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2016
06月25日

英国のEU離脱

英国のEU離脱

英国のEU離脱が決定しました。
今回は、結構前から離脱の可能性も否定できないと言われていたのに、先週に入って残留派が有利だとの報道を受けて、それまで警戒していた市場参加者が安心してリスクオンに向かっていた、そこに起こった「不意打ちびっくり結果」だったことが、「大慌て売り」を誘発して下げを大きくしました。
下げ幅の大きさからリーマンショックになぞらえる解説もありますが、リーマンショックは、金融商品そのものに対する信用がなくなってしまった、いわゆる品物そのものにバッテンがついたことが原因だったのに対し、今回は、金融商品そのものに対する信頼は失われておらず、「この状況でリスクとってるのってどうなの」というリスク回避によるもので、根本的に問題が異なり、市場は過剰に反応していると言えます。

たとえていうなら、リーマンショックの時には、「僕はあの子のことが嫌いになったから口聞かなくなった」のに対し、今回は、「僕はあの子とのこと嫌いじゃないけど、あの子と仲良くすると皆に何か言われるから、だからあの子としゃべらないんだ」的な動きで、実際にはその子のことが嫌いなわけではないので、皆のほとぼりが冷めればすぐに話すようになる、という位、違います。
市場のリスクが高まったから自分のリスクを低くする動き(売りの動き)が殺到してボラティリティが高まったわけですが、ボラティリティが高まったということは、市場価値がファンダメンタルズから乖離したということなので、この局面で喜んで仕込む動きもあります。
ですが、今は絶好の買い時と勇んで買うのも、どうでしょう。今後英国とEUの交渉がどうなるか、どこを目指すのかさえ決まっておらず、ましてや工程表も全くの白紙。他のEU加盟国の中にも同じ道を辿ろうとする動きも出てくる可能性もあるし、他にも、色々と不透明な所があります。そして、今世界には他にもウルトラ級のリスクが複数存在しています。
そして、今は、中央銀行の金融政策が金融市場の方向性を牛耳っている時代。各国の中央銀行の動きによっては、市場が反応して大きく戻すことも考えられます。今は、「慌て売り」と「勇み買い」がショーを展開している状況。その中に飛び込んでいかなくても、各国の投資家がどう動くのか、中央銀行がどういった政策を立ててくるのか、を見極めてからでも遅くはないと思います。
どちらかに賭けるポジションを取っていると、大損の可能性がありますが、どちらに転んでもプラスが出る資産クラスをポートフォリオに組み込んでいた方は、この1日も左うちわで乗り越えられています。
長期視点で安定したリターンを上げるには、「どちらかを予想して1方向に賭けない」複数の地域、資産クラスに分散させたポートフォリオを構築しておくことが大切です。
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