あなたは何にお金を使っていますか？
支払いをする時、気持ちよく支払うことができているでしょうか？
お金の循環という言葉を聞いたことがある方は多いかと思います。
お金はエネルギーであり、循環させることでどんどん自分に返ってくる。
社会を良くするため、寄付することでお金が循環して自分に返ってくる。
巷では様々なお金の循環が語られ、実際に試した方もいらっしゃるかもしれません。確かにお金は循環させることで返ってくるのですが、多くの方は循環させているつもりが実際には停留させてしまっています。
それは何故なのか？
実はお金を循環させるためには、循環を正しく理解して、在り方を整えることが重要です。それでは本当の循環とは？循環を促す方法とは？
今回はお金の循環について、無意識に行なっているお金に対する思い込みを踏まえて考えてみたいと思います。
お金を支払うことを損することだと思い込んでいる人は、できるだけ出ていくお金を少なくして、お金を貯めこもうとします。お金を支払う＝お金が減る、ということにばかり注目し、得られるものに視点が向けられていないので、自分のステップアップに役立つ支出にも躊躇してしまいます。ステップアップすることによって将来収入が増えることには視点が行かず、お金を停滞させ、お金の循環を悪くしてしまうのです。
例えば、今勤めている会社が海外進出に力を入れ始めたとします。英語のスキルを上げると仕事で活躍できる機会が増え、昇進する可能性も上がるかもしれません。そう思って英会話スクールをいくつか調べたとします。でも、もしあなたが「貯金が減ってしまうのは、やっぱり嫌だな。もっと自分にとって最適な使うタイミングがあるはず。」と思ったら、きっとスクールにお金を使うことを躊躇し、英語力を向上させる機会を持たないでしょう。その結果、海外事業で活躍の場を得られず、昇進、給与アップの機会も得られないかもしれません。
それは、あなた自身の「無形の資産」である知識、スキル、経験を得られるチャンスを失うことになります。無形の資産の蓄積は自分の価値向上に繋がります。お金は価値と等価交換するものなので、自分の価値が高まると入ってくるお金も増えますが、価値が向上しないままだと入ってくるお金も増えることはありません。つまり、自分の価値向上につながる活動が無ければ、お金の循環を停滞させることになるのです。
お金は必要な時に舞い込んでくるものです。
「妻の妊娠が分かった直後、会社の条件には当てはまらないのに、色々と重なり昇進した」、「ビジネススクールに通うための入学金が足りないと思っていた時、たまたま定期預金が満期になり予期せぬお金が入ってきた」というようなことは、本当によくあります。
当然ですが、むやみやたらにお金を使っていては、消えていくだけです。お金をかける対象をしっかりと考えることが大切です。では、お金をかける対象とは、何なのでしょうか。
それは「あなたが価値を感じること」、つまり価値観です。例えば、あなたは人と人を繋ぐことに価値を感じていて、そこに関しては素晴らしい才能を発揮できるとします。新しい出会いを求めて様々な会合に参加したり、自分から会合を主催したりすることで、交際費は嵩むかもしれませんが、あなたの人脈は広がり、無形の資産は貯蓄され、どんどんその才能を発揮する機会が訪れるでしょう。あなたへの信頼は更に厚くなり、やがて新しいビジネスチャンスに繋がるかもしれません。
価値を感じることは一人ひとり違います。あなたが自分の価値観にあったお金の使い方をすることで、あなたの才能を発揮でき、周りに恩恵をもたらし、更なるお金の循環を生み出していくのです。
「実は全部逆だった？人生を豊かにする４つの法則」でもお話しましたが、人があなたに何か渡そうとしてくれても、入れ物がパンパンでは、受け取ることができません。先にあなたから人にギブすることでスペースができるからこそ、テイクすることができます。お金も同じことで、自分のところに溜め込もうとすればするほど、巡って来なくなります。
「この人に〜してあげたら、〜してもらえるかも」という損得勘定ではなく、日頃の感謝を表現する手段として、「〜してあげたい」「〜をプレゼントしたい」という気持ちをもつことが大切です。
自分に嬉しいことが起きた時に、普段お世話になっている人の顔が自然と思い浮かび、シェアしたいと思えるような心の状態であれば、結果的に、日々の些細な幸せをこぼさず受け取ることができ、それが活力となり、結果さらに良い仕事につがなります。
お金の循環の本当の意味、そして循環を促進する術をお伝えしました。
価値を感じることには、自己投資としてお金を使っていきましょう。 すると不思議なことに、本当にあなたが必要とするときに、必要な分が巡ってきますよ。
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