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2019
12月03日

やる気が出ない原因はここにあった!脳の仕組みから見る原因と自然とやる気を出す方法

やる気が出ない原因はここにあった!脳の仕組みから見る原因と自然とやる気を出す方法

やらなきゃいけないと分かっていても、なんだかやる気が出てこない。
そんな時ありませんか。気持ちがだらけているのか、自分に原因があるのか、それとも環境に原因があるのか。
いろいろと思いをはせるかもしれません。

やる気が出ないというこの状況は、脳内ホルモンが深く関わっています。
今回は、脳科学的な視点から脳内ホルモンがやる気にいかに関わっているのか、そして脳内ホルモンを活用することで、いかにやる気を出すことができるのかを紹介します。

やる気がでない原因

身体的に疲れている

いつもより働き過ぎたり、肉体労働をしたり、普段はあまりしない運動をしたりと身体を動かし過ぎていませんか。
体力のキャパシティを超える労働や体調不良、不眠、食欲低下などから身体的エネルギーを消耗してしまっています。
身体が疲れているサインは肩こりなどの筋肉の痛み、目のかすみなどが広く知られています。
この他にも動悸、呼吸困難、耳鳴り、聴覚・臭覚等の異常、微熱など、幅広い症状が現われます。

精神的に疲れている

上司部下や同僚との人間関係、厳しいノルマといった仕事関係から、家族間の問題や環境のストレスなど、プライベートなものまで、精神的な疲れに繋がる要因はたくさんあります。
都内在住の方なら、満員電車に長時間揺られての通勤も精神的な疲れの原因の一つに挙げられます。
特に、真面目で一生懸命がんばりすぎる人、常に1位になることを目指している人、責任感の強い人、ひとりで悩みを抱えすぎる人、プライドの高い人などは、他の人と同じ状況に置かれたり結果を出していても充実感を感じにくく、精神エネルギーの消費量が高くなると言われています。

精神的に疲れているサインは、気分が落ち込むだけでなく、怒りっぽくなったり、勘違いやど忘れの増加、寝つきが悪かったり途中で目が覚める、朝早くに目が覚めてしまうといった睡眠に関する症状も含まれます。

 

やる気の正体

自分の気持ちひとつでやる気を出せる、とひと昔前では思われていたかもしれませんが、実はやる気は心ひとつで増やすことはできません。
やる気は「心」ではなく、「脳」で作られます。

人間の脳内でやる気を起こさせているのは、ドーパミン・ノルアドレナリン・セロトニンの3つの脳内ホルモンです。
この3つを合わせて三大神経伝達物質と呼びます。
やる気を出すためには、これら脳内ホルモンのバランスを整えることが重要です。

関わるホルモンを一つずつ見てみましょう。

ドーパミン

ドーパミンは快感や多幸感を得る、意欲を作ったり感じたりする、運動を調節するといった機能を担っています。
「がんばるぞ!」 意欲が出ている時や、 誉められて気分が爽快の時、喜んでいる時や感動している時などに分泌されます。

どのホルモンも適量が良しとされており、過剰分泌や不足にはそれぞれデメリットを伴います。

過剰分泌
幻覚・妄想につながります。
快楽と関係しているため、繰り返し過剰に分泌されると、ギャンブル・買い物・アルコール・薬物など依存症を誘発する恐れがあります。

不足
物事への意欲・気力・関心が弱くなり、運動・学習・性欲などの機能低下や、パーキンソン病などの原因ともなります。

ノルアドレナリン

ノルアドレナリンには、注意力・集中力の向上や長期記憶力の向上、痛みの軽減や筋肉の収縮力を高め身体機能を高める、心身の覚醒、心拍数や血圧の上昇といった作用があります。
ストレスを感じた時などに分泌され、怒りや不安、恐怖などの感情を引き起こすことから、「怒りホルモン」や「ストレスホルモン」とも呼ばれています。

過剰分泌
必要以上に攻撃性が増幅され、イライラしたり怒りやすくなります。
恐怖や不安などの感情が必要以上に増幅され、対人恐怖症やパニック障害を引き起こします。

不足
気力や意欲が低下します。
些細な事でイライラしたり、恐怖や不安、強迫観念などの消極的な感情を生みやすくなります。
この状態が続くとうつの原因にもなります。

セロトニン

ドーパミンやノルアドレナリンの分泌をコントロールして、前向きな感情で精神を安定させる機能を担っています。
血管の緊張を調節し、体温・睡眠に関与します。
呼吸や歩行などの反復運動にも関与しています。

過剰分分泌
脳の働きが活性化され、前向きでスッキリとした気分が持続されます。
心地よさ・満足感・幸福感が得られます。

不足
精神バランスが崩れて、過敏症になります。
ネガティブに物事を考え、不安、気がかりなど、うつの症状がでます。

 

脳の仕組みを利用してやる気スイッチを押す方法

このホルモンバランスの乱れにより、身体的・精神的な疲れも引き起こし、やる気が出ない状況が生まれている可能性もあります。
つまり、この3つの脳内ホルモンを活用することが、やる気を出す根本的な解決策になるかもしれません。
ホルモンは自然に分泌されるものなので意志でコントロールするのは難しいものがありますが、最近の脳科学の発達により、いくつか分泌を促す行動が分かってきました。
やる気を引き出したり幸せを感じる脳内ホルモンをどうしたら分泌することができるのか。詳しく見ていきましょう。

幸せホルモンを分泌させる行動

ドーパミン編

ドーパミンは、達成感や快感、爽快感、喜び、感動などをもたらしてくれるホルモンです。
大人になるにつれて、新しい出来事との出会いが少なくなったり、同じことを繰り返す日々を無感動に過ごしている人もいます。
このような平穏無事で同じことの繰り返しの日々の中で、当たり前と思った出来事にも感謝できることがたくさん含まれています。

毎日寝る前に1日を振り返り、○○ということに感謝、と意識的に考えることで、視界が広がりこれまで当たり前のものとして受け取っていた出来事や恩恵にも喜びや感動を感じるようになります。
また、感謝をすることで、意外と忘れてしまっている自分が達成してきた出来事が浮かびあがってきます。

今年はあまり成長できなかったな、と思っている人であっても、自分で認識していた以上に達成してきた事柄の多さが分かり、そこで達成感を感じることができます。

このように感謝をすることで様々な効果を得られ、かつドーパミンの分泌を促してくれます。

セロトニン編

セロトニンは日光を浴びることで分泌されます。
秋になると寝ても寝ても眠いという人が増えたり、いわゆる冬季うつ病といった季節性のうつの症状が出現するのも、これが関係しています。

なぜなら、日照時間が短くなると日光を浴びる時間が減り、セロトニンの分泌が低下するからです。
日光を浴びるタイミングとしては、起床直後から30分までが重要です。
セロトニンは無限に増えるわけではないので、1日15分〜30分ほど日光に浴びることを意識するのが良いそうです。

やる気ホルモンを分泌させる行動

最近の脳科学の研究により、自分の価値観を満たした行動をしている時、自然とセロトニンやアドレナリンが分泌されることが分かりました。
無目的になんとなく行動をするのではなく、自分の価値観を明確にし、それを満たした行動にシフトするだけで、やる気が自然と湧きます。
これは仕事においても同じことが言えます。
今の仕事の中に価値観を満たすポイントを見つける。
そして、それを意識するだけで、まるで天職を見つけたかのように仕事へのやる気が湧いてくるだけでなく、充実感や集中力も高まります。

 

まとめ

やる気が出ないのは自分の気持ちの問題ではなく、脳内ホルモンが大きく関わっています。
ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンの分泌を上手く促すことで、やる気は自然と湧いてきます。

なんだかやる気が出ない、と思った時はぜひ参考にされてください。

投稿者澤田 りよ

ONは仕事、OFFは投資 ダブルで一生稼げる私になる 人生マネジメント塾主宰、人生デザインアカデミー協会認定講師。輸出入代行・海外展開コンサル事業コマビズ代表。
「今まで培ってきて知識を活かし、人々の経済的自立を支援する」というミッションのもと、東京と大阪の2都市を中心に活動している。
趣味はマラソンと登山。お酒も好きで大衆酒場からバーまで、どこでも馴染める。

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