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2014
10月11日

「より幸せになると、より働くようになる」 ~ヴァージングループ有給休暇の無期限化に見る幸せな働き方~

「より幸せになると、より働くようになる」 ~ヴァージングループ有給休暇の無期限化に見る幸せな働き方~

英ヴァージングループが、有給休暇の期限を無くすことを発表をしました。ヴァージングループ本社の全社員は、今や無期限の休暇が取れるということです。

3連休の初日、それについて、考察したいと思います。

記事要旨:

・より幸せになると、より働くようになる。

・会社の仕事や方針に合った社員を雇い、各人を信頼してスケジュール管理を任せると、社員は無期限の条件を悪用しない。

・実際ほとんどの社員が、決められた有給休暇があった時よりも休みが少なくなっている。

・自由を与えられると、大いなる責任感が生まれ、社員は基本原則に則って動くようになる。

ヴァージングループの記事 http://www.lifehacker.jp/2014/10/141010unlimited_leave.html

・・・・・

「より幸せになると、より働くようになる」。

大方の方は、これには直感的に、頷けるのではないでしょうか。

でも、より幸せになるには、どうしたらいいのかと聞かれると、唸ってしまいます。そこが難しいから、私たちは悩むんですよね。

より幸せになるにはー。

より働いて、より良い暮らしをすると、幸せになれる。
◯◯を得られれば、幸せになれる。

世の中一般的にそう考えられていると思います。

でも、これは、逆だと思うのです。

ヴァージングループの社長リチャード・ブランソン氏が言うように、

より幸せになるから、より働ける。
先に、幸せが来るのです。
質量ともに良いシゴトをするためには、何も手に入れてない状態で、そのシゴトをすること自体に幸せを感じることが必要です。

そんなことは、わかっている。
それが出来ないから悩んでいる。

そんな声が聞こえてきそうです。

その答えを探るために、幸せとは、何かを考えてみたいと思います。壮大なテーマなので、ここでは、さくっと(^^;) 。

良く、幸せになりたい、幸せになる、と言いますが、

私は、幸せとは、なるものではなく、感じるものだと思っています。

あなたは、いつ、幸せを感じるでしょうか。

私は、自分のしたいことをしている時に、幸せを感じます。
その結果として何かを得たら、それはそれで嬉しいですが、それよりも、”自分が幸せに感じることをできている”、状態に幸せを感じます。

人間は、今していることが、自分の幸せのポイントにヒットすれば、幸せを感じるのだと思います。

何かを得た結果、完了系で感じる幸福感、それは「嬉しい」という一時的な感情です。嬉しいという気持ちは、一瞬で消えてしまいます。持続力がありません。

「幸せ」とは、現在進行形の状態。一瞬で消えてしまう感情に、幸せを持ってこさせるには、無理があります。

完了系で感じる感情で幸せはもたらされないのです。

つまりは、何かを手に入れたら幸せになれる、それは幻想ということになります。

何かを手に入れて、それを「持っている」ことが嬉しいと感じ続けられるならば、それは幸せだと思います。

でも、ずーっと持っていると、持っていることが当たり前になり、最初に手に入れた時の「嬉しい」気持ちは、哀しいかな、徐々に薄れてしまします。

例えば、最初のビールの一杯はとても美味しく、とても幸せを感じますが、5杯目は一杯目ほど美味しさは感じられないですよね。

そして、当たり前になってしまうと、新たな、◯◯があったら幸せになれる、の◯◯を探すのです。その状態の時は、ずーっと(イマ持っていない)幸せを求める、不幸せな状態。そして、やっと手にいれ、一瞬の嬉しさを感じ、消え、また新たな◯◯を求める。

これだと、幸せ一瞬、不幸せずっと。という人生になってしまいます。一瞬の幸せのために、不幸せな状態を続けるのは、私は嫌です(^^;) 。

幸せを感じる元となる因子が完了系で一時的なら、「嬉しい」感情も完了系、一時的になりますし、因子が現在進行形で永続的なら、嬉しい感情も現在進行形で永続的な「幸せ」な状態になる。

シゴトというのは、している時は、現在進行形です。
なので、シゴトをしている時に、幸せを感じることは、可能です。

イマ、取り組んでいるシゴトに、イマ、それをしているということ自体に、幸せを感じること。

その「イマ」の状態が、連続して続くこと。

それが、シゴトで幸せを感じているという状態。

より働くために、必要なのは、その状態です。

前置きが長くなりました。

では、企業という枠組みの中で、シゴトを選べない状況の中で、どうしたらシゴトに幸せを感じることができるのでしょうか。

自分の幸せのポイントがシゴトの中に見出せれば、幸せを感じます。幸せのポイントとは、自分の最高の価値観です。

自分の最高の価値観がシゴトで満たされている時、人は幸せを感じます。

最高の価値観とは、自分が心の底から欲し、特別な価値を置くもの。

人生の前半に持った欠落感から生まれ、それが満たされると、この上ない幸せを感じるもの。

私たちは、一人一人歩んで来た人生が異なります。なので、一人一人別個の価値観を持っています。

それが満たされると、シゴトでも遊びでも、人は幸せを感じます。

経営者、管理者目線で言うと、個人の最高の価値観を満たすようなシゴトを任せ、満たすような管理の仕方をすると、社員は、それぞれの幸せを感じます。

そして、ヴァージングループのトップが言う、
より幸せになると、より働くようになる。

この状態が創られます。

働くこと自体に幸せを感じる、そんなシゴトなので、
働いても休んでもいいよ、と自由を与えられても
有休消化が逆に、減ることになります。

自由度が高まると、逆に自主性が増し、創造性も増すというおまけもつきます。

実際、マイクロ管理で自由度を奪われて自主性・創造性を失っている例を多く目にします。その状態で、創造性・生産性・効率性を高めるよう、あれやこれやと分析ツールを用いても、効果がでないのです。

創造性、生産性、効率性、ひいては、未来に発展するイノベーションを起して行く企業風土を確立したいと思ったら、

社員全員に対して、シゴトをすること自体に幸せを感じるマインドセット構築を最優先に取り組むべきと、思います。それが叶った先に、有給無期限等を入れると、ヴァージンのように、悪用されずにポジティブな効果が期待できます。

ミッション・ミッケが取り組んでいるのは、まさに、この「シゴトに幸せを感じるマインドセット構築」部分です。

自分の価値観をシゴトで満たし、シゴトに幸せを感じる。

そんな未来の働き方のために、私たちにできることがあります。

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