こんにちは!ミッション・ミッケ人生デザイン研究所 研究員の澤田りよです。
新年度の4月に入り、早くも半月が過ぎました。新人研修について語る新入社員の声を耳にすると、微笑ましく思うと同時に、自分の新人時代を思い出します。新卒入社のため東京に引っ越してから、早くも10年が経ちました。引っ越してきたばかりの頃は東京が好きになれず、地元に戻りたいとばかり語っていましたが、今ではすっかり東京生活にも慣れ、独立して東京で仕事の基盤も築いています。人生なにが起こるか分からないものです。
新入社員の方々は、今後どのような人生を歩むのでしょうか。
三菱UFJ リサーチ&コンサルティングが1,300名の新入社員を対象に実施した「2017年度新入社員意識調査」では、「自分にもっと合った会社があれば転職したい」が51%と過半数を占めました。
この新入社員たちは何をもって「自分にもっと合った会社」と思うのでしょうか。自分の中で明確な基準があれば申し分ありません。一方で、自分の価値基準がないと、何が自分に合っているのかが分からず、「もっと合う会社があるはず」と答えのない会社探しの旅が始まりかねません。これは新入社員に限らず、転職を考えたり、現状に満足がいかず転職を繰り返す社会人にも当てはまります。
あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。
これは、2005年にスタンフォード大学の卒業式で行われたスティーブ・ジョブズ氏の有名なスピーチの一節です。
「自分の人生を生きろ」とメッセージを込めたスピーチですが、ここで改めて「他人の人生を生きる」、「自分の人生を生きる」とはどのような人生で、どうしたら自分の人生を生きることができるのかをお伝えします。
他人の人生を生きているとはどういう人生なのか、改めて考えてみましょう。
これまで生きてきた中で多くの方が、自分の頭で考え、選択し、「自分の人生」を切り開いてきたと思います。「他人の人生」を生きてきた、そう思う人はほんの一握りだけかもしれません。
自分の人生を生きている!そう思っている方へ質問です。
「親の期待に応えるため」や「世間体を考えて」といった観点で、なにかしら選択したことはありませんか? 例えば、大企業に就職していたとして、「大企業に就職した方が良い」と親に言われて育ち、当たり前のように「大企業への就職」を選びませんでしたか?
一見、自分の考えに沿っているようで、実は他人の考えに沿った行動を取っている可能性があります。上記の、大企業就職が本当に自分が求めて選択したのかどうかがそれに当たります。親を安心させるためや、親に言われていたから当たり前のこととしてその選択を選んでいた場合、それは他人の判断に基づいた行動です。
そして、これは他人の人生を生きているということを意味しています。他人の人生を生きるとは、日々の行動や思考の中で「自分が望むこと」よりも「他人が望むこと」を優先し続ける人生のことなのです。
自分が望む人生を歩んできたはずなのに、なんだかモヤモヤするという方は、この観点で一度自分を振り返ってみてください。本当にあなたは、自分の人生を歩んできたと胸を張って言えますか。他人の人生を生きている可能性はありませんか。
本当の意味で自分の人生を生きるとは、どういう状態なのでしょうか。それは、外からの期待に応えたり、承認を求めるための行動を選ぶのではなく、自分の内側が抱いている「大切にしていること」に従って行動することです。
自分の人生を生きるとは、自分の内側に抱いているやりたいことを基に、内側から外側にベクトルを向けて行動することです。親の期待に応えるや、世間体を考えるなど、他人の人生を生きている人は外から自分に向けたベクトルに沿って行動する傾向にあります。
このベクトルの向きが自分の人生を生きる上で非常に重要であり、その中でも特にベクトルの視点が大切です。その始点となるのが、自分だけの『最高の価値観』です。
『最高の価値観』とは、自分が大切に思っていることや、自分は何をすることで満たされるのか、何をすることで嬉しいと思うのかという、この「なぜ」の根底にあるものです。そこには、外からの動機付けや、他人の承認といったものが入る余地がありません。
自分の心の根底にある譲れない大切なものを起点に外に向けてベクトルを描く、それが自分の人生を描くことなのです。
自分の人生を生きるポイントをまとめたこちらの記事も参照下さい。
http://missionmikke.com/detail/isb004/
自分の意志で人生を切り開いてきた!と胸を張って言える人もたくさんいらっしゃるでしょう。一方で、自分の理想の人生を手に入れたのに、なんだか満足いかないという想いを少しでも抱いている方は、その理想が他人の価値観に基づいている可能性があります。他人の理想に基づいた人生なので、心の底からしっくりこないのです。
私たちは育ってきた過程で多少なりとも周りの人々の価値観の影響を受けて成長し、自分の価値観と他人の価値観を混合して捉えてしまいがちです。その結果、知らず知らずのうちに他人の人生を生きてしまうのです。
そのような人生から脱却し、自分の人生に大きく舵を切るために必要なのが、内から外に向かけたベクトルの想いに従って生きることであり、そのベクトルを描くためにも自分の最高の価値観を明確にすることが大切です。
一度しかない人生、自分の価値観に沿って、自分の人生を生きましょう。
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ONは仕事、OFFは投資 ダブルで一生稼げる私になる 人生マネジメント塾主宰、人生デザインアカデミー協会認定講師。輸出入代行・海外展開コンサル事業コマビズ代表。
「今まで培ってきて知識を活かし、人々の経済的自立を支援する」というミッションのもと、東京と大阪の2都市を中心に活動している。
趣味はマラソンと登山。お酒も好きで大衆酒場からバーまで、どこでも馴染める。