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こんにちは！ミッション・ミッケ人生デザイン研究所　研究員の澤田りよです。
漫画「カイジ」を題材にして最近の働き方を考える、ビジネス書作家木暮太一の著書『カイジ「勝つべくして勝つ！」働き方の話』の「はじめに」に、このようなことが書かれています。
現代には、夢をみることもせず、行動することも、チャレンジすることもなく、夢の中で生活しているように「なんとなく」過ごしてしまっている人が多すぎると感じています。

そして彼らは、誰かに騙されたわけでもなく、傷つけられたわけでもないのに”不幸”だと嘆きます。
ここで述べられていることは働き方に留まらず、お金との付き合いに対しても、同じく当てはまる表現ではないでしょうか。つまり、投資に高いハードルを感じ、何も行動することなく「なんとなく」過ごす。そして、お金がないと不満を言い、将来の生活に不安を抱える。
多くの人が仕事からの収入を元手に投資を始めます。働き方と資産形成は密接に繋がっていて、上手い働き方の考えを投資に当てはめると、資産形成も上手くいきます。
今回は、上手い働き方と資産形成の共通点についてお伝えしたいと思います。

起業のハードルを下げる

働き方について、弊研究所では、自分の最高の価値観を見つけ、ミッションを決め、それを満たす仕事に就くのが望ましいとお伝えしています。その仕事は、今の仕事、別の会社の別の仕事、もしくは起業することかもしれません。
仮に、起業を通じてミッションに生きるという選択に至った、会社員という安定（毎月必ずもらえる給料や、社会的地位）を捨てることになります。ミッションに生きると決めたものの、将来の不安から起業に二の足を踏む人もいるかもしれません。
フェイスブック創設者のマーク・ザッカーバーグ氏は、母校ハーバード大学の2017年卒業式でスピーチで「失敗したときに路頭に迷わないだけの備え（クッション）がないために夢を追うことを始めから諦めてしまう人をたくさん見てきた。」と述べました。
このスピーチを聞き、路頭に迷わないだけの備え（クッション）があれば、夢やミッションに生きる人がもっと増える、と思いました。クッションすなわち、ある一定の貯蓄があれば、起業のハードルを下げられるということです。

投資のハードルを下げる

このクッション作りは、資産形成においても非常に重要です。「貯蓄から資産形成へ」と貯蓄か投資かの二者択一で考える人がいます。この考え方では投資に失敗したらどうしよう、と不安が先立ち投資のハードルを上げる結果になりかねません。
この気持ちを回避するためにも必要なのが、クッション貯蓄です。「貯蓄から資産形成へ」ではなく、「貯蓄も資産形成も」両方行うということです。
クッション貯蓄は手取り給料もしくは毎月の生活費の3ヶ月分から1年分あれば十分です。このクッション貯蓄が心理的な安心感を生み、投資への不安感を減らし、投資のハードルを下げる効果も発揮します。

クッション貯蓄の作り方

既に一定額の貯蓄がある人はそれがそのままクッション貯蓄となります。その貯蓄は万が一の備えとして貯蓄し続け、それとは別の資金で投資を始めましょう。
クッション貯蓄をゼロから作る人は、毎月の積立貯蓄から始めます。貯蓄のタイミングは毎月給料日当日です。日々の生活費やクレジットカードの支払い等の後に、残ったお金で貯蓄をしようとしても上手くいきません。
人間は元来、意思の弱い生き物なので、手元にあるお金を一定額だけ残して生活するというのが難しいからです。なので、何の苦労もなく長く貯蓄を続けるため、給料が入ったら真っ先に貯蓄する先取り貯蓄をしましょう。
この先取り貯蓄は、まず最初に自分のためにお金を使うという習慣も身に付けることができます。これは、自分は毎月それだけのお金を最初に受け取るのにふさわしい存在だ、と自分自身に認識させることにもなります。この自己認識は資産形成をする上で非常に重要なものです。

まとめ

自分の最高の価値観を見出しミッションに生きることを決めたら、それに沿った働き方と資産形成を始めます。理想の目標に向けて突き進む人もいれば、不安を感じ行動を止めてしまう人もいるでしょう。この2つの違いを生んでいる要因の1つに、もしものための備えであるクッション貯蓄の有無があります。
クッション貯蓄があれば、万が一起業をして失敗したとしてもリカバリーが効きます。資産形成においても、お金が減ることへの心理的不安を取り除き、安定して運用し続けられます。
起業を目指している方はこちらの記事も参照下さい。
http://missionmikke.com/detail/sai028/