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2018
09月10日

今の自分に見えていない『真実の4分の3』

2018年9月10日(Tue)

こんにちは!
(株) ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、所長の高衣紗彩です。
近年、マイナスのことを考えると気持ちが落ち込んだり恐怖や不安に駆られるので、マイナスのこと自体を考えないようにする、という方が増えているように思います。
コーチングメールにそのように書いたら、「私もそうかも」との感想を複数いただきました。
今回は、物事の「マイナス面に目をつぶって見ないように」すること、無視すること、プラス面ばかり見ることが人生にどんな弊害をもたらしているのか、そして、どうしたら嫌な感情を持たずにマイナス面を見ることができるのか、その具体的方法について、お伝えしたいと思います。

マイナス面を見ないことの弊害

先日、たまたま目にした占いに、このような言葉がありました。
「物事には、プラスとマイナスの両面があります。マイナスの面を見るのではなく、プラスの面「だけ」見るようにしましょう。」
こう言った「一見役に立つように見えて、どんどん真実からかけ離れていくことになる情報」、生きることを苦しめている情報が氾濫しています。
マイナスのことを考えなければ、気持ちは穏やかかもしれません。ですが、それでは「真実」を見ていることにはなりません。
私たちは、真実が見えた時、愛と感謝、幸せを感じます。
真実が見えず、自分のフレームワークで見たとき、葛藤や苦しみが生まれます。
真実を自分勝手に解釈することを、認知の歪み、癖、バイアス、と言うことは、これまでにもお伝えしてきました。
「物事にはプラスとマイナス両面があります。」
これは、その通りです。これに対し、物事のマイナス面だけを見て、「不幸なことが起こった」と解釈することは、真実を真実として捉えていない。それも、その通りです。
ですが、だからと言って、「『マイナス面を見ずに』プラス面だけを見る」、と言うのは、どうでしょうか。
片面しか見ていない、と言う意味では、同じように真実を真実として捉えていません。
マイナス面だけを捉えた場合、プラス面だけを捉えた場合、どちらの場合も
「あなたにとっての」真実は、事実としての真実とは異なります。
その意味では、どちらも同じように「真実」を見れていないのです。
なのに、プラス面だけを見ることをよしとしているのは、
プラス面『だけ』見ていれば、幸せに過ごせる、と言う幻想があるからです。
その幻想自体が、真実ではない。
真実ではない観念=幻想に基づいて物事の見方を論じても、ますます真実からかけ離れていくだけです。
プラス面だけを見ていると、その時は気分が良いかもしれません。ですが、大陸プレート間に溜まるエネルギーのように、その「歪み」は少しずつ内面に溜まっていき、ある日突然、地震のように一気にニュートラルに戻らされる(マイナス面を見させられる)ことが起こります。
それは、想定外の3乗くらいの、大きなマイナスの顔をしてやって来ます。
そうならないためには、どうしたら良いのでしょうか。

「マイナスを直視」できるようになるために

そうならないためには、毎日、毎瞬、全ての出来事に対し、プラス面とマイナス面の両方を「認知」することが必要になります。
そのため、マイナス面を見たときに、「気分が落ち込んで見れない」方は、「落ち込まないようにする」ことが必要になります。
落ち込まないためには、どうしたら良いのでしょうか。

1.  プラス面とセットでその物事を見る

そのときにこそ、プラス面とセットでその物事を見るのです。
その物事は、まさに、あなたに、プラスもマイナスも運んできてくれています。
その両方を同時に見るのです。マイナス面だけ、プラス面だけ、のどちらかに偏るのではなく(だからこそ、認知のバイアスと呼びます)、どちらも認知することができれば、その物事を「マイナス」とも「プラス」とも捉えない「どっちでもない」を真実として捉える認知ができるようになります。
両方同時に見えれば、その物事を見るときに「どっちでもない」になるので、そもそもその出来事をマイナスと捉えなくなります。なので、当然、落ち込むことはなくなります。

2. マイナス面がもたらすメリットを認知する

さらに、もう一つ、マイナス面を見たときに落ち込まないようにするために、できることがあります。
マイナスを見て落ち込む、と言うのは、1でお伝えしたように、マイナス面しか見えていないことが第1の原因ですが、もう一つ、原因があります。
それは、マイナス面がもたらすデメリットに「しか」意識のフォーカスが行っていないことです。
実は、マイナス面自体も、必ず、あなたにメリットをもたらしています。
そのメリットが見えていないために、そのことを「マイナス」と捉えているわけなので、見えていなくて当たり前です。
嫌な気分になるのが嫌で、マイナス面を直視することができない場合、
そのマイナス面自体がもたらしているプラスを探す
ことをしてください。
このプラスが見えると、一つの物事の「マイナス面」だと思っていたことも、実はマイナス面ではないことに気づきます。
そして、逆もまた真なりで、「プラス面」だと思っていたことも、実はプラス面ではないことに気づきます。
混乱して来たかもしれません^^;。

物事の見えていない4分の3を見る

まとめると、
物事にはプラスとマイナスと両面があるー。
これにまず、気づくこと。
そして、次の段階として、
プラス面(と認知していること)にも、実はメリットとデメリット(プラスとマイナス)がある
マイナス面(と認知していること)にも、実はデメリットとメリット(マイナスとプラス)がある

ことを認知します。
そうなると、あなたにとっての真実は、
1) 物事には、プラス面とマイナス面がある。
より正確には、自分がプラスと認知する面 と 自分がマイナスと認知する面 があるー。
となり、さらに、
2) 物事には、自分がマイナスと認知する面 にもプラスがある。
       自分がプラスと認知する面   にもマイナスがある。
となります。
こんな感じです↓。

つまり、一つの物事に対して、「こんなことが起こるなんて、今日はついていない!」と思った場合、マイナス面がもたらすデメリット(マイナス)しか見えていない、真実の 『4分の1』しか見えていないことになるのです。
また、一つの物事に対して、「こんなことが起こるなんて、今日はついている!」と思った場合、プラス面がもたらすメリット(プラス)しか見えていない、これも真実の 『4分の1』しか見えていないことになります。
「あなたの真実」(あなたが真実と思い込んでいる真実)は、真実の4分の1の世界での真実でしかなかった、ということになります。
これを、『事実としての真実=全体』を見ることができれば、『マイナスを見たときに嫌な気分になること』はなくなります。
なぜなら、その「マイナス面」にもメリット(プラス面)があるとわかっているわけですから、これまでそのことの「マイナス面」と思っていたことも、もはやマイナス面とは捉えなくなっているからです^^。
ここまで見えて始めて、全てが見えた、事実としての真実が見えたことになります。
これぞ、まさに、陰陽のマークの、陰の中に小さい陽があり、陽の中に小さい陰があることの意味です。

これは、『物事の本質』を観ることにも繋がります。
時間をとって、身近な例で、考えてみてくださいね。
最初は、嫌な出来事、の、自分に見えていない残り4分の3を見つけるのは、難しいと思います。
少し考えただけでは難しいかもしれません。ですが、皆さん、3ヶ月ほどでできるようになるので、希望を持って「見ようとして」みてください。
そのための、TIPS(コツ)をご紹介します。

物事の見えていない4分の3を見るためのコツ

嫌だなと思った出来事があった場合:
1) そのことを受けて、自分の行動で変わったことは何か? 例えば、新たにするようになったこと、しなくなったことなど。その行動の変化は、自分にどのようなメリットをもたらしているか <出来事のプラス面を見る>
2) その嫌な出来事を受けて、新たに受けるようになったメリットは何か? これは、他人の行動で変わったことは何か?を考えると見えやすいです。例えば、それまで特に仲良くなかった人からも共感を得られた、以前より周りとの絆が深くなった、うまく対応したことで評価が高まった、など。その行動の変化は、自分にどのようなメリットをもたらしているか <マイナス面から得たメリットを見る>
このように、これまで意識が向かっていたところ、集中して認知していたところから、意識を自分に一旦戻し、視点を別の場所、別の人、別の切り口に変えて見てみると、見えてきます。
私たちは、ほとんどの場合、これら嫌な出来事を受けて得たメリットと、嫌な出来事との結びつきが見えておらず、「別々に起こった二つのこと」と認知しています。
後からもたらされた、例えば「周りからの共感」は、嫌な出来事が起こらなかったら起こらなかった、と言う、自分に起こった物事同士の関係を見ていただくと、気がつきます。

物事の見えていない4分の3を見る

今回は、私たちには、通常、物事の4分の1しか見えていないということ、そして、その弊害、そして残り4分の3を見るためにどうしたら良いか、をお伝えしました。
見えている4分の1だけを元に、怒ったり落ち込んだり悲しんだり、ぬか喜びしたりと毎日感情が振り回されて、自分の本来の能力が発揮できなかったり、何日も何も手をつけられなくなってしまうのは、勿体無いですよね。
毎日、小さい嫌なこと、があったときに、『見えていない4分の3』を見るように、トレーニングしてみてください。(これは、良いこと、があったときも、同じです。)
トレーニングすることで、見えるようになり、「マイナスを考えて気分が落ち込む」ことはなくなります。
そして、災害など、万が一のことが起こった時のことを冷静に考えることができ、冷静に準備をすることができるようになります。
気づいた方もおられるかもしれませんが、実は、将来に対する不安や恐れが発生するメカニズムも同じです。なので、このトレーニングをすることで、不安や恐れを消すことができます。
『見えていない4分の3』、ぜひ、見えるようになって、あなた本来の力を思いっきり発揮して、仕事、家族との時間、あなたの人生をもっと楽しんでくださいね。

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