あなたは、夢を持っていますか？
本屋さんには夢を叶えるためのHow To本
「夢を諦めるな」と励ます本など夢に関する本が多数並んでいます。
ですが、そもそも夢とは何でしょうか。
夢は持っていればそれでいいのでしょうか。
今回は、夢を持つことの意味について考えてみたいと思います。
あなたは今、どんな夢を持っていますか。
・宝くじで７億円当てて遊んで暮らすとか
・ある日突然素敵な彼（or彼女）と出会って結ばれるとか
・定年後山奥で悠々自適の自給自足生活をするとか
友人とお酒を飲みながらそんな夢を語っている人、いますよね。
このような大人になってから持つ夢というのは、夢だと語りつつも、自分で「叶うはずがない」とあきらめている。
「こういうことが起こればいいな」と漠然とは思うけれど、
だからといって、そのために何か考えてそれに向かって行動する類のものではない。
そんな場合が多いように思えます。
子供の頃はどうでしょうか。
多くの子供が
「プロ野球選手になる」
「Ｊリーガーになる」
「アイドルになる」
など、自分の将来についての夢を言葉にしていたと思います。
大人はそんな子供の夢を聞いて、微笑ましいと思いつつも、「子供は夢があっていいなあ」とか言いながらそんな夢は叶わぬことだと見限っています。
ですが、夢を語る子供たちは、夕方遅くまでキャッチボールをしたり、
TVや動画を見ながらダンスの練習をしたり、彼らなりに真剣に、夢を叶えるための努力をしていると思います。
プロ野球選手になりたいという夢を抱いて、毎日素振りを欠かさなかった子供も、
中学で野球部に入ったけれど、レギュラーになれない。
中学校で多少活躍していても、高校で入った野球部は、勝ち進んでも３回戦まで。野球の名門校に入っても、試合ではベンチにも入れない。
そんな現実に直面します。
そして、やはりプロ野球選手になるなんて無理。夢は単なる夢だった。
「夢は叶わないものだ」と思い込んでしまいます。
確かに「プロ野球選手になって活躍する」その夢をピンポイントで叶えられるのは、ほんの限られた人だけでしょう。
しかし、プロ野球選手になりたい、という夢には
・体を動かして野球をするのが好きとか
・すごいプレーを見てワクワクするとか
・野球という知的なゲームが面白いとか
・野球チームをみんなで応援するのが楽しいとか
野球に関する様々な「自分の好き」が含まれているのではないでしょうか。
ですから、プロ野球選手にはなれなくても、その「好き」を叶えたいという気持ちを持ち続けていれば「プロ野球選手になりたい」と願った大きな夢の一部分は叶えることが可能なのです。
夢の形は、幼い頃に自分の思ったものとは異なるかもしれません。
ですが、形は変わっても夢に描いた「本質」の部分は叶えることができるのです。
例えば、メンタルトレーナーの大嶋啓介さん。
彼はプロ野球選手になりたいという夢を持っていましたが、中学、高校で断念してしまったそうです。
その後彼は「てっぺん」という居酒屋を創業し、メンタルトレーナとして活躍していますが、今でも野球が大好きです。
彼の野球に対する夢は、
・日本女子ソフトボールチームに研修を行い、北京オリンピック金メダルに貢献する
・高校野球界で100校以上のチームに強化研修をする
そして
・阪神タイガースでメンタルトレーニングの講習を行う
という形で実現しました。
プロ野球選手として活躍するという夢は叶わなくても、野球、ソフトボールなどのスポーツに関わり、彼らの勝利に貢献するという形で、大好きな阪神タイガースにメンタルトレーナーとして関わるという形で叶えていったのです。
これは彼が「プロ野球選手になりたい」という夢を「野球と、阪神タイガースに関わり続けたい。スポーツをする人たちを応援したい」という思いに変えて、ずっと持ち続けていたからこそ叶ったものです。
夢は持ち続ける。これが夢を叶えるポイントです。
やりたい気持ちがあるのに、絶対無理だと思い込む。
無理だと思っているけれど、実現したらラッキーだとぼんやり考える。
それでは夢は叶いません。
自分のやりたいという気持ち、好きという気持ちを大切にする。
そして、夢だと思っていることの中身をよく見つめて現実の中で、その夢にどう関わり続けていけるかを考え、なんとか関わり続けたいと思って行動してみる。
すると、夢は思いもかけない形で叶うものなのです。
自分で自分の夢に蓋をしてしまわないことです。
もう一つ夢についてお伝えしたいことは、一人一人が持っている夢は、その人一人だけのものではないということです。
あなたが夢に向かって挑戦して、何らかの形で夢が叶うとします。
すると、そこに価値が生まれます。
その価値に他の誰かが気づくと、影響を受けて、その人もやってみようと挑戦を始めます。するとそこにまた新たな価値が生み出されます。
あなたの夢が叶うことで、他の誰かが励まされる。
他の誰かが励まされて行動することで、その人たちも自分の夢を叶える。
そこに生まれた価値がまた他の誰かを励まして行動を引き起こす。
あなた一人の夢は、そうやって次々と他の人の夢に繋がっていくのです。
だから、夢は無形の資産です。
あなたが夢を叶えると、1000人の人が励まされて、夢を叶えて幸せになります。
あなたが夢をあきらめてしまったら1000人の人が幸せにならないのです。
今年、大リーグでは大谷翔平選手が活躍しました。
野球界の重鎮に「絶対無理だ、やめた方がいい」と言われながら、大リーグで、投手として、打者として活躍する彼の姿を見て、多くの人たちが励まされました。
彼の姿を見て自分の「絶対無理」を取り払って、夢に向かって努力しようという人たちがたくさん生まれています。
彼の活躍を毎日楽しみにして、応援して、元気になった人もたくさんいます。
彼が自分の夢を叶えたことが、別の人の人生にも影響しているのです。
夢は人に生きる勇気を与えます。
大それた夢でなくてもいいのです。
例えば、お金を貯めて、会社の休みにハワイに行く。
それも立派な夢です。
行きたいと願っていたハワイに行けば、そこで感動が生まれるはずです。
ハワイに行かなければ気づかなかったことが頭の中にひらめきます。
そのひらめきが、あなたのこれからの人生を変えるでしょう。
そしてまた、次の夢が生まれるかもしれません。
ハワイから帰って、イキイキ働くあなたの姿を見て、私も行ってみようと思う人も出てくるでしょう。誰かが行動すると、その行動を見た人の人生にも影響が及ぶのです。
自分一人の夢だと思えば、もういいや、「忘れてしまえ」と思うかもしれません。ですが、あなたの夢はみんなのものなのです。
あなたが夢を叶えることが、他の誰かを幸せにします。
他の人が夢を叶えることで、あなたも幸せになれます。
それがあなたが生きる場の力です。
夢をキチンと持ち続けて、幸せのエネルギーを拡散していきましょう。
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