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2018
10月30日

失敗する投資になっていないか見極めるための3つの質問

失敗する投資になっていないか見極めるための3つの質問

2018年10月30日

こんにちは!ミッション・ミッケ人生デザイン研究所 研究員の澤田りよです。
今回は、弊研究所代表の高衣のコーチングメールでお伝えした『失敗する投資になっていないか見極めるための3つの質問』を、ブログ記事としてお届けします。
資産形成において、やってはいけないことを、やってしまっている方が多いです。「銀行に寝かせているお金を、投資で増やそう」と運用を始めたものの、今持っているものはお金が増えない商品ばかり。その結果、総シャッフルせざるを得ない、という状況になってしまっています。
せっかく運用されている商品なので何かは残しておいてあげたくなりますが、ギャンブルではなく、いちかばちかの賭けではなく、きちんと時間と共に増えていく、つまり、自分の資産をしっかり育てる資産形成をしようと思ったら、必ず守るべきこと、やってはいけないことの順番があります。それを飛ばして、ルール違反な投資をしていると、必ずどこかで、しっぺ返しを喰らいます。
自分は決してギャンブルと思っていない、賭けをしているとは思っていない。そう思っていないのに、そのような投資になってしまっているのが、「知らない」ことの負の効用です。

間違った投資には、なかなか気づけない

普段、私たちは怪我をしてから医者に行きます。怪我は、不意の事故、自分ではどうにもできないことがあります。ですが、投資に関しては、前もって怪我をしないようにすることができます。それなのに、怪我をするまで、間違った投資をしていることに気づけないのです。
なぜなら、儲かっているからです。
特に、ここ2,3年で投資を始められて、大きなリターンを稼いでいる方が増えました。ここ2,3年は、知識やスキルがそれほどなくても、高いリターンを出せた局面だったからです。
相場にはサイクルがあります。上昇基調の時だけではありません。上昇基調の時は、何を買ってもリターンは出るのです。問題は、いつか必ず来る下落基調の時に、どのような結果になるのか、です。
ルールを守って資産形成をした方は、2016年のブレクジットの際や中国経済の見通し悪化で相場が急落した時にも、怪我はしませんでした。実力は、それらを経験したあとにわかります。自分の資産を育て、着実に増やしていきたい、という方は、ここ2,3年で結果を出し始めた方法だけで、投資をするのは注意が必要です。
投資で失敗した例に、17世紀、花の都オランダで、チューリップの球根が高騰した時がありました。
あの、お花のチューリップです。
トルコから渡ってきたチューリップは、当時オランダでは珍しく、鮮やかな色のチューリップを自分の庭園に植えることが、富の象徴となりました。特に、珍しい品種は、価格がどんどん高騰していき、サラリーマンの年収の5倍、10倍と上がったものもあったそうです。
どんどん高騰していくので、チューリップの球根を手に入れようと、全財産をつぎ込む人があとを絶ちませんでした。そして、それで運よく儲けた人々は、儲けたお金で、豪華な馬車を買ったり、豪邸を建ててそれを鼓舞したそうです。
後半には、品薄になってしまって、「来年採れる球根を買う権利」の売買が行われるようになりました。先物取引ですね。そして、その手付金を払う為に、全財産を投入したり、家を抵当に入れる人も多くいました。そして、ある日、相場は大暴落に見舞われます。家も家屋も、全財産を失う人が大勢出ました。

これは、ものの価値が高まることを期待しての購入(投資)ではなく、他の人がもっと買うことで値段が上がることを期待しての購入(投資)です。
元来、価格とは、そのものの価値が高まれば、高くなり、低くなれば低くなる、そのものの価値を反映して動くものであるはずです。それが、「他の人が買うことで価格が上がること」を見込むということは、そのものの本来の価値を無視している値付けになっているということになります。
もちろん、市場というのは、売買があって成り立つので、受給バランスが反映される側面はありますが、「そのものの価値はどれくらいか」がわからないものほど、バブルが発生しやすくなります。
2008年に起こった金融危機も、CDSという(ここでは詳細説明は省きますが)、中に何がパッケージされているのか、わからないものが売買され、わからないのに値付けがされていたことにあります。何がパッケージされているかわからないとは、どれだけのリスクを包がんしているのかもわからないということです。
今自分が買っているもの、持っているもののリスク量が数値でわからないものが、「これからもっと高くなる」という期待で売買されていれば、そして、その通り高騰していれば、それはバブルの域に入っていると言って、間違いありません。

投資で失敗しないために、何を見たら良いのか

では、どのようなことに注意したら、泡(バブル)を持たずに済むのでしょうか。
A: 自分が今買おうとしているもののリスク量が数値でわからない
B: それを、自分のポートフォリオ(資産目録)に加えたら、ポートフォリオ全体でどれくらいのリスク量を取っているのか、わからない。

AかBか、どちらかに該当する投資をしているのであれば(AがYesなら、Bも当然 Yesになりますが)、泡を掴んでしまっても、仕方がないということです。
投資を始めるにあたって大切なのは、1.リスク量をどのように測るかを知ること。そして、2.自分がこれからする投資は、どれくらいのリスク量を持っているかを知ること。
最後に、3.それに投資をしたら、他のものと合わせて、自分の資産全体がどのようなリスク量を持つことになるのかを知ること。
この中でも最も大切なのが、1. リスク量をどのように測るかを知ることです。これは、自分が取れるリスク量かを知る、という意味です。

失敗する投資になっていないか見極めるための3つの質問

多くの人が、より高いリターンを追求することが投資だと思っています。しかし、投資は、リターンを追ったら失敗します。
ここで、失敗する投資になっていないかどうかを確認するための質問です。
Q1 : あなたは、自分が取っているリスクを数値で言うことができますか?
言えないのであれば、今後思ってもいない損失を被る可能性が高いです。
Q 2 : なぜ、それを買っていますか?
答えが、「これから上がると思うから」なら、今後思ってもいない損失を被る可能性が高いです。
Q3:流行りスタリに飛びつきたくなりますか?
流行りスタリに飛びつきたくなると言うことは、今やっている投資に自信と信頼が持てないと言うことです。
今自分が持っているものは、市場の上下サイクルを経験してなお、何年後にいくらになると言う自信があれば、西にいい株があると聞いても、東にいい海外投資案件があると聞いても、魅了されません。

これから投資を始める方に、最初に知っておいて欲しいこと

流行りスタリに飛びついていては、残念ながら、資産形成はできません。
ぜひ、上記の3つの質問とその答えを知った上で、「リスクをコントロールすることで、資産を着実に増やしていく」投資を行っていただきたいと思います。
なので、始める前に、必ず、絶対に、リスクについて、学んでください。
安易に、泡を掴まないためには、それしかありません。知識を入れるしか、手立てはないのです。
知識というのは、「儲かる投資の手法」の知識ではありません。本物の、投資理論です。決して難しいことはありません。
知るべきポイントは、ほんの数個です。しかし、それを知らずに投資をしてしまう方が、本当に多いです。
逆に言うと、投資で成功していると言われている一握りの個人投資家の人は、ほんの数個の知るべきポイントを、正しく押さえて運用していると思われます。
リスクを数値で把握していると、今月の下げ相場であっても、ろうばいすることはありません。心穏やかに、いつも通りの投資を淡々と進めることができます。だからこそ、長期で資産を育てることができるのです。

まとめ

10月に入り、相場は下降をむかえましたが、ルールを守っている投資家にとってはどこ吹く風の出来事です。
安心して粛々と、運用し続けることができます。
一方、このルールを知らなかったり、知っていても守っていなければギャンブル投資と同じで、穏やかでない心情で運用成績を見つめていることでしょう。
その重要なルールとは、自分がとれるリスクの量を知り、そのリスク内で投資をすることです。より高いリターンを追い求めることが、成功する投資のルールではありません。
リスクについて、教えてくれているところは、少ないですが、あります。弊社が運営している人生デザイン構築学校でも、もちろんお伝えしています。
これから、もっと多くの方に、「本物の投資」を学んでいただけるような機会を提供していこうと思っています。
流行りスタリの泡を掴むのではなく、20年後、30年後の自分が笑う投資行動をしていただきたいと、切に願っています。
今後も、そのための活動をしていきたいと思っていますので、どうぞ楽しみに企画の発表をお待ちいただければと思います。

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    投稿者澤田 りよ

    ONは仕事、OFFは投資 ダブルで一生稼げる私になる 人生マネジメント塾主宰、人生デザインアカデミー協会認定講師。輸出入代行・海外展開コンサル事業コマビズ代表。
    「今まで培ってきて知識を活かし、人々の経済的自立を支援する」というミッションのもと、東京と大阪の2都市を中心に活動している。
    趣味はマラソンと登山。お酒も好きで大衆酒場からバーまで、どこでも馴染める。

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