みなさんは職場や家庭で挨拶はしていますか?
面倒だという理由や、自分が苦手な人に対しては、挨拶しないことを選択する人もいます。
ですが、意欲的に行うことをお勧めします。
なぜなら、挨拶は誰でも簡単に行えるコミュニケーションの1つに留まらず、将来の自分に大きなメリットをもたらしてくれるからです。
私たちが何気なくしている挨拶からも、得られるものはとても多いです。
今回はそんな挨拶のメリットと、効果が倍増するポイントを紹介します。
目次
人の第一印象は3秒で決まる、と言われています。そして、その3秒で相手を信頼できるかを判断しています。
その貴重な3秒間でできるコミュニケーションが、挨拶です。
挨拶をすることで、相手があなたに良い印象を抱きやすくなり、それは後々、仕事や人間関係でプラスとなります。
また、職場の若手社員とのコミュニケーションに苦労している上司、管理職の方にとっては、挨拶を通して、何を考えているか分からない部下との心の距離を縮めるチャンスを得られます。
社会生活における基本的なマナーとされている挨拶ですが、マナーだけに留まらない多くのメリットを持ち合わせています。
挨拶する理由や、メリットと感じている部分は何だと思いますか?
・会話のきっかけになる
・お客様によい印象を与える
・職場が明るくなる など
メリットなど気にせず挨拶している人もいると思いますし、その答えは様々かと思います。
どれも決して間違ってはいないのですが、挨拶の最大のメリットは、将来への自己投資です。
具体的なメリットをいくつかあげてみます。
挨拶は相手の心を開き、会話や関係作りのきっかけになります。「先日体調を崩していたみたいですけど、少しよくなりましたか?」など、具体的な内容を添えると、より会話がしやすくなります。声をかけられた方は「自分の事を気にかけてくれる人」と認識して、心理的距離が近くなります。
上司との関係構築が上手くいっていない人は、失敗を恐れて自分が思っていることを率直に話すことはありません。
親密な挨拶を繰り返すことで信頼関係が構築されると、職場での心理的安全性が確保され、本音を語り合える上司部下の関係性の構築にも繋がります。
きちんと挨拶できる人は、印象が良いです。また、挨拶された人だけでなく、側から見ている人からも、「周りに気を配れる人」という印象を抱かれます。相手に好印象を与えることで、親密度を高める効果もあります。
親密度が高い職場と、よそよそしい人間関係の職場、どちらが気持ちよく働けて、自分の能力を発揮できるのか、一目瞭然です。
苦手な人にもきちんと挨拶をすることは、人間関係改善のきっかけになります。何を考えているか分からない部下、厳しくて苦手意識を持っている上司や客先などがいる場合、そういう人たちにこそ積極的に挨拶をすることでより多くのメリットを享受できます。
挨拶を交わすことで、コミュニケーションへの抵抗感が減り、ストレスが緩和される効果もあります。
言葉を交わすことで、相手が何に価値を感じる人なのか、相手の価値観を知ることができます。人間は価値を感じる行動をしているとき、注意力、集中力、持続力が高まり、頑張らなくても良い成果を出してしまう、ということが人間行動学の研究から明らかになっています。挨拶をしたとき、相手と交わした言葉や、行動の中にも価値観は現れているので、丁寧に観察してみてください。
挨拶をしないことは、一時的には楽に感じるかもしれませんが、長期的にはいくつかのデメリットがあります。
コミュニケーションの機会が減り、関係が希薄になりがちです。特にビジネスシーンでは、挨拶を通じて信頼関係を構築する第一歩が欠けてしまい、その結果、対人関係がぎくしゃくしてしまいます。
長く付き合う職場の中でも、挨拶をしないことでお互いを理解する機会が減ってしまいます。信頼関係が築かれず、心理的安全性のない職場になりかねません。
挨拶をしないことで、周囲の人々に対して冷たい印象を与えたり、無関心に思われたりすることがあります。相手が「自分は嫌われている」と感じることもあり、無用な誤解を生む原因になりかねません。
上司の立場であれば、「話しかけづらい怖い上司」といった印象を与えてしまう可能性もあります。
挨拶をしないことが習慣化すると、周囲とのコミュニケーションが乏しくなり、孤独感やストレスを感じやすくなることがあります。人との繋がりが減少すると、メンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性が高まります。
挨拶をしないことは、マナーや礼儀に反する行動とされがちです。挨拶をしないと、周囲から好意的に受け入れてもらえないことがあります。その結果、周囲からの評価を下げ、ビジネスやプライベートでのチャンスを失うことにも繋がります。
たとえ挨拶をしているつもりでも、相手に伝わらなければ意味がありません。
また、自分が相手に関心を持っていることが伝わると、挨拶の効果は倍増します。
挨拶のメリットを享受するために、次のことに気をつけましょう。
・相手に体を向ける
・適切なボリュームで言う
・はっきりと発音する
・相手の言動に意識を向ける
・相手がよく使っている言葉を知る
・相手が好きな話題を話す
手が離せない作業中や、電話中でも、相手を見ながらおぎじをしたり、手を振ったり、何かしら工夫をして反応しましょう。
そして作業や電話が終わった後に、挨拶をしてくれた人に挨拶に行きましょう。わざわざ?と思うかもしれませんが、このひと手間が長期的な信頼関係を築いてくれます。
さらに、価値を感じることを挨拶代わりに話題にしてくれる人だとしたら、信頼関係はさらに深まります。相手に好意的な関心を持って挨拶をしましょう。
挨拶は誰でもできるコミュニケーションであり、自己投資です。
人間関係の構築や関係改善だけでなく、自己実現にも影響を与えます。
また、仕事の時だけでなく、普段支えてくれている家族との間でも、「おはよう」「お疲れ様」「お帰りなさい」などの何気ない挨拶を大切にして、お互いの価値観を尊重する関係を築きましょう。
たかが挨拶、されど挨拶です。
相手に伝わるように自発的に挨拶をして、自分が思い描く人生を実現させてください。