皆さん、こんにちは!
ミッション・ミッケ人生デザイン研究所 研究員の松野 麻由子です。
私事ですが、先日約5年間利用したPCが寿命を迎え、新たに某社のタブレットをPC替わりとして新調しました。この数年の間に格段に進化していて、付属のペンでメモ帳替わりにメモを取れますが、本当に紙に書いている感覚と変わらないことに驚きました!
益々便利になる世の中ですが、なぜかそれに反比例するように、忙しさが増していると感じている人は多いのではないでしょうか。最近は「タイムマネジメント」という言葉も良く聞くようになりました。時間を制するものが人生を制す!なんて言葉も聞かれ、誰にでも平等にある時間という資源をいかに上手に使っていくかが重要になってきています。
そんな忙しい現代人のニーズを満たすように、「時短術」と称した雑誌の特集や、「時短」に焦点を当てた家電などが次々と登場しています。日々の忙しさを少しでも軽減するため、それらの技や道具を駆使している方も多いかと思いますが、これ以上の時短は無理!どこを削ったら良いんだろう‥という壁にぶち当たった方も少なくないのではないでしょうか?
そこで今回は、タイムマネジメントに限界を感じた方が振り返ると良い新たな視点と、タイムマネジメントを考える時に忘れがちな重要なポイントをお伝えします。この記事を読み終わる頃には、「時短」のことでいっぱいだった頭の中がスッキリし、時間に追われる側から、時間を管理する側に変われる自信がつくはずです。
家計管理に関しては、様々な方法が世の中に出回っていますが、家計をスリム化する方法の1つとして、「固定費を減らす」という話は良く耳にするかと思います。日々発生する食費などを削るよりも、毎月意識せずに支払っている固定費を減らすほうが、日々の生活の質を落としたとあまり感じることなく節約ができるというのが定説です。
その固定費を見直すには、まずは家計の支出全体の項目自体を見直す必要がありますが、タイムマネジメントにおいても、同じ考え方をする必要があります。
例えば、家事を例にとって考えると、料理の時間をどう減らすか、掃除の時間をどう短縮するか、というように、現在時間を使っているものをどう短縮するかと考えがちですが、まずは家事全体の項目を洗い出し、本当にそれが必要かどうかから考えます。
例えば、毎日の帰宅後の活動として、料理・食事・テレビ・お風呂・掃除・洗濯・読書・就寝とあるとします。一見、テレビや読書以外はあまり意識せず当たり前の活動として行動しているかと思いますが、ここも含めて見直していきます。
食事は毎日3食とる必要があるか?
お風呂は毎日入る必要があるか?(えっ!?て声が聞こえそうですが・・特に子どもは見直す価値大ありです)
そんなに頻繁に洗う必要のないものを洗濯していないか?
掃除をせずとも済むように持ち物を減らせないか 等・・・
どれもすぐには答えが出てこないかもしれませんが、何かに限界を感じたら、これまで意識せずに当たり前に行っていた活動に目を向けることをお勧めします。
そして、頭で考えていても、これまで以上のアイディアが浮かんでこない場合は、まずはいったん、いつも時間に追われてやっている作業を徹底的にさぼってみて、どんな不具合があるかを自分で体験してみると早いかもしれません。さぼってみた結果、実はそんなに大して困らなかった、ということになれば、見直すポイントがすぐに見つかります。
いつもの当たり前の行動を、改めてよく考えてみると、何でそうしているのか明確な理由が答えられないものも多くあります。その場合、あらゆる場所で目にする過剰な宣伝・広告に影響されているケースが少なくありません。日常目にする宣伝や広告には「〜しなければならない」「〜が足りない」というメッセージで、私たちに危機意識を煽るものがとても多く、気づかないうちに、「〜しなければ!」と思い込み、それが日常の当たり前になってしまっているのです。
先ほどの例でいうと、食事はお腹が空くから食べるはずですが、1日3食食べるべき、という世間一般の通説に影響されて、3食取らなければと思い込んでいる人は多いかと思います。しかし本来は、その日の体調によって、1日3食も食べたくない時もあるはずです。
我が家には2歳の娘がいますが、「3食しっかり食べさせなければ」と無理強いするのをやめて、彼女の食欲のままに任せてみると、きちんと自分の食欲に合わせてバランスを取りながら食べていることに気付きました。
お風呂についても、肌の乾燥がひどかったため、毎日ではなく、2日に1度の頻度に変えてみたところ、肌は一気に改善し、クリームを塗ったり、マッサージをしたりする手間が一気に省けました。これは大人にも応用できるのでは?と私も顔を洗う頻度を少なくしたところ、肌荒れが改善しました。敢えて「しない」ことが、意外にも様々な状況の改善に繋がり、結果として時短にも繋がるということを実感した実例です。
ここまでお伝えしたことを実行していただくと、一つ気づくことがあるかと思います。それは、今自分の時間を使っている既存の枠組みを見直すということは、自分にとって大切な時間は何なのか?を突き詰めて考えることに他ならない、ということです。つまり、タイムマネジメントとは、単純な時短ではない、ということです。
例えば、私にとって毎日の食は、自分の価値観に繋がる重要な要素なので、料理の時間を削ることは、人生の質が下がったと感じることに繋がります。かつてはそのことに気づかず、いかに料理の時間を短縮するかばかりを考えていました。使いこなせない家電を買ったり、お料理キットのようなものを使って、お金や質を犠牲にしつつ時短を目指していましたが、日々不満は募るばかりでした。
もちろん、ある人にとっては、食事の時間を削ってでも読書の時間に充てたほうが充実感を感じるという方もいるはずです。つまり、誰かのタイムマネジメント方法を真似ても、それが自分の価値観に合ったものでなければ、どこかの時点で不満が募り、人生は充実するどころか、ますます時間に追われる人生になってしまいます。
タイムマネジメントとは、自分の価値を感じるものに時間を使えるよう管理することであり、そうすることが、人生を幸せと充実感で満たす秘訣なのです。
自分の価値観に沿ったものに時間を使っていると、心が満たされ、自分の本来の力も発揮できるため、質を犠牲にしない一番効率の良い方法を自然と思いつき、実践することができるようになるのです。
今回は、タイムマネジメントに限界を感じた時に振り返ると良い新たな視点と、タイムマネジメントを考える時に忘れがちな重要なポイント3点についてお伝えしました。
・家計管理の要領で、タイムマネジメントを考える
・タイムマネジメントにおいて、必要と錯覚している活動は意外と多い
・タイムマネジメント=時短ではない
人生デザイン構築学校では、資産形成についても自分の価値観を反映させる方法をお伝えしています。今回ご紹介したタイムマネジメントと同様、自分の価値観を感じるものにお金を使えていないと、もっとお金を使うことになり、幸せ感や充実感が遠のき、もっとお金があれば・・とないものに焦点が当たることになります。例えその状態でお金を手にしたとしても、何にお金を使えば自分が幸せを感じるかがわからない状態のため、結果的には無駄な出費が多くなり、心からの幸せに繋がりにくくなります。
時間もお金も、自分の価値観に沿った使い方ができることが、自分の人生を充実させ、心からの幸せを感じる秘訣です。自分の価値観が良くわからない、という方は、是非無料のコーチングメールに登録の上、価値観を出すワーク(通称:価値観ワーク)を実践してみてください。
「自分が自分であって良い」という自分に根ざした感覚を一緒に探求し、本来の自分がチャレンジしたい人生を生きるためのサポートをするライフコーチ。人生デザインアカデミー協会®認定コーチ、兼「本来の自分を生きる」ための教育を施す北欧教育をベースとしたグローバル教育アドバイザー。
本来の自分を科学的なメソッドで思い出し、本来の自分を生きるためのキャリア設計と家族の良好な関係を構築するサポートをしています。