投資で損を最小限にするための工夫してますか?

投資を始めたいけど、損をするのは嫌。そんなあなたに、損失を最小限にするためにできることをお伝えします。

投資の神様と言われる、ウォーレン・バフェット氏のことは、ご存知の方も多いと思います。その彼が残した名言は、今でも多くの投資家を惹きつけているのですが、その中に、上記の言葉があります。

絶対に 損しないこと。
これは、「投機」ではなく、「投資」を通じて、長期に渡って資産形成に取り組む私たちは、肝に銘じておきたい言葉です。

誰もがこの言葉には、頷くと思うのですが、何にどれだけリスクを取っているのかわからない、取っているリスク量が自分のリスク許容度の範囲内なのかわからない、そういった状態は、どれだけマイナスを被るかわからない、というのと同じ状態で、「損をしない」ことを目指した運用とは言えません。

何か想定外の、市場を震撼させる大きなイベントが起こった場合など、どれだけマイナスを被るかは誰にもわからない、のはその通りなのですが、過去の例から、『平時であれば』この資産クラスはこの程度のリスクを持つ、という情報を入手することはできます。

ここで言う資産クラスとは、株式、とか、債券、とかの投資先の種類のことを指します。そして、リスクとは、リターンの変動幅のことで、リターンの変動幅が小さいことを「リスクが低い」、変動幅が大きいことを「リスクが高い」と言います。

各資産クラスとも、リスク、つまりリターンの変動率は、統計学を用いて「1標準偏差」で表します。標準偏差とは、ある確率で平均から上にも下にも乖離する範囲のことです。

1標準偏差はそれが起こる確率が約68%の範囲を指します。例えば、リスク10%と言う時、1標準偏差が10%という意味、つまり、「過去のリターンの平均から上下に10%乖離する確率が約68%ある」という意味になります。

その変動率が将来も続くものと仮定して、今現在持っているポートフォリオ全体のリスク量を算出します。算出には、ちょっと複雑な計算が必要です。

なぜなら、複数の資産クラスを持っているとしたら、各々の資産クラスは、全てが同じようには動かないからです。二つの資産がお互いに同じ方向に同じだけ動くとき、相関係数が1である、と言います。

* 相関係数が1の場合は、全体のリスク(標準偏差)は単純に加重平均になります。
* 相関係数が1より小さい場合は、全体のリスク(標準偏差)は単純な加重平均よりも小さくなります。

お互いのリターンがお互いに打ち消しあう程度によって、相関係数が異なり、相関係数が小さければ小さいほど、全体のリスクを小さくすることができます。これを「リスクを分散する」と言います。

投資をしていてもなかなか資産が増えないとご相談に見える方で、「リスク分散は心がけています」と言って、沢山色々買っている方を良くみますが、それぞれの相関係数が1に近いものを持っていても、残念ながら、リスクは分散されていません。

相関係数が1のものを100個持っていても、それは1つ持っているのと同じこと、つまり分散がゼロと同じことです。

リスクを分散する、とは、相関係数が低い組み合わせを選ぶことで、ポートフォリオ全体で見たときのリスクを加重平均より減らし、できるだけ損を小さくするための工夫をしている、ということになります

私たちは、ファンドを選ぶ場合、とかくハイリターンの実績があるものを求めがちです。ハイリターンを求めるあまり、リスクが自分のリスク許容度より高いものを買っていないか、チェックするのは言わずもがな、

ひとつひとつが高かったとしても、ポートフォリオ全体になったときに、分散効果で許容度内に収まっていれば良いのですが、組み合わせと配分によっては、リスクがひとつひとつを買った時と、ポートフォリオ全体のリスクは変わらなかったと言うことにもなりがちです。

ポートフォリオ全体で取っているリスクを数値で、チェックしておきたいところです。

新興国株式クラスは、数年前までの実績リターンが高かったので、数年前のタイミングで購入した方も多かったと思いますが、実は、この資産クラスはリスクも高いです。2015年9月までの過去20年のリターンは6.3%、リスクは25.8%でした。

ちなみに、同期間の先進国株式のリターンは8.2%、リスクは19.2%でした。そして、この1年、新興国株式は10%強の下落に見舞われました。この期間、プラス5%台のリターンを記録した先進国債券を共に持っていれば、マイナス幅は軽減されましたね。
分散投資は、損を小さくするための工夫です。

各資産クラスのリスク、ポートフォリオ全体のリスクを把握して、分散効果を把握しておきたいですね。ネット上でも計算できるものが色々と出ているので、調べてみてくださいね。

資産形成セミナーでは、どうポートフォリオを組めば、各クラスのリスクの加重平均より小さくできるのか、をお伝えしています。

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