2017年11月5日
こんにちは!ミッション・ミッケ人生デザイン研究所 研究員の澤田りよです。
最近、エイジレスという言葉を街中で見かける機会が増えました。美容におけるアンチエイジングという言葉には敏感に反応してきましたが、エイジレスに対しては意味がよく分かりませんでした。この2つの言葉の違いはご存知でしょうか?
アンチの意味は「反対」や「対抗」、エイジングは「加齢」や「老化」を意味します。つまり、アンチエイジングは「加齢や老化に対抗している」を意味し、時間に抗うニュアンスが伺えます。
一方、レス(less)「~がない」が付いているエイジレスは「年齢がない」を意味し、老化を受け入れた上で、「年齢にとらわれない、年齢を感じない(感じさせない)こと」という意味合いを持っています。
美容業界だけで使われていると思っていましたが、後者のエイジレスに至ってはそれに留まらず、『人生100年時代』を生きる上で重要な言葉です。というのも、これからの時代は定年退職後にも、40年近く余生が残っており、エイジレスに働くことが求められているからです。
では、エイジレスに働く社会とは一体どのような社会なのか、私たちはその新しい社会にどのような対応が求められているのか、についてお伝えします。
少し前までは、60歳に定年退職をし、その後10年ほどの余生を楽しむのが一般的な人生でした。しかし、日本人の平均寿命が男女共に80歳を超えている今、それはすでに過去の話になっています。そしてさらに、人生100年時代へと移り変わっている今、働き方も変える必要があります。
「寿命が延びる」と「健康に生きられる時間が延びる」はイコールではありません。平均寿命と、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間の健康寿命との間には約9~13年の差があります。
健康寿命を延ばすためには、適度な運動、3度の規則正しい食事、心の健康、五感を使った感動が必要と言われています。これは何も難しいことをしなくても、働き続けることで簡単に実現できます。つまり、健康寿命を延ばすためには、働き続けることが一番なのです。
60歳を過ぎたからと、ただ余生を楽しむ時代は終わりました。定年後もエイジレスに働くエイジレスワーク時代に突入したのです。
今年、80歳を超えた女性がプログラミングを学び、アプリをリリースしました。その実績が評価され、Appleがサンノゼで開催している開発者イベントにサプライズスペシャルゲストとして招待されました。
また、厚生労働省によって進められている働き方改革の中で、エイジレス社会実現プログラム(仮)の推進が述べられています。このプログラムのポイントは次の3つです。
①高齢者の転職・再就職を支援する。
②企業側に65歳を超える継続雇用を促す。
③高齢者による起業を支援する。
個人で頑張ればいくらでも可能性は広がるし、社会の受け皿の整備も進んでいます。新しいことを始めるのに、もはや年齢は関係ありません。スタートが遅いということもありません。前例にとらわれず、自分がやりたいこと、大切にしていることで働き続けることは十分可能です。エイジレスワーク時代はもう始まっているのです。
何事においても、事前準備をしておくとスムーズなスタートを切ることができます。これはもちろん定年後の新たなステージで働くことにも当てはまります。エイジレスワークのための種蒔きを若いうちからしておくのと、定年間近になって急いで始める人とでは、成果を収穫する時期に差が現れます。
もちろん今すぐ仕事を変えたり、属性を変える必要はありません。次のステージを見据えて、少しずつ人脈を増やしたり、興味が向くものをいろいろ経験しておくことが大切です。
定年後も働き続けるなんて・・・と、暗い気持ちになる方もいるかもしれません。そんな方はぜひ無料メール講座の中で学べる自分の最高の価値観を見つけてみてください。最高の価値観を満たした仕事につくと、やる気や充実感、満足感に溢れ、仕事に対するモチベーションが高まります。生活のため、健康に生きるための仕事ではなく、心から働きたい!という思いを持って働くことができます。
自分の最高の価値観を見出すことも、エイジレスワークのための最も重要な種蒔きの一つとも言えます。
人生100年時代を生きる私たちは今、エイジレスワークが求められています。これは、健康寿命を延ばすために欠かすことのできない要素でもあります。
エイジレスワーク社会で生きていく上では
・新しいことを始めるのに、年齢にとらわれる必要はありません。
・早い時期から、次のステージに向けた種蒔きをする。
が求められます。
政府も「人生100年時代構想会議」を開催し、その準備を進めています。自分の最高の価値観を見出し、老後も楽しんで続けられる仕事を見出し、新たな時代を充実した日々で過ごしましょう。