友人のファッションを見て「素敵な着こなし、センスいいなあ」と感心したり、
自分でイラストを描いてみて「あたしってセンスないわー」と落ち込んだり。
私たちは日常でよく「センス」という言葉を使います。
センスが必要とされるのはファッションや芸術分野だけではありません。仕事でも、書類の作成や会議の進行など、あちらこちらに「センス」が必要と感じる局面はあるものです。
センスが必要だと思うけど、これは生まれつきだからどうしようもない、とあきらめている人はいませんか?
自分にはセンスがないと感じた時、どうすればいいのでしょうか。
今回はそんな疑問について考えてみましょう。
人生デザイン構築学校(JDS)のさあや学長は「私にはファッションセンスがない」と言います。イベントやパーティで 、さあや学長の着こなしを目にしている人には信じ難い発言ですが、それには次のような理由があるのです。
「服のセンスがいいと褒められることはありますが、私自身はファッションに価値観がないので、今年の色とか流行とか、全くチェックしていません。そして自分にはセンスがないと思っているので、自分では選ばないのです。行きつけのお店に年に2回行って、信頼できる店員さんに『お願いします。』と言って、上から下まで選んでもらっています。」
これは、センスがないと感じた時の、解決策のひとつです。
自分で安いアイテムを探して組み合わせる方が節約になりそうですが、ファッションセンスが乏しいと、せっかく買っても気に入らず、タンスの肥やしになってしまうかもしれません。
センスのある人に任せて選んでもらえば、値段は高くなっても 満足できるものが手に入るし、どれを買おうかとあれこれ迷う時間も節約できます。
つまり、何から何まで自分でやる必要はなく、価値観を持っていない分野、センスがないと自覚していることについては、センスのある人に任せてしまう——。
これは仕事にもそのまま応用できそうです。
商品をデザインする、ホームページを新しく作る、イベントの企画を作るなど、仕事の面でも、センスのある人に任せる方がうまくいくことがあります。
ですが、「人に任せる場合も、決定するのは自分」です。
まずは、誰に任せるのか、センスのある人を選ぶ必要があります。また、出来上がったものが「良いものかどうか」、判断するのは自分です。そして、この判断にはセンスが必要です。
物事を決定する時に必要なセンスとは「物事を俯瞰して眺めることができる目」です。
たとえば、食器のデザインを依頼した時。見た目の美しさや自分の好みで判断してしまいたくなりますが、他にも重要なことがあります。その商品を使う人の立場に立った時に、そのデザインはどうなのか、という視点です。
食器を使う人は、高齢者か、若者か、子供か。世代が変われば好みも変わります。
美しいデザインにこだわって細かな細工が多くなると、使い勝手が悪くなります。
日常で使うものなら、落とした時に割れにくい、食器洗浄機でも傷みにくいなどの機能も重要です。反対に、ここ一番の大切なシーンに使われる食器なら、洗練されたデザインであることが重要でしょう。
物事の決定に際しては、いろいろな方向から物事を眺めようとする目、俯瞰して判断する力が必要です。これはとても大切なセンスです。
また、センスのある人は、皆が素通りする風景の中に面白いものを見つけたり、会議で思いがけないひとことを発して場を盛り上げたりと、人とは違う「ポイントの掴み方」を心得ています。
それが何かと当人に尋ねても、多くの場合「そう感じただけ」「思いついただけ」と答えるだけでしょう。センスとはそういうものです 。
ですが、センスのある人をよく観察していると、その人が何に注意を払っているのか、何に注目しているのか、だんだんわかってきます。その人と同じ高みに達することはできないとしても「こうすればいいのかな」というアイデアが少しずつ湧いてきます。
人は、興味のある分野に関してはもっと知ろうとするので、知識が増えてセンスも磨かれていきますが、興味のない分野は無意識に避けてしまうので、センスを磨くチャンスがありません。
今まで興味を持たず、センスがないと思っていたことでも、何かのきっかけで関心を持つようになれば、その分野に接する機会が増えてくるでしょう。そうして「経験の量」が増えていけば、見えるものが変わってきます。
すると、少しずつ面白くなってきます。今まで「自分にはセンスがない」とあきらめていた分野にも、価値を感じられるようになって、センスも磨かれていくのです。
センスを磨くことは、自分の世界を広げることです。
自分の世界が広がり、価値を感じるものが増えていくと、人生が豊かになります。
美術、音楽、文芸など芸術系の世界を楽しむためにはセンスが必要ですが、今の時代は効率的な情報収集が優先されるので、この世界をじっくり味わうためのセンスを磨く努力は、軽視される傾向にあるようです。
この、実用やビジネスには無駄だと思われている分野にも、あえてお金と時間を使ってみる——。そのようにして経験を増やしていくと、新たなセンスが磨かれて、人間に厚みが生まれます。
人生には「まわり道をして、そこに咲いている一輪の花に出会う喜びを感じる」という楽しみ方もあります。
人生の楽しみ方は一通りではありません。経験を増やして、いろいろなセンスを磨いて、今生きているこの人生を思う存分楽しむ。そんな選択肢もあっていいのではないでしょうか。
—
JDSではただいま個別相談会を開催しております。学校に興味がある方は、認定講師・コーチが対応する「個別相談会」にて、どのようなことが学べるのかを確認してみてください。
また、個別相談に参加する前に、JDSの様子を確認してみたいな、と思われた方は、2022年12月に開催した総会の動画をご覧いただければと思います。個性豊かな仲間が共に楽しく過ごしている様子が伝わると嬉しいです。
人生デザイン構築学校では、個人が幸せな人生を自分自身でデザインできるようになるために、Dr.ディマティーニ開発の『価値観ミッケワーク』(正式名:バリュー・ディターミネーション)を行っています。このワークによって、これからの人生を幸せに生きるためのあなた自身の『最高の価値観』と『人生のミッション』が明らかになるのです。
『価値観ミッケワーク』の無料解説動画とワークシートはこちらから入手いただけます。
https://mmjdi.com/p/r/kAvYgCm2
自身の価値観についてさらに深堀りしたい方には、公認ファシリテーター(人生デザインコーチ®︎)があなたの『最高の価値観』の言語化をお手伝いします。マンツーマンでコーチの問いかけに答えることで、潜在意識に隠れているあなた自身の価値観、そして天才性が明らかになります。
https://jinsei-design.com/curriculum/