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2016
09月29日

もう30歳だしそろそろ投資を始めようかな…そんな人にはコレ!

もう30歳だしそろそろ投資を始めようかな…そんな人にはコレ!

こんにちは。ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の井上です。
今日は本研究所が主催している『人生デザイン構築学校』のテーマの1つでもある投資の話をしてみたいと思います。
私が金融資産への投資を始めたのは29歳の時でした。自分のために自由に使えるお金が貯まり、そして社会的な知識もそれなりに備わっていると思っていたので、周りの友人もやっているし、自分も株で儲けてやろうという気持ちから始めました。しかし、日本株式の個別銘柄から入った私は見事に失敗。勉強しようとしても難しい理論や複雑な数字ばかりが目に付き、自信を無くし、程なくして止めてしまいました。
現在は投資を再開していますが、そんな失敗談から今日に至るまでに思ったことは、投資は数字と理論、そして自分との戦いだということです。どれも難しく地道に勉強しなければ身に着けることができませんが、投資初心者が最初に押さえておくべき3つの数字があると思っています。これだけでも知っていれば他の初心者とかなり違うステージになれると思いますので今日はそれを説明します。

投資はどれだけ儲けることが出来るの?

資産クラス別のリスクとリターン【1970年1月から2015年6月】
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上の図は金融市場における過去40年間のリターン(≒儲け具合)をまとめたものです。
細かな名称は置いておいて、それぞれの箱の「リターン」という箇所に注目してください。2.4%とか3.7%とか、最大でも7.4%となっています。これは、40年間平均して年7.4%儲けている、ということを意味しています。これは100万円を1年間投資したら、107.4万円になったということです。
金融資産への投資で1年間に得られる「儲け」具合はこれぐらいなんです。
40年間、投資のプロ達が血眼になって少しでもリターンを出そうとした結果の平均がこの数字です。年単位で見ると決して1.5倍、2.0倍になったりはしないんですね。これは意外と知らない人が多いのではないでしょうか。むしろこの図の数字は日本の好景気の時代も統計に含まれているのでかなり良い数値です。経済が停滞している近年で年7%ものリターンを出すのは至難の業です。
ちなみに、“これぐらいの”という言葉を使いましたが、これは「複利」という考えを導入すると加速度的に増えることになるので“これぐらい”という表現は正しくないのですが、それはまた次回に説明しますね。
ここでは、4資産分散という箱の「6.4%」という数値を覚えておきましょう。

投資はどれだけ損をする可能性があるの?

「投資にはリスクがつきものだ」という言葉もよく聞く言葉ですが、そのリスクを数字で捉えてみましょう。
再度、上の図を見てください。それぞれの箱の「リスク」という箇所に注目すると3.5%とか19.6%となっています。これは約7割の確率で発生する、期待リターン(過去の長期間(30年~60年)に渡る実績リターンの年平均)からのブレ幅です。例えば、国内株式の場合、リターンが6.5%でリスクは19.6%となっていますがこれは「約7割の確率でリターンは26.1%~マイナス13.1%の範囲に収まる」ということです。
7割の確率でマイナス13.1%になる、かなりの確率ですよね。でも見てください。他の箱はどうでしょうか?マイナスにならないリスクを持つものもあるんです。コレがポイントです。それを考えながら金融資産を買っていく、これが投資なのだと私は思っています。
ここでも、4資産分散という箱の「9.6%」という数値を覚えておきましょう。

投資をするにはどれだけお金がかかるの?

金融商品を買ったり保有したりする時には証券会社・運用会社に手数料を払います。その数字も押さえておきましょう。
投資信託を購入する場合の手数料大きく分けて2つあります。買ったり売ったりするときに発生する「販売手数料」、保有している期間に発生する「信託報酬」です。特に長期で保有する場合はこの信託報酬が大きな差となります。
このコストの相場観は、前者はノーロードと言われる無料(0%)のものから3%ぐらい、後者は0.05%~5%ぐらいです。
「たった数%」と思ったかもしれませんが、先ほどリターンと比較すると影響の大きさがわかると思います。
100万円を投資してリターンが6.4%出て106.4万円になりました。しかしその投資信託の信託報酬が4%だったとすると、支払う信託報酬は106.4万x4%=約4.3万円。つまり資産は106.4万円-4.3万円=102.1万円となるわけです。決して軽視できない金額ですね。

まとめ

金融資産への投資の儲け(リターン)は年平均6.4%ぐらいである。
金融資産への投資の損得は、約7割の確率で期待リターンから9.6%上下にブレる
金融資産への投資は手数料がかかるが、販売手数料0%信託報酬0.05%のものもある。
投資雑誌などで「仕込んだ銘柄が1か月で1.5倍に!」とか「次の大化け銘柄はコレ!」「ノーリスク投資」などの情報を目にすることがありますが、これら事実を知っておくと、このような記事には疑問が生じると思います。そんなウマイ話あるのかな?、と。その疑問があなたを失敗から防ぐ第一の防御壁になります。
今日の説明は非常に簡略化していますが、本研究所主催の『人生デザイン構築学校』では、リスクを抑えながらリターンを取る方法、リスクの許容範囲の見極め方法、金融資産の構築手順、企業の財務諸表の読み方といった投資の本質に迫ります。そして何より、投資を通じて資産の構築はもちろんのこと自分自身を見つめ、その人間性を高めていくという人生の本質にも迫ります。興味のある方はこちらを覗いてみてくださいね。
 

投稿者井上 翔太

サラリーマンとして会社の中でいかに生産性を上げて成果を出していくか、そして自分の人生をいかに輝けるものにするか、ということをリーダーシップという観点で研究し、多くの人に展開している。好きな映画はStarWars、MARVEL、007。3児のパパ。

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