こんにちは。
ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の井上翔太です。
今日は、話題の投資信託「ひふみプラス」についての情報をお伝えしたいと思います。ひふみプラスと言えば、個人投資家の間で人気の高い投資信託として広く知られています。
しかし2018年後半から以前のような好業績が保てない状況が続いているため、既に保有している人は売るべきなのかどうか、新たに買おうとしている人は今買うべきなのか悩んでいる方も居るかもしれません。
そんな人の為に、ひふみプラスの最新の運用実績と今後の展望を最高投資責任者の藤野英人さんのコメントを交えながらお伝えしたいと思います。
<目次>
1.ひふみプラスとは?
2.これまでの運用実績
3.2018年12月の運用実績と藤野英人さんの見解
4.2019年1月の運用実績と藤野英人さんの見解
5.ひふみプラスは今売るべき?
6.もっと詳しく知りたい人への詳細情報
目次
ひふみプラスは、日本国内株式を中心に運用してる投資信託です。
最高投資責任者のレオスキャピタル藤野英人さんのカリスマ性や独創的な投資理念、そして好調な運用成績が話題となった結果、2017年から大きく資金が流入し、いまや国内屈指の大規模ファンドに成長しています。
どれぐらい大規模になったかというと、2018年は運用成績が振るわず純資産総額が大きく落ち込みましたが、それでも2018年12月末の純資産額は5,306億円で、国内最大ファンドランキング(追加型株式投資信託、ETFは除く)では5位にランクインしています。またNISA(積み立て型の少額投資非課税制度)の対象ファンドに選ばれており、名実ともに日本を代表するファンドになっています。
まずは直近5年間の運用実績について纏めます。ご存知の通り、ひふみプラスは下図のように東証株価指数(TOPIX)と比べても非常に良い成績を残していることが分かります。この運用実績が更なる資金流入につながり、あっという間に大規模ファンドとなりました。
※ひふみプラス 第7期運用報告書(全体版)より引用
しかし、2018年後半から米中貿易戦争などの不安要素をきらい市場全体がリスクオフモードになったことにより、日本はもとより米国でも株式の下落が目立ちました。
そんな2018年12月は、TOPIXが-10.2%だったのに対して、ひふみプラスは-13.4%となりました。これまで市場平均を上回る実績を出してきたひふみプラスがTOPIXに負けたこの実績を見て、売却を検討した方もいるのではないでしょうか。
この12月の実績に対し、最高投資責任者である藤野英人さんは以下のようにコメントしています。
最大の要因は、海外投資家の動向です。2018年は一年間を通じてアベノミクス始まって以来の最大の外国人投資家の売りがでました。その売却がひふみの保有株も押し下げた要因です。
わたしたちは、12月の株式市場は市場のセンチメントの悪化により必要以上に下げすぎたと考えており、2019年に入ってからの株式市場の反発を予想しています。ひふみはすばらしい企業群に投資しており、その輝かしい未来についての自信は揺らぐことはありません。
米中貿易戦争など不安要素を株式市場に多く抱えているのは事実です。
しかし、そのような環境下の中でも好業績を出し続ける会社は多く存在しており、少なくとも不安心理に支配されているような状況を脱していれば、株式市場はそれぞれの企業価値を反映して上昇に向かうと考えております。
※ひふみプラス 2018年12月度月次運用レポートより抜粋
つまり、外的要因により運用成績が落ち込んでいるが、ひふみプラスが選んだ投資対象企業に対しての評価は変わらず素晴らしいとのスタンスを維持しています。
では、12月に比べ若干落ち着きを取り戻した2019年1月の成績はどうだったのでしょうか?
2019年1月はTOPIXが4.9%だったのに対して、ひふみプラスは6.6%でした。これに対して、同じく藤野英人さんは以下のようにコメントしています。
昨年の12月末は過去数年間にない市場環境の悪化で、ほぼすべての銘柄の株価が下落しましたが、年が変わって一気に相場の雰囲気が好転しました。ただし昨年のパニック的な売りのパニック分の上昇にとどまっており、本格的な回復相場に入ったと判断するのは時期尚早です。
足元の2018年10~12月期決算は、米国および日本も中国の景気悪化の影響を強く受け始めています。そのような中、ハイテク銘柄や輸出関連銘柄の中で、米中貿易摩擦の影響やアップルのiPhone販売低迷の影響を受けやすい銘柄の比率を下げて、5G関連企業や労働力不足関連企業など、景気変動の影響を受けにくい銘柄にシフトしてきており、1月はアンリツが上方修正を発表するなど目論見通りの展開になりつつあります。
その結果、基準価額もTOPIXを久し振りに大きくアウトパフォームしました。ただ、まだ昨年末の下げを取り戻していませんし、まだまだ満足する結果とは言えません。
※ひふみプラス 2019年1月度月次運用レポートより抜粋
久しぶりにTOPIXをアウトパフォームしましたが、楽観的ではなく冷静な見解を崩していません。それと同時にひふみプラスが投資している企業に対する自信ものぞかせていて、基本的なスタンスは12月と変えていませんね。
直近の運用実績だけで今後の見通しを立てることはできませんが、2019年は米国経済の景気後退期になると言われていることもあり、これからの株式市場で安定したリターンを維持することは難しい状況になることは間違いありません。それはひふみプラスも例外ではありません。
ではひふみプラスは今売却すべきなのでしょうか?
しかし藤野さんのコメントにあるように現在の株式市場はセンチメントにより必要以上に下がっているのだとしたらこれから上がるので保持するべき(or買い増すか)なのでしょうか?そんなことを考えている個人投資家の皆さん1つの提案があります。
それは、ひふみプラスを保持するor売却するという二者択一論ではなく、「別の資産を買う」という第三の選択肢です。
もし、ひふみプラスが下がっているときに、上がる資産を持っていれば資産全体の損失は抑えられますよね。実は、株式市場が荒れた2018年10月から2019年1月まで一貫して上がっている資産があります。
それは日本国債です(10月:+0.12%、11月:+0.38%、1月:+0.69%)。
日本国債を保有することで、ひふみプラスがこれからもっと下落してもその損失を抑えることができ、もしこれから回復するのであればそれを享受することが可能になります。
これはプロの投資家も行っている手法(ポートフォリオ)で、値動きが逆に動くものを組み合わせることで資産全体の変動率(リスク)を抑え、長期間安定したリターンを生むこと目的としています。
上記でも紹介したひふみプラスの運用実績は、以下のサイトの月次運用レポートで参照が可能です。
https://www.rheos.jp/plus/about/report/
定期的な運用レポートに加えて、運用責任者である藤野英人さんからのメッセージが公開されることがあります。
直近では、2018年の年末にかけて起きた日米の株価変動についての見解が公開されています。こちらも確認するとより理解が深まるかもしれません。
https://www.rheos.jp/information/news/2018/20181025.html
https://www.rheos.jp/information/news/2018/20181218.html
https://www.rheos.jp/information/news/2018/20181225.html
https://www.rheos.jp/information/news/2018/20181227.html
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サラリーマンとして会社の中でいかに生産性を上げて成果を出していくか、そして自分の人生をいかに輝けるものにするか、ということをリーダーシップという観点で研究し、多くの人に展開している。好きな映画はStarWars、MARVEL、007。3児のパパ。
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