こんにちは！
ミッション・ミッケ人生デザイン研究所 研究員の松野麻由子です。
前回は、「社会人留学を実りあるものにするための３つの心得」と題して、留学前に準備しておくと良い心構えのポイントをお伝えしました。
今回は、留学後に感じられる成長の一例として、私が約1年半のスウェーデン留学を通して身に付いた事ベスト３をお伝えしていきたいと思います。
社会人留学をこれから経験しようとされている方の何かの参考になれば幸いです。
海外に留学して、一番考えさせられたのは、自分はどういう人間なのか？ということでした。
日本にいる場合は、性別・年齢・職業・勤めている会社・卒業した大学、など、何かしらのステータスや所属している場所によって、自分はこういう人間だ、とか相手はこういう人間だ、と何となく規定するものがありましたが、海外に行くと、性別・年齢・会社・大学などは殆ど関係なく、職業や専攻している学問、自分の信条や哲学、応援している政党など、日本ではあまり意識することのないことを聞かれることが多く、自分というものを深く考えざるをえない環境でした。
誰かから指示や援助があるようなことは殆どなく、自分はこれがしたい、これに困っている、ということをきちんと主張していかないと、なかなか自分にとって暮らしやすい環境は整いません。
そんな中で、自分は何が好きで、何が嫌いで、その背景にはこういう信念があるからだ、というところまで自分を深堀していくことで、「自分」を持ち、主張していく力が身に付きました。
この力が身に付くと、誰かが描いた幸せに乗っかるのではなく、自分の人生を、「自分にとって」価値あるものにしていくことができるようになったと感じています。
この力が前提にあったことで、人生デザイン構築学校で、自分の価値観とミッションを見つける作業がより活きたものとなったことは間違いありません。
「自分」に関してもそうであったように、相手についても、性別・年齢・会社や大学などのステータスには関係なく、その人はどういう人間であるのか、ということを意識して接することができるようになりました。
つまり、最初に色メガネで相手を見て、こういう人なのだろう、というジャッジをなるべくしないようになったということです。（実際、海外ではそういうジャッジする前提情報自体もあまりないので、相手のありのままを見るしかないのですが・・・＾＾；）
この力が付いたことで、今までなら遠慮して話さなかったような人とも交流を持つことができるようになり、これまで自分では考えつかなかったような新しい視点や考え方を知り、その中の一部を自分の中に取り込むこともできるようになったと感じています。
新しい環境というのは、事前に予測できない事も多く、突然起こった出来事に何とか対処していくということを繰り返すことになりますが、そんな中で不測の事態も前向きに捉えられるような思考の転換と、それをどう解決するかをなるべく早く考えつく力が身に付いたと感じています。
この力が身に付いたことで、仕事というのもある意味ルーティーンワーク以外は常に新しい環境との出会いでもあると思うので、仕事のスピードや進め方が断然早くなりましたし、自分の人生においても、たびたび起こる変化やトラブルを、嫌なものではなく、チャンスと捉えられるようになり、人生自体がとても楽しいものになりました。
今回ご紹介した３つの力は、いずれも、キャリアと人生そのものの両面で、とても大きな収穫であったと感じています。
日本国内でも同じような気づきを得ることができたかもしれませんが、海外に行くことで、その気づきのスピードが何十倍にもなったと感じています。
「自分」とは何者かを知ることは、他の誰でもない、自分自身が満足の行く人生を歩む第一歩になります。
相手をありのままに見ることは、これまで自分の価値観では見えていなかった視点を取り込むことができます。
新しい環境に適応する力を身に着けることができれば、まさにこれからの時代、色んなことが大きく変化していく中で、環境に振り回されず、自分も相手も尊重した人生を歩むことに繋がるのではないかと思います。
今回挙げた以外にも、本当に色んなことを学び、留学は間違いなく、私にとっては人生の大きな転機となりました。
自分の人生をより充実したものにしていきたいと考えている方には、環境が許すのであれば、留学は是非お勧めの方法です！
それでは今週も素敵な1週間をお送りください！！
