンを持つか、そういった集団に身を置くことです。きっと、あなたの全てのモヤモヤを晴らしてくれる、最良の解決策をもたらしてくれるでしょう。
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