自己分析と言えば、学生の就職活動や、社会人の転職活動、企業研修など、様々な場面で出会う機会があるかと思います。
その種類や特徴もかなり多岐に渡るので、そもそもどんな自己分析があるのか、どの自己分析がいいのか、と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
最近は、より自分らしい生き方を見つけるために、自分の才能や特性を知る手段として自己分析ツールを利用する方も増えています。
そこで本記事では、そもそも自己分析って何?というところから、その種類や成り立ちまでをまとめてご紹介します。
自分自身にあったやり方や、面白そうと思うものから、まずは気軽な気持ちで試してみられることをお勧めします。
目次
そもそも自己分析とは、「自分の心理を自分で分析してみる」と定義されていますが、自分を客観的に見るということはとても難しいため、様々なツールが生まれてきました。
その大本は、心理学の世界で有名な、ジークムント・フロイトが始めた精神分析に始まり、人の心や才能、特質、特徴などを様々な角度から測るツールが開発されてきました。
心理学、精神医学、脳科学、人間行動学、統計学など、様々な学問をベースとして作られています。
様々ある自己分析テストですが、大きく分けると2種類に分かれます。
1つは、最初から結果がいくつかのタイプに分かれており、自分はその中でどのタイプに一番当てはまるか、という、「自分を決められたタイプに当てはめる」タイプの自己分析。
もう1つは、本人から出てくる言葉や回答によって、自分の言葉で自分オリジナルの結果が分かる自己分析です。
就職活動や、転職活動、採用などで利用するテストは、ほぼ前者のタイプ別分析にあたります。
タイプ別自己分析は、誰でも簡単にできる半面、既に用意された答えのどこかに自分を当てはめるので、全てにしっくり来るわけでないという面もあります。
これに対し、自分オリジナルの結果が出るテストでは、自分独自の回答が出るので、しっくりしたものになるというメリットがあります。
既製服とオーダーメイドの違いと言ったら、わかりやすいかもしれません。
すでにいくつかのタイプ別自己分析を試したことがある方は、一度独自の結果が出るタイプの自己分析をトライしてみることをお勧めします。
ただし、自分1人でやるよりは、専門のファシリテーターのサポートがあったほうが、より自分が納得する答えが出ます。
どちらもメリット・デメリットはありますが、自分の希望に合ったものを見つけていただくために、それぞれどんなものがあるのかをご紹介していきます。
どのテストを実施する時も、やり方を間違えると、せっかくの結果も活かすことができません。
自己分析を実施する時に何よりも重要なのは、下記2点です。
・聞かれた質問にのみ、素直に回答すること
・自分の「理想」の回答をしないこと
特に2番目の自分の理想の回答をしてしまうという傾向は、人の目を気にする方ほど良く起こりがちです。
理想の回答から出てきた答えは、今後、本当に自分らしい人生を歩むための参考にはなりませんので、是非素のままの自分で回答することを心がけてください。
有名な2社をご紹介しますが、どちらも転職会社が開発した、というだけあって、特に仕事でどんな強味が発揮できるか、というキャリアにおける才能に重きを置いたテストです。
・グッドポイント診断
リクナビnextが行なっている自己分析ツールで、約300個の質問に答えることで自分の個性や強みが診断されます。診断には、30分ほどかかり、18種類の強みの中から5つ診断してくれます。
https://next.rikunabi.com/goodpoint/
・適職診断MATCH
適職診断MATCHは、マイナビから提供している パーソナリティ診断・バリュー診断からなる自己分析ツールです。
サイトからも分かるように、特にこれから社会人になる新卒の方をターゲットにしています。
https://job.mynavi.jp/20/pc/forward/forwardMatch/index
90問の質問からなり、性格特性を9つに分類し、どの特性を持っているかをチャートのような形で表示してくれます。
エニアグラムの性格論は、1960年代に作られたもので、1970年代からアメリカで精神医学や心理学の研究者が注目し、研究を重ね、理論を発展させ続けているもので、新しい人間学、心理学として世界各国に広がっています。
105問の質問からなり、性格を44種類に分けられていて、その中でも自分が当てはまる8成分の性格を診断してくれるツールです。
m-gramでは、上場企業を含む約1万社以上会社が求める人材の性格をデータに基づいていて分析することができます。
https://mgram.me/ja/user/profiling/edit
質問は約150問程度、約60分程度かかります。
課題発見力・想像力・基本的思考力など様々な点数が出ます。
http://skit-work21.com/diagnosis/?diagnosis_key=8f50a6ace36a00ad55e09cdd33eba9e4
世界最大の調査会社ギャロップ社が、100万人以上の社会人のデータをもとに作成したテストで、テストの名前の通り、あなたの強み上位5つを全34個の強味の中から診断してくれます。
書店で販売されている本についてくるコードを入力して実施できますが、上位5つより下の全34個の強味も知りたい場合は、追加で料金を支払うと全結果を見ることができます。
書籍:https://www.amazon.co.jp/dp/4532321433/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_sWmXDbJVT2PFE
サイト:https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/home.aspx.
一般的に企業で使われている適性検査に基づいて作られており、選考試験に近い適性検査。
50種類の性格分析や適性分析などを6枚の分析シートで出力されます。
企業研修などで活用されることも多く、企業への転職を考えている方に向いています。
※無料版もあります。
世界的な人間行動学のスペシャリストであるドクターディマティーニが開発したテスト。
13問+1問の質問で、自分の無意識化の行動に焦点を当て、自分が何に最も価値を置いているのかがわかるテスト。
自分独自の才能と、なぜそれを持つに至ったかの理由も明確になります。
タイプ別とは違い、自分の言葉で結果が出るので、質問数が絞られており、
書籍で自分で実施する方法と、解説動画を見ながら実施する方法があります。
書籍:https://www.amazon.co.jp/dp/489451589X/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_POmXDbVHAJ1WC
今回の記事では、自分の強味や、才能、性格、特性、特質などを見るための自己分析ツールを8つご紹介させていただきました。
自己分析ツールを一度も試してみたことがない、という方は、気軽に無料でできるものから始めてみられることをお勧めします。
色々な分析ツールを試してみた!という上級者の方は、タイプ別ではなく、オリジナルの結果が出るバリューファクター(通称:価値観ワーク)は、新たな視点で面白いかと思います。
自己分析ツールは、自分ではなかなかわからない自分の特徴を知るための1つの入口なので、その結果を基に、どのようなキャリアであれば自分は幸せを感じるのか、どのような人生であれば満足なのか、を考え、納得の行くキャリアデザイン、人生デザインを創っていっていただければと思います!
「自分が自分であって良い」という自分に根ざした感覚を一緒に探求し、本来の自分がチャレンジしたい人生を生きるためのサポートをするライフコーチ。人生デザインアカデミー協会®認定コーチ、兼「本来の自分を生きる」ための教育を施す北欧教育をベースとしたグローバル教育アドバイザー。
本来の自分を科学的なメソッドで思い出し、本来の自分を生きるためのキャリア設計と家族の良好な関係を構築するサポートをしています。