人生100年時代に求められる発想の大転換とはー

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ミッション・ミッケ人生デザイン研究所のブログのご愛読者の皆さま、いつも研究員の渾身の記事をご愛読いただきましてありがとうございます。所長の高衣紗彩です。

最近、人手不足が鮮明になってきた、という記事をよく見かけます。6月の完全失業率は2.8%と、『完全雇用*』の状態にあり、正社員の求人倍率は、初の1倍を超え、パートの時給も上がってきているようです。

*厚生労働省が7月28日に発表した6月の正社員の有効求人倍率1.01倍
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO19888360Q7A810C1000000?channel=DF180320167080&n_cid=TPRN0016

パート1人あたりの平均賃上げ率が2.28%と過去最高http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ18I2W_Q7A820C1MM8000/

*完全雇用とは:「働く意思のある人なら誰でも働ける状態

人手不足でも全員に売り手市場にはあらず

ですが、転職を希望している人から見ると、必ずしも売り手市場というわけではないようです。

特に、大企業の30代後半以上のミドル世代は、いざ、転職をしようとしてもなかなか求人サイドと相思相愛になることができず、なったとしても、中小企業への転職となった場合、大企業とは勝手が違うため、戸惑ったり、メンタル的なシフトがままならないケースも多いようです。

特に、大企業で手を動かさず「ハンコを押すだけ」の管理職だった人は、一歩会社を出れば、「あなたはなんの専門家?」と聞かれて答えることができず、専門スキルや技術、知識を持ち合わせていないことがネックとなり、一流企業で偉い肩書きがあったとしても、採用にはならないようです。

仮に、めでたく採用されたとしても、偉い肩書きで10年以上も、周りの人から先に挨拶される、廊下ですれ違ったら、相手が立ち止まって頭を下げてくれる、そんな人生を送ってきた人が、無名の企業のただの人として働くことは、かなりのストレスになるようです。

セカンドキャリアは、世の中の役に立てる仕事が希望

今は、リンダ グラットン、 アンドリュー スコットの著書「ライフシフト」にも書かれているように、人生100年時代と言われています。

特に、日本人の平均寿命は、男性が80歳、女性が88歳、その平均84歳。今でさえこれなので、女性の平均寿命が90歳を超えてくるのも時間の問題でしょう。

そうなると、60歳という定年年齢が変わらないとすれば、定年後に24年、四半世紀!も人生があることが現実味を帯びてきているのです。

24年も、縁側でお茶を飲み、盆栽の手入れをする生活を続けられるでしょうか?

実際、60歳になってリタイアしてみて初めて、あまりに意味のない毎日が辛くなり、鬱になるケースも、すでに出てきていると聞きます。

定年後にもう一度働きたい!と思ってそこから再就職を試みても、なかなか難しいものがあるので、定年退職後もスムーズにセカンドキャリアとしての仕事を得られるように、50代から準備を始める人も少なくないようです。

その時に問題となるのが、先に上げた大企業で偉い肩書きだった人たちです。「どんな仕事をしたいですか?」という質問に、一番多い回答が「世のため人のためになる仕事」という回答だそうです。

これは、「本当は、世のため人のためになる仕事がしたかったけど、現役時代は(仕方がなく?)そうではない仕事を選んできた。」と暗に言っているようなものです。

ですが、本当は、どんな仕事も世のため人のためになっています。なっていない仕事なんてありません。

それが、そう思えないということは、現役時代にその仕事を、世のため人のためになる仕事だと自分がみなしていなかった、つまり、その仕事に自分として高い価値を見出していなかった、ということになります。

それであれば、セカンドキャリアは、自分自身が高い価値を見出している仕事につきたい。そう願っても不思議ではありません。

基本的欲求を満たしたあと、人間が辿り着く最高峰の欲求は、他者貢献欲求だと言われています*。なので、人生最後のキャリアで、それを満たしたいと願うのは、自然なことです。

* 5段階で知られるマズローの基本的欲求、マズローは晩年6段階目を提唱していたとされています。

6段階目の欲求:『コミュニティ(共同体)発展欲求』です。生理的、安全、所属、承認、自己実現の5段階を実現した個人は、所属する共同体全体の発展を欲求する。つまり所属するコミュニティに貢献したい、社会に貢献したいという欲求です。


この他者貢献欲求が満たされると、自分の存在意義が実感できるため、「やりがい」というものを感じることができます。

これまでの仕事でも「やりがい」は感じていたかもしれません。が、それが「承認欲求」を満たされることで感じていたものであるならば、その一段上の他者貢献欲求が満たされることによる「やりがい」は、異なる種類の充実感をもたらすものです。これまで、承認欲求を求める生活を送ってきた先に、それを求めるようになるのは、自然な流れでしょう。

 

40代・50代のサラリーマンを中心に定年退職後のセカンドキャリアの重要性を説き、キャリア教育と就職支援を行う社会人材学舎グループの小澤松彦氏は、

「大事なのは自分がどういった仕事にやりがいを感じるのかを明確にすることです。それを自覚することなく別の仕事についても、また『世のため人のためになる仕事をしたい』と愚痴をこぼすことになります」

と語っています。

この「自分がどういった仕事にやりがいを感じるのかを明確にする」ことこそ、人生デザインにおいても最重要とお伝えしている「自分の価値観を明確にする」ことに他なりません。

その仕事を通じて世の中に提供する商品やサービスに、自分が価値を感じるから「世のため人のためになっている仕事だ」と思えます。そこに自分が個人として価値を感じなければ、客観的に見てどんなに世の中のためになる仕事だったとしても、誰もがそう言ったとしても、あなたにはそうは思えないのです。

人生100年を見越してキャリアデザインを考えるということ

ミドル世代専門転職コンサルタント、黒田真行氏は、「自分は○○のスペシャリスト」と誇れる本職を35歳までに作り上げておくこと、を薦めています。

かなり早いですよね。ファーストキャリアの早い段階で、社内でこれなら誰にも負けないと自他ともに認められるものを確立すること、ひいては、社外、市場にでた時にそのように言えるものを確立すること、それが初期の人生デザインにおいて重要です、ということは、私もずっとお伝えしてきていることなのですが、私の場合は、45歳くらいまでを目処とお伝えしています。

黒田氏の場合は、転職市場を視野に入れているのでこのように早くなっているとのことですが、私の場合は、50歳あたりからシフトする仕事(必ずしもシフトしなくても可)を30代のうちから特定し、少なくとも45歳までにその道に入っておくこと、あるいは、その領域の勉強会に行くとか、兼業でやってみるとか、どんな方法でも良いので、とにかくセカンドキャリアの土台作りを始めること、を推奨しています。

そして、45歳から55歳までをキャリアの移行期間とし、セカンドキャリアに必要なスキル、知識、経験、専門性を身につける。

そうすれば、定年前に、自分が個人として「価値」、そしてやりがいを感じることができるセカンドキャリアにスムーズに移行することができます。

かくいう私自身も、44歳ぐらいから、資産運用会社に勤め、プロのお客様の資産運用を行いながら、キャリア・ディベロプメントやコーチング、人間行動学、心理学、脳科学などの勉強を始めました。(30代はファーストキャリアの実力をつけるための勉強をしていました。)

もちろん、それにかかる費用は、自分のポケットマネーから出しました。長いこと大企業にいると、外部のセミナー費用なども会社が出してくれることに慣れてしまっているので、自分でウン十万円もの高い授業料を払うことに抵抗を感じることも多いようです。

会社が従業員の教育にお金を使ったのは、自分の会社にその知識スキルを還元してもらうため、従業員のためではありません。これは、「(定年まで所属する)会社に貢献してもらうことこそが従業員の幸せでもある」という考え方に立脚すれば、従業員のため、ということになります。そして、これまではそうであったのです。

一旦企業に就職してしまえば、あとは社内でのキャリア形成は会社が考えてくれ、会社の言う通りに転勤などし、3年ごとに持ち場を変わっていれば、「ジェネラリスト」として実力がつき、会社に貢献できる自分が作られて行きました。これは、マズローの第6段階の他者貢献欲求がすでに満たされていたことになります。

だから、これまで、日本人は「会社のために働く」ことを、とても幸せを感じながらできたのです(外国人が首をひねって理解に苦しんでいますが・・・)。

ですが、時代は、「個中心」に変わっています。企業は定年まで面倒をみれなくなっていますし、たとえみれたとしても、人生が100年になったのであれば、1企業において活躍し貢献できる幸せは人生の半分で途切れることになり、一生を通じた幸せをもたらすものではなくなってしまったのです。


人生100年を見越してキャリアデザインを考える、ということは、「自分の人生を所属する企業にデザインしてもらう」生き方から、「自分でデザインする」生き方にシフトする、ということに他なりません。

これは、特に帰属するコミュニティ(企業)への貢献を第一に考え、その実現によって幸せな人生を送ってきた日本人にとっては、歴史的な発想の大転換になります。

その必要に迫られてからではなく、先手を打って、時代を先取りし、自分で発想の転換を図れたら、時代の波に翻弄されるのではなく、波にうまく乗れたと言えるでしょう。その先手を打つと言う行為の第一歩が、セカンドキャリアのために相応のお金を自分で払い、準備を進めることだと思います。

現在の職、ファーストキャリアに就くために大学などの教育機関にいくら払ったかを考えれば、セカンドキャリアに就くためにも相応の金額を払うことは「自己投資」と、納得がいくのではないでしょうか。ぜひ、セカンドキャリアに就くために何を身につけることが必要か、考えて少しでも行動されることをオススメします。

私の場合は、最終的に独立起業という形になったわけですが、セカンドキャリアを構築するために支払った総額は、私立の高校から医学部を卒業できる位になっています。それでも、その後、投資の仕事は早期に第1線を退き、個人投資家さんへの投資教育に切り替え、キャリア形成と資産形成を同時に考えるという今の仕事を50歳で立ち上げることができ、これから死ぬまで携わっていくことを思えば、「やってよかった」「リーゾナブルな」金額だったと思います。

私の生徒さんの中には、人生デザインを学んで翌年には起業してしまう方もいます。私の場合は、最初から行く先を決めておいた訳ではなかったため、結果的に準備に時間をかけたことになりましたが、最初から目指すキャリアビジョンを特定でき、戦略的に行動すれば、移行期間は、1年、2年に短縮することも、非現実的ではありません。

✴︎

先の小沢氏によれば、今、50代の社員のモチベーションが低いと悩む経営者が多いそうです。

その背景には、あと数年で定年退職、今後の昇進も昇給もないだろうし、だったらリスクを冒すことなく無難に定年退職を迎えよう、そして退職後は悠々自適の老後を送ろう、そういった心持ちで仕事をしていることがあるそうです。

ですが、時代は、変わっています。

そうして迎えた退職後に、悠々自適の老後はあるのか、甚だ疑問です。

仮にあったとして、どんなにお金には困らない老後だったとしても、人間は、社会の役に立っていないと思うと、やはり生きる意味を見失い、鬱になる確率が高くなるとの調査結果があります。

これは、先の他者貢献欲求を考えても容易に想像がつきます。自己に対する欲求が満たされたあと、他者貢献欲求が満たされないと、自分の人生に意味が見出せず、人は生きる意欲を失うのです。これは、机上の空論ではなく、多くの人を見てきて、私自身、実感していることでもあります。

それが短期間であれば、一生懸命働いたから休養だ、と思いっきり喜んでのんびりできるかもしれません。

実際、1970年は、平均寿命は男性69歳、女性74歳でした。定年後の人生は10年なかったのです。http://www.onfield.net/1970/other/vs.html

なので、60歳までモーレツに働き、8%の定期預金利息を手に、縁側でお茶を飲んで、盆栽を育て、孫にお年玉を上げて過ごして幸せな老後だったのです。

今は冒頭で計算したように、定年後の人生は、四半世紀、25年もあります。法改正がされ、定年が65歳まで後ろ倒しになったとしても、20年もあるのです。そして、定期預金金利は0.001%です。

経済的理由にしろ、他者貢献欲求を満たすためにしろ、時間つぶしにしろ、人生の終盤になって、やりたくもない仕事でストレスを感じたくはないですよね。

セカンドキャリアだからこそ、転職、起業という形態に係わらず、自分が本当に「価値」を感じ、「やりがい」を感じる仕事につき、世の中の役に立ちたい! と思う方は多いのではないでしょうか。

環境に適応していたものだけが生き残る

時代は、確実に変わっています。
ミレニアル世代にとっては、最初から今のような世の中でした。

1985年あたり以前に就職した現在の50代、そしてそれに続く40代、30代こそ、時代の変化に適応して、人生100年時代の新しい働き方(2毛作キャリア)、自分で自分のキャリアをデザインする生き方、資産の構築の仕方、つまりは、人生全般のデザインの仕方を『個』を中心としたものに柔軟に変えて行くことが、ここからの時代、最後の最後の日まで、健やかに自分らしく生きるために、不可欠になってくると考えます。

最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。

環境に適応していた者だけが生き残る

ー ダーウィン ー

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