こんにちは!
ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の石部です。
『あなたの得意なことは何ですか?』
子ども時代にも、大人になってからも、他人から訊かれて意外と答えられないのが、この質問です。
好きか嫌いか、なら答えられますし、出来るか出来ないか、も答えられます。でも、『あなたの得意なこと』と訊かれると、身構えてしまうことが多いようです。『得意』というと、暗黙の合意として「他人に比べて」という要素が含まれてしまうことも、一因かもしれないですね。
子育てをしていて、子どもの『得意なこと』を伸ばしたいと考えたとき、こういうことが『得意なこと』のサインではないかなあ?と思ったことがあるので、ご紹介します。
子どもをみていると、その行動はとても素直です。やりたいことは、さっと始めるし、飽きたらすぐやめて、次のことをしはじめます。そんな子供でも、よく見ていると『飽きずに長く続けていること』があることに、気が付きます。そして、『飽きずに長く続けられること』が、得意なことなんじゃないかなあと思います。
僕たち大人にとっても、おんなじです。身近なことで、長く続けられていることはありませんか?それが、『あなたの得意なこと』かもしれませんね。
子どもの集中力というのは、改めてみても凄いなあと感じます。漫画雑誌一つとっても、飽きもせず丸暗記するくらいの集中力で、ずーっと読み続けています。もしかしたら、うちの子はたまたま活字を読むのが得意なのかもしれません。絵を描くのが得意な子どもの場合は、ずーっと絵を描き続けているかもしれません。おしゃべりし続ける子や、歌を歌い続ける子もいますよね。
彼らは、誰かに頼まれてそれをしている訳ではないですね。ただただ、それが楽しくて面白くて、ずーっとそのことに集中出来るんですよね。ピアノの練習を集中して続けられるというのは、やっぱり才能だと思うし、その集中力を発揮できる場面を大切にしていきたいと思うんです。
僕ら大人に置き換えてみたとき、どんなことに集中力を発揮していますかね?ものづくりだったり、情報収集というケースもあるかもしれないですね。文章を書くなどの表現活動かもしれません。
いきなり、『あなたの得意なこと』と訊かれると、答えに窮することもありますが、『長く続けられること』『集中できること』と訊かれると、スッと答えられる気がしませんか?
もしかしたら、この3番目は、疑問符が付くかもしれないですね。でも、僕はこれも『あなたの得意なこと』のヒントではないか?と思います。表現を変えると、『こだわりがある』とも言えますね。
子どもたちも、そのことに満足できないと、もっともっとと繰り返して突き詰めて行きます。もしも、『ああこれで十分』と満足してしまうと、それ以上そのことについては突き詰めないでしょう。
著名人や、その世界のトップの人の言葉に、『決して満足することはない』というものがあります。僕は、最近まで『満足しちゃ駄目なんだ』と思っていましたが、それは逆なんじゃ無いか?と気付きました。
自分が『こだわり』を持っているからこそ、『なかなか満足出来ず』突き詰めて行くことが出来る。子どもに、「これを突き詰めて頑張りなさい」と言っても、出来ないですよね?それを突き詰める『動機』が無いから。
大人に置き換えてみると、さらに面白いことに気付きます。大人にとって、『なかなか満足出来ないこと』があったとき、そのことを『自分が得意なこと』だと認識するのは難しいですよね?僕は、大人が『自分の得意なこと』に気付きにくい理由は、このあたりにあるんじゃないかと考えています。
『あなたが得意なこと』だからこそ、『強いこだわり』をもっていて、『簡単には満足できない』。そう考えると、今取り組んでいることの中からも、『あなたが得意なこと』を見つけられそうな気がしませんか?
子どもの『得意なこと』を伸ばす。親となった以上、やりたいことだと思います。では、その子どもの『得意なこと』をどうやって見つけるか?そんな視点で、『得意なこと』のサインをご紹介しました。
そしてこのサインは、大人にとっても『自分の得意なこと』に気付くきっかけになることをご紹介しました。
1)長く続けられる
2)集中できる
3)なかなか満足出来ない
ちょっと離れたところから、自分自身を俯瞰して眺めてみてください。新しい自分を発見出来るかもしれませんよ。
では、明日からも素敵な1週間をお過ごしください。