明けましておめでとうございます!
ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の斉藤です。
皆さんは、どのようなお正月をお迎えになられたでしょうか?私は毎年、海から上がる初日の出を求めて家族で出かけていますが、今年は東京ゲートブリッジに行きました。上はその時の写真です。初日の出とともに『歳神様』が現れると言われ、前年の感謝の気持ちと、今年の五穀豊穣や健康をお祈りする習わしが、今に伝わっているようです。
新たな年を迎え、気持ち新たに「一年の計」を立てている方も多いと思います。元日の石部研究員の記事にもあるように、目標を達成した場面を、可能なかぎりリアルに思い描く事がとても重要です。その際に外してはいけない、人生を左右する重要な視点を、年頭のご挨拶に変えて、お伝えしたいと思います。
ソフトバンクの孫正義さんの有名なスピーチに『登りたい山を決める。これで人生の半分が決まる』という言葉があります。人生の目的や志を決めて、そこに向かって努力していく事の重要性を説いています。
この説に異論は少ないでしょうが、山の頂上に辿り着いた場面を想像した時に「なんかしっくりこない。自分の理想とはちょっと違うのかも?」と少しでも思うようであれば危険信号です。「辿り着いて初めて、それは自分の目指した山ではなかった事に気付いた」となったのでは笑えません。
私が中長期の目標を立てるのが苦手だったのはこれが原因でした。何年も頑張って、やっと目標を達成しても、望んではいない結果となってしまうのではないか?という不安から、登る山を決められないでいました。
しかし人生デザイン構築学校で学んだ事で、目標を達成しなかった時の失望や、達成したとしても感じる、不安や怖れなどは幻想で、無用な考えだという事に気付いたのです。自分だけの最高の価値観とミッションから見つけた山であれば、誰が何と言おうと自分自身が納得し、活き活きとその道を、幸せに感じながら登っていけると断言できます。
どんな山を?なぜ?どのようにして?登るのかという質問に答えられるかがポイントです。
多くの人は、自然に触れると心が癒されたり、落ち着いたり、安心したりと本来の自分に近づく感じがするのではないでしょうか?何故なら「自然の法則」は完全なるバランスと調和で成り立っていて、人が変えたりコントロールする事などできない法則は、自分も自然の一部だと気付く事が出来るからかも知れません。
季節が順番に移り変わり、こうしてまた元旦を迎える事や、生き物の生態系が与え合う事や、食物連鎖など循環のサイクルなどを感じると、自然の偉大さの中で、自分の存在の小ささに気付きます。時には台風や噴火、地震などの、より大きな力によって強制的に思い起こされたりもします。
なぜこのような話をするかというと、自分にとって本当に重要な事柄を最優先にした活動で満たし、他の活動を断捨離する事が、とても「自然の法則」に適った事だからです。達成した状態を想像した時に、自然の一部のような安らぎの中にいるかがポイントです。
達成感と同時に悲壮感や虚脱感を感じるのであれば、四季の順番を変えようとするぐらい不自然な行動をしたのかも知れません。それは本来の自分の価値観を満たすことではない『緊急な事柄』に、追われてしまった証です。価値観を満たす『緊急ではないが重要な事』を、一番大切にする事で得られる満足感は、全てに深みを与えます。
最後に一番大事な事は、その時に誰と一緒にいるか想像する事です。人生の山は決して、一人で登っているのではないはずです。一見個人的な目標だったとしても、それは自分と関わる周囲の人と、一緒に人生を楽しみ幸せになる基盤となるものがほとんどです。
年末の記事で「人の悩みは突き詰めると、全て人間関係によるもの」と書きました。それと同時に、最も大きな喜びや楽しみ、感動は周りの人と関わる事によって、生まれる事を感じて下さい。
どんな人と達成を喜んでいるでしょうか?どんな人のサポートや応援を受けたでしょうか?どんな人と学び成長してきたでしょうか?どんな人と出会い分かり合えたでしょうか?どんな人の人生に貢献することができたでしょうか?どんな人が苦しみや試練を感じさせてくれたでしょうか?
いかに人との関わりの中で、自分も周囲の人も変容し、相乗効果を生み出し、想像もしていなかった能力を発揮する事ができたでしょうか?個人個人の価値観やミッションを、相互に理解し尊重したことで、新たな世界に気付きビジョンを共有した仲間がいたからこそ辿り着いたのです。
こういった関わる人の存在に気付き、全てに感謝出来た時、私たちはリスクを取って、どんなことが起こるかもわからない、次なる山に登る勇気を得るのです。
1.目指すことが達成した時に、本当に喜べるか検証する。何を?なぜ?どのように?やるのか。
2.辿り着くまでのプロセスを想像して「自然の法則」に反していないか検証する。目標は嫌な想いや我慢の上に成り立つものではない。
3.周りの人との関わりを検証する。本を読むだけでも過去の人との関わりです。現在に生きる人達だけでなく、過去の偉人の知恵も借りて、力を合わせて努力する。
目標の達成は、テクニックやスキルの部分に焦点が当たりがちですが、上記は外してはいけない大事な考え方やあり方です。今の世の中は、過去生きた人が残してくれたレガシーで成り立っています。一人一人の力は小さくとも、私たちが仲間とのシナジーで生み出した行動と実績が、次の時代を生きる人へ、どんな世界を残すかを決定します。
そんな世の中に対する貢献を、多くの仲間と一緒にしたいと願っています。今年も一年、どうぞ宜しくお願い致します!