2025年8月2日~4日、岩手県奥州市で「ふるさと体験ツアー」を開催しました。
ツアーを受け入れてくださった「岩手里山うたがき優命園」は、1992年から30年以上にわたって里山の原風景を守りながら、平飼い養鶏や穀物、野菜、果樹など有機栽培・自然栽培を続けています。
森林―草地―畑―田圃が連続して一望できる農場で、周辺生態系との調和を強く意識しながら生物モニタリング調査や観察とともに、自給ライフ農的暮らしと農業生産活動を両輪で続けています。

うたがき優命園代表の河内山 耕さんから、山に生える草木の生態、動物や虫との関係を聞きました。
材料、食料、燃料、材料、飼料、肥料、衣料、飲料、これらは人の暮らしに欠かせないものですよね。
全くのゼロから、東京ドーム10個分の広大な農園を作り上げるのは並大抵なことではありません。
JDS卒業生でもある河内山さんが価値観を発揮し、ミッションを生きてきたからこそ、人並外れた素晴らしい農園を作り上げているということを全身で感じました。
自然との共生から受け取る昔ながらの生き方を、木の皮むき、
調理や風呂、冬の暖に欠かせない燃料となる巻き割り、
農薬・除草剤を使わないことで生えてくる小豆畑の草取りなどを体験させていただきました。
様々な体験を通して河内山さんがお伝えしてくれたことが、自然界のどこを切り取っても完璧な『中庸』のバランスでした。
JDSでは、中庸思考®(中庸道™)として、全ての出来事はニュートラルで、ポジティブもネガティブもないということを学び、日々の生活を通してその真実を体感していきます。
水もガスもない自給ライフ農的暮らしでは、天候や山の動物の影響など、「思い通りにならないこと」ばかりが起こります。
今回の合宿においては、開催前3週間、雨が降らず、38度を超える猛暑が続き、作物にも大きな影響がありました。
そのような状況で、合宿の初日には突然の大雨が降り、ツアー全員で大喜び。
「ない」からこそ「ある」ことの価値を感じる、ネガティブがあるからこそ、ポジティブな側面がある、ということを心と身体で実感することができました。
そしてツアーのプログラムには、古民家の現状を見聞きしお邪魔させていただいたり、
郷土芸能の獅子踊りや松風太鼓の観賞と体験、
伝統工芸の「藁の縄を綯う(なう)」ワークショップも体験しました。
日本が世界に誇る文化も、後継者がおらず消滅の危機を迎えている現実。
地方の崩壊、消滅、過疎、後継者不足、少子高齢化など、どちらを向いてもマイナスワードに溢れる田舎のふるさとではありますが、そこには、必ずプラスが潜んでいるはず。
それを探して実現していくこと、その実際のモデルを作ること、それを各地に問いかけていくこと、その河内山さんのミッションを肌で感じさせていただいた3日間となりました。
合宿ツアーを受け入れてくださった、うたがき優命園の河内山さん、ご家族の皆さま、岩手県奥州市の江刺広瀬地区の皆さまに感謝申し上げます。
うたがき優命園のことを詳しく知りたい方は、
▼コチラをご覧ください▼
https://gamma.app/docs/-73i7tc95xx3sysg?mode=doc
JDSでは今後も、あらゆる面から価値観とミッションに生き、中庸の世界を体験するイベントを開催していきます。