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2017
06月23日

iDeCo(イデコ)で得する人損する人、貯金代わりに使っているあなたはどっち?

iDeCo(イデコ)で得する人損する人、貯金代わりに使っているあなたはどっち?

更新:2019年10月3日

今年の夏に話題になった老後2000万円問題はまだ記憶に新しいと思います。この問題のほったんになったワークグループによる報告書は、高齢社会を生きる私たちに求められる資産運用の方法について述べたものでした。
平均寿命が延び、人生100年時代を生きる私たちは、これまでの世代とは異なるライフプランやマネープランが求めれます。この新たなマネープランの実行のために、NISAやiDeCo(イデコ)といった税制の優遇を受けられる制度の活用にも言及されています。
特にiDeCoは、2017年1月より対象者が拡大して専業主婦や公務員も活用できるようになり、様々なメディアで紹介されているので言葉を聞いたことはあるものの、内容はよく分からないという人がたくさんいるようです。
というのも、興味はあるが始め方が分からない、もしくは運用しているものの、運用期間が終わり資金を引き出す段階になり、その次の対応が分からず困っている、という声をよく聴くからです。
iDeCoは本来、税制の優遇を受けられるお得な制度ですが、使用方法によっては逆に損する場合もあります。そこで今回は、iDeCoの本来の得する運用方法と避けるべき損する運用方法についてお伝えします。

iDeCo(イデコ)とは

確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。公的年金と異なり加入は任意で、自分で毎月積み立てる運用資金(掛金)を拠出し、自分自身で商品や運用方法を選んで運用します。
なぜiDeCoが出来るたのか(日本社会に必要になったのか)から、制度の詳細については、こちらの記事で詳しく説明しているので参照ください。
http://missionmikke.com/detail/sai011/
http://missionmikke.com/detail/sai012/
http://missionmikke.com/detail/sai013/

iDeCoを使って9割以上の人がリターンを出している

格付投資情報センター(R&I)が確定拠出年金(DC)の大手運用管理会社を対象に集計したところ、2017年度の平均運用利回りは3.25%でした。プラスの運用成績は16年度の3.16%に続いて2年連続です。
参照:日経新聞2018年6月18日付け
また、2017年3月末までの運用利回りを見ると、加入者全体の97.3%もの人がプラスの運用成果を確保しました。
一見すると喜ばしい結果に見えますが、その詳細を見ると、加入者の半数は3%未満の利回りとリスクを抑えた安全運用をしており、4割の人は元本保証型(定期預金など)と同じ使い方をしていることが分かりました。
これはiDeCoを使って、銀行預金と同じことをしているとも言えます。

世界中で読み継がれている代表的な投資指南書の1冊である『敗者のゲーム』の中で述べられている、投資家が避けるべきルールのうちの1つとして
・リスクを回避しすぎる(債券や短期資産に偏りすぎるなど)
があります。
つまり、リスクを回避するあまり、利回りを必要以上に低くすることは、投資の妙味を享受していないのです。

避けようiDeCoの損する使い方、目指そう得する使い方

今の時代、投資はしないよりした方が良い。まして、節税効果もあるiDeCoならなおさら活用しない手はない!と、思っている方はたくさんいます。現に、iDeCoの加入者数は年々増えており、2018年8月末に加入者数が100万人を突破、2019年8月時点で134万人にまで増えています。
加入者数が増えている一方で、加入者全員が金融知識を備えて資産運用をしているのかというとそうではなく、2018年3月末の運用状況では、37.3%が預貯金、22.8%が保険と60%を超える加入者が「元本保証型」の商品を選択しています。
元本保証なのでお金が減らない=安心と思っての選択でしょうが、これこそがiDeCoの損する使い方なのです。
iDeCoの税制優遇メリットの一つに、掛金が所得控除の対象になり所得税額を抑えられるというのがあります。
所得税が抑えられるのはそうなのですが、実は、60歳以降に資金を受け取る時に税金がかかります。つまり、現役世代に払う予定だった税金を定年後に支払うというイメージです。(支払う税金額はそれぞれ異なります。あくまでイメージの話です。)
税金の額は資金の受け取り方や公的年金の額などで一人一人異なるため一概には言えませんが、所得税控除額より、受け取り時の税金額の方が高くなる可能性はあります。
iDeCoでリスク商品を運用して、運用利回りを得られている人はその利益で税金分をカバーできるため、損をする可能性は低く抑えられます。まさに得するiDeCoの使い方です。
一方、元本保証型を選んでいた場合、ほぼ運用利回りがないため、この税金分のマイナスをカバーできず、iDeCoの全運用期間の運用成績がマイナスになってしまう可能性が高くなり、損する残念な使い方と言えます。
金融知識を身に付けていない人が数多くいる現状を慮ってか、会社で従業員向けのセミナーを開いたり、金融機関を含む様々な機関がセミナーを開催しています。是非このような機会を最大限に生かし、最低限必要な金融知識を身に付け、過剰にリスクを嫌がらず、またiDeCoを貯金の延長線上として扱うこともなく、将来手に入れる資産を増やすため積極的に活用して頂ければと思います。

まとめ

確定拠出年金の特徴は節税の効果を享受しつつ、運用によって老後の資産を自分の力で増やせることです。それを知識がないからと貯金と同じような使い方をしてしまっては、せっかくのメリットの片方しか使えておらず、もったいない状況です。
投資のリスク許容度は各人の資産状況などによって異なるため一概には言えませんが、過度にリスクを抑えることも運用の観点からは推奨されません。
本研究所では投資初心者のための運用手引きブログ記事を複数アップしているのでそちらを参考にして頂いたり、各地で開催されているセミナーも活用し、この制度のメリットの十二分に活かした得する使い方を実践して下さい。

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    投稿者澤田 りよ

    ONは仕事、OFFは投資 ダブルで一生稼げる私になる 人生マネジメント塾主宰、人生デザインアカデミー協会認定講師。輸出入代行・海外展開コンサル事業コマビズ代表。
    「今まで培ってきて知識を活かし、人々の経済的自立を支援する」というミッションのもと、東京と大阪の2都市を中心に活動している。
    趣味はマラソンと登山。お酒も好きで大衆酒場からバーまで、どこでも馴染める。

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