体験講座・
セミナー

オウンドメディア Owned

2018
02月02日

幸せな結婚生活には「価値観が合う」ことが重要なのか?

2018.2.2

皆さん、こんにちは!
ミッション・ミッケ人生デザイン研究所 研究員の松野麻由子です。
現在結婚している方も、していない方も、結婚相手に求めるものの中に、「価値観が合う」という条件が入っている方は多いのではないでしょうか。ある調査会社の調査でも、結婚相手に求めるもの第1位は「性格が合う(価値観が合う)」という結果が出ているそうです。振り返ってみれば、私自身も結婚を決める際に、価値観が合うかどうかというのが、唯一気にしていた条件だった気がします。
ところが、価値観が合うと思って結婚したはずの相手にも関わらず、結婚生活を続けていると、いろんな場面で意見や見解の違いが出てきます。これもまた、ある調査会社の調査によると、離婚の原因第1位は、「性格の不一致(価値観の相違)」という結果なんだそうです。
このことからもわかるように、夫婦の価値観というのが、結婚生活を続けていく上では非常に重要な要素であることがうかがえます。では、やはり「価値観が合う」かどうかを、結婚前に徹底的に調べるべきなのでしょうか?
私は今年で結婚生活6年目に入りましたが、6年目にして、夫婦それぞれの価値観について新たな発見がありました。そのお陰で、結婚生活がみるみる良くなった経験も踏まえ、今回は結婚生活における夫婦の価値観について取り上げてみたいと思います。

「価値観が合う」は幻想

「価値観が合う」という言葉を聞いた時に思い浮かべるものは人それぞれかと思います。結婚する際に私自身が頭に思い浮かべていたものは、大切に思っているものが一緒か、笑いのポイントが一緒か、夫婦の役割に関する考え方、などを思い浮かべていました。
しかしながら、いざ結婚して生活を送ってみると、当初は想像できていなかったようなことで食い違いが生じることは日常茶飯事でした。そして何より、価値観というのは、自分自身も相手もずっと同じものを持っているわけではなく、身を置く環境や自身の成長に合わせて変わっていくものでもあります。
仮に相手の価値観を結婚前にすべて把握できたとしても、結婚生活を送る中でお互いが成長すれば違いは出てきます。そしてそもそも、価値観というのは、100人いれば100通りの価値観があり、いくつか似ている価値観を持っていると、「価値観が合う」と感じるようになっています。つまり、「価値観が(ぴったり)合う」というのは幻想で、いくつか似た価値観を持っていたとしても、必ず違う価値観も持っているということなのです。
お互いの価値観を無理に合わせようとすることは、相手や自分を変えようとすることになります。そして、どちらか一方、または双方が我慢することになり、結果として結婚生活が辛いものになり、離婚という選択肢を考えるきっかけになりかねません。

相手の価値観を尊重するには?

そこで、相手は自分とは違う価値観を必ず持っているという前提に立った上で、「自分とは違う相手の価値観を受けとめ、尊重する」という姿勢がとても重要になります。しかし、この「受けとめる」という行為がなかなかできず、どちらが正しい、間違っているという議論になりがちです。
そこで、相手の価値観を受けとめるためにポイントになるのは、自分が受け入れられない相手の価値観の背景にある「想い」に焦点を当ててみる、ということです。
例えば、我が家では、子育てに関して何度かぶつかる場面がありました。私は、多少危なくても、怪我をしても、本人がやりたいことはどんどんやらせてあげることが子どものためだと考えています。一方、旦那さんは、怪我をしないよう見守り、危険なことはやらせないことが、子どものためだと考えています。
最初はどうしてもお互いの考えが受け入れられず、それぞれ自分が正しいと考えていたので、私が子どもを自由にさせた結果怪我をさせると、それみたことかと責められ、子どもが旦那さんと遊びたがらないと、自由にさせないからだ、と旦那さんを責めていました。
しかし、ある時、お互いの「想い」に焦点を当ててみたのです。すると、お互いが「子どものため」を想っているという点は同じだということに、気づきました。そして、なぜそれが子どものためだと思うのか、という背景まで探っていくと、それぞれの幼少時代の育てられ方に遡りつきました。そして、それぞれの考え方のメリット・デメリットを客観的に洗い出していくと、それぞれのベースとなっている考え方が理解できるようになりました。
相手の想いに焦点を当てることができると、持ってる想いは自分と同じだということも多く、共通点を見出し共感しやすくなります。また、感じる想いに対しては、「正しい、間違っている」の判断も入りにくくなります。想いは同じで、それをどう行為として表現するかが違うだけなのだとわかると、相手の価値観をむやみに拒絶したり、責めることなく、相手の価値観を受けとめ、尊重することができるのです。

お互いの価値観を尊重した先に見えるもの

それぞれがお互いの価値観を尊重できるようになると、無理に相手に合わせたり、逆にこちらに合わせてもらおうとすることなく、自分が価値を置くものに時間とエネルギーを使えるようになります。その結果、お互いご機嫌な時間が増えるため、ますます良好な関係を築けるという好循環が生まれます。
また、子育てのように、夫婦で協力すべきものについては、自分と相手の考え方を整理し、メリット・デメリットを考え、結果として、それぞれが持ち合わせていなかった第3の案に発展するようになります。この第3の案に発展させていくことが、違う価値観を持った者同士が一緒に生活をして、1つの家族を作ることの醍醐味でもあります。
つまり、「価値観が合う」ことが重要なのではなく、違う価値観をお互いが受けとめ、尊重し、違う価値観が融合し、新たな夫婦・家族の価値観を作り上げていくことが、幸せな結婚生活の秘訣なのです。
これは、結婚生活に限らず、職場や趣味、地域のコミュニティなど、あらゆる人間関係に共通の秘訣だと思います。

まとめ

今回の記事では、幸せな結婚生活に欠かせない、夫婦の価値観のあり方について、以下3つのポイントにまとめてお伝えしました。
・「価値観が合う」は幻想
・相手の価値観を尊重する方法
・お互いの価値観を尊重した先に見えるもの
幸せな結婚を望む人なら、誰もが憧れるチャーミーグリーンのCMに出ていた仲良く手を繋いだ老夫婦(古い!?)。私はずっと、価値観の合う人同士が一緒になればあんな風になれるのね〜と思っていました。
しかし、結婚6年目にしてようやく、価値観がぴったり合う人なんてそもそもいなくて、むしろ価値観が違うからこそ、そこを受け入れ、理解することで、自分1人では築けなかったであろう新しい価値感が生まれるんだ!ということに気がつきました。その過程が、夫婦の絆を深めて、チャーミーグリーンの老夫婦のように、穏やかで幸せな関係を築いてくれるのだと思います。
まだまだ極寒の日々が続いておりますが、もう立春間近です。この1番寒い時期に暦の上では春になるという季節感が、まるで人生を表しているようでとっても好きです^^
梅の花に注目しつつ、どこかで春を感じる1週間になりますように!

    メルマガ登録

    無料メールコーチング講座

    投稿者松野 麻由子

    「自分が自分であって良い」という自分に根ざした感覚を一緒に探求し、本来の自分がチャレンジしたい人生を生きるためのサポートをするライフコーチ。人生デザインアカデミー協会®認定コーチ、兼「本来の自分を生きる」ための教育を施す北欧教育をベースとしたグローバル教育アドバイザー。

    本来の自分を科学的なメソッドで思い出し、本来の自分を生きるためのキャリア設計と家族の良好な関係を構築するサポートをしています。

    この投稿者の投稿一覧
    一覧に戻る
    アーカイブ